日向高校




























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第24章
サンタにお願い
次の日。和也には内緒でメンバーが朝から部室に集まった。

美玲「昨日の話どうかな?」
彩花「すごい良いと思うよ!絶対喜んでくれるよ!」
昨日、和也以外のメンバーに美玲がメッセージを送った。

鈴花「サプライズで誕生日のお祝いって、先輩泣いちゃうんじゃないですか?」
好花「意外に涙もろいもんな?」
みんなは、クリスマスパーティーの時に、和也の誕生日をお祝いする計画をたてている。
しかし、いつもの様に話が脱線する。
それは、ひなのの一言から始まった。

ひなの「先輩は、お誕生日当日のクリスマスは誰と過ごすのでしょうか?」
みんなの動きが一瞬にして止まる。
『それはもちろん私でしょ!(です!)』
メンバー全員がほぼ同じことを言う。

美玲「えぇ〜!ここはみーぱんでしょ?」
史帆「えっ?なんで?としちゃんだよね?」
京子「いやいや、誰がどう見ても私でしょ?」
鈴花「ちょーっと待ってください!先輩なら、ここは後輩に譲ってくださーい!」
彩花「これに関しては先輩、後輩関係ないでしょ!?」
菜緒「和くんは菜緒と過ごしたいと思うけどなぁ〜!」
美玖「今回ばかりは菜緒にまけないからね!」
陽菜「師匠は陽菜とサンタさんを探しに行きたいって言ってました!」
明里「陽菜、それ嘘だよね?」
陽菜「うっ。きっとそういうはずなの!」
みんなは自分が和也と過ごすと言い張る。

そんな中、愛萌が美穂の行動に目を止める。
愛萌「美穂、なにを見てるの?」
美穂は昨日飾りつけをしたツリーをジッと見つめていた。
美穂「いや。昨日、帰るときにあの紙ぶら下がってたかなーって思って」
未来虹「紙ですか?確かになかったかも」
ひなの「なんなのでしょうか?」
ひなのはツリーに近寄り、ぶら下がってた紙を確認する。

茉莉「なのちゃん、なんだった?」
ひなの「これは私達にとっての宝物です!」
陽世「宝物?なんのこと?」
史帆「ひなの見せて〜?」
史帆もツリーに近寄り、紙を確認する。
すると、史帆の目から涙がこぼれ落ちた。
久美「としちゃん?どうしたの?」
久美が史帆に近寄る。
史帆「これみて…」
久美「みんなの夢が叶って、この幸せがずっと続きます様に。これって…」
史帆「きっと和くんだよ」
美玲「ぐずん。昨日、七夕じゃないって話してたのにね」
菜緒「本当バカですね。みんなの夢をサンタさんにお願いするなんて…」
陽菜「師匠らしいです…」
芽依「なんか、和くんに会いたくなってきた!」
彩花「私も思った!もう来てるかな?」
美穂「先輩に会いに行きましょう!」

『うんっ!』みんなは部室を飛び出して、和也の元へ走っていった。

■筆者メッセージ
今日は2話更新します。

あと、ここでお詫びがありますが
今まで拍手コメントの見方がわからなかったので
書いてくださった方のコメントをスルーしてました。
先程、全部読ませてもらったので
これからもよろしくお願いします!
しゃもじ ( 2021/12/24(金) 16:24 )