日向高校




























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第22章
恒例の打ち上げ
学園祭が終わった翌日、和也は日頃の疲れが溜まっていたのか、昼過ぎまで寝ていた。
和也「んんーっ!よく寝た。もう12時過ぎてるよ」
身体を起こし、顔を洗いに洗面所に向かう。

顔を洗い、ボーッと歯を磨いていると、『タッ、タッ、タッ』と廊下を走る音が聞こえる。
(母さん、忙しいのかな)
そんなことを考えながら、口の中をゆすいでいる。
「和くん起きたんだ!おはよ〜!」
口の中に含んだ水を流していると、後ろから美玲の声が聞こえた。
しかし、後ろを振り向くと誰もいなかった。
和也「まだ疲れてるのかな。空耳が聞こえた…」

顔を洗い終えて、昨日、疲れ切って片付けれなかった洗濯物を洗濯機の中に入れる。
「師匠、おはようございます!あれ?もう、お昼だから、こんにちわかな?」
次は陽菜の声が聞こえた。もう一度後ろを振り向くと誰もいない。
和也「また空耳が…。ご飯食べてもう一度寝ようかな…」

洗濯物を洗濯機に入れ終えて、洗面所を出ようとすると、「わぁ!(きゃあ!)」誰かとぶつかり、尻もちをついた。
和也「いたたっ、んっ?きゃあ??」
和也は顔を上げると、そこには何故か真夏さんの姿が。
真夏「いたたーっ、和也くん大丈夫?それより、タオルどこにある?」
和也「タオルならそこに」
和也は洗面所にあるタオルを指で指した。
真夏「ありがと〜!早く手伝ってね〜!」
そう言って、真夏さんはリビングに戻っていった。
和也「なぜ真夏さんが家に…。まさか!」
和也は起き上がり、リビングのドアを開けると、そこにはメンバーと真夏さんと七瀬さん、それに白石先生の姿が。

白石「あらっ?やっと起きたのね?おはよ!」
白石先生の眩しすぎる笑顔。
七瀬「めっちゃ寝たなぁ〜!寝癖ついてんで?」
寝癖を優しい手つきで直そうとしてくれる七瀬さん。
菜緒「なに見惚れてんの?」
京子「ニヤニヤすんなっ!」
怖い目つきで見てくるメンバー。
和也「これは一体…?」
史帆「学園祭の打ち上げでーす!」
彩花「昨日、ママが誘ってくれたのよね〜!」
真夏「私達もぜひって誘ってくれたから、なーちゃんとまいやんと来ましたぁ!」
美玲「それにしても、いっぱい寝たね?よく寝れた?」
和也「えっ、あっ、うん。寝過ぎたぐらいに。てか、他の2年生と菜緒と陽菜以外の1年生は来てないの?」
久美「来てるよ!他の子ならそこに」
久美が窓の外を指で指す。
和也はリビングの窓に向かって外を見ると、バドミントンで盛り上がっているみんなの姿が。
紗理菜「たくさん居ても邪魔になるからって外で遊んでるの」
優佳「ほんと、気の利くいい子達だよね〜!」
和也「ただ遊びたいだけなんじゃ…。母さんはどこいったの?」
陽菜「ママなら食材の買い出しに行きました!丹生ちゃんと美穂と美玖も一緒です!」
和也「そうなんだ。俺の知らない間にそんな話になっていたのか…」
史帆「まぁ、内緒にしてましたからね!」
和也「なぜ内緒にする必要が?」
美玲「んーっ、確かにそう言われれば!」
彩花「でも、内緒の方がサプライズ感あっていいよね?」
京子「そうそう!まぁ、過ぎた事を話しても仕方ないし、和も手伝ってね!」

そんなこんなで毎度恒例になっている、和也の家での打ち上げの準備をすることになった。

■筆者メッセージ
Sさん
コメントありがとうございます!
遠藤和也を出したのは、気分なのでそんなに深い意味はないです!笑
誤字の方はすみません。
たぶん、これかも迷惑をおかけします。
しゃもじ ( 2021/10/31(日) 19:11 )