日向高校




























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第22章
輝ける場所
大歓声に包まれた体育館。
そして、再びメンバーのMCの時間になる。
優佳「みなさんどうでしたか〜?」
京子「この曲は、私たちが尊敬する人が作ってくれた曲です!」
史帆「今日も観てくれてると思うので、後で感想聞きたいと思いまーす!」
鈴花「ダメ出しは無しですからね〜!」
鈴花のオチで会場は笑いに包まれた。
菜緒「次の曲は、私たちアイドル部にとって、かけがえのない大切な人が作ってくれました」
和也「んっ?こんな内容じゃなかったような…」
打ち合わせとは違う、内容を話し出すメンバー。
美玖「その人のおかげで今の私たちがいます」
ひより「辛い時も、楽しい時もいつも一緒にいてくれました」
美玲「これからもずーっと、その人と一緒に青空に高く飛べたらと思います!」
史帆「そして、これから頑張る人、夢を追いかける人に寄り添えたらなって思います」
久美「それでは聴いてください」
『青春の馬』みんなで曲名を言って、和也はステージに向かった。
和也が出てくると、会場は再び大歓声に包まれた。

椅子に座り、みんなの方を見ると、優しい温かい笑顔をしていた。
(いくよ?)和也が口パクで言うと、みんなは頷いた。
『〜〜♪』和也がイントロを弾き始める。

『君はどんな夢見てるか? 何も語らずに… どんな辛い道さえ 全力で(立ち止まることなく)走ってく 青春の馬』

ピアノのを弾きながら、みんなの方を見る。
ステージで踊っているみんなは、本当に輝いていて、キラキラしていた。

曲も終盤になり、急遽、変更したひよりと、菜緒のダンスになる。
周りのメンバーは笑顔で、それぞれ応援する振り付けをしている。

『The easy way has no meaning…』
無事に曲が終わった。すると、その迅が、『わぁー!!!!』今日1番の歓声が体育館に響き渡る。

久美「ありがとうございました!それでは、この後も日向高祭を楽しんでいってください!」
『ありがとうございました!!』
みんなはステージ裏に戻ってきた。
和也「みんなお疲れ様!最高だったよ」
和也はみんなに声をかける。
陽菜「師匠〜!!すごく楽しかったです!」
美玲「うんっ!なんか、今までで1番楽しかったぁ!」
優佳「みんなもすごい喜んでくれてる気がした!」
美玖「和くん、私やりました!自身持って出来ました!」
和也「うん、かっこよかったよ。もちろんみんなもね!」
京子「やってみて思ったんだけど、和が作ってくれた曲、私たちにとって、ほんと大事なものになった気がする」
好花「私も思いました。どう言ったらいいか分からないですけど、なんか頑張ろうって思えます!」
和也「そう言ってもらえるならよかったよ」

白石「みんな!お疲れ様!!最高だったよ!」
紗理菜「あっ!先生と七瀬さん!!」
七瀬「でも、まだ終わってへんで?」
美穂「えっ?でも、もう2曲やりましたよ?」
白石「あれが聞こえない?」
『アンコール!アンコール!アンコール!』アンコールの声が鳴り響いている。
白石「よしっ!お客様の期待に応えておいで!」
久美「はい!!和也くん、キュンをやりたいから、音楽お願い!」
和也「わかった。みんな、いってらっしゃい!!」
『はい!いってきます!』再びステージに戻るメンバー。
ステージに姿を表すと、体育館のボルテージは、最大級に上がっていた。

こうして、アンコールの期待にも応えて、学園祭のライブは大成功に終わった。

しゃもじ ( 2021/10/16(土) 10:37 )