日向高校




























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第22章
いつも一緒に
白石「それじゃ、仕事があるから行くね!その後、あの子達のライブがあるから観ていってね!」
松村「はーい!まいちゃんまたね〜!」
生田「まいやんがいなくなるなら、和也くん来ないかな〜!」
奈々未「執事なら呼べばくるんじゃない?」
白石「あんまりいじめないの!ゆっくりしていってね」
先生が教室を出る前に、「あとはよろしくね」と言い、仕事に戻った。

和也はというと、未だに忙しく、その中でみんなの休憩を回したりしていた。
和也「優佳、お客さんって残り何人いる?」
優佳「とりあえず、待っているお客さんはもういないよ!注文待ちが2テーブルある!」
和也「了解!なら、ここで止めようか。ライブも控えてるし、みんなも学園祭楽しまないとね!紗理菜、厨房の人にも伝えて来てくれるかな?」
紗理菜「はーい!!行ってきます!」
奈々未「少年、頑張ってるね!お会計いいかな?」
和也「ありがとうございます!お会計がですね…」
奈々未さん達はお会計を済ませて、教室を出る。
和也「他のみんなのクラスも遊びに行ってあげて下さい!」
生田「和也くん、ごちそうさま!よしっ!この後は謎解きだね!」
松村「いいね〜!なら、和也くん、また後でね!」
奈々未「ありがとうね。ライブ頑張りなよ!」
和也「はい!絶対観に来てくださいね!」
3人は頷いて、和也は見送って教室に戻った。

その後、お客さんがいなくなり閉店した。
和也「後はやっとくから、みんな遊びに行っといで?」
「はーい!」クラスの子達が教室を出ていった。
和也「史帆も行っていいよ?この後、ライブだから羽目を外しすぎないようにね!」
史帆「うーん、和くんは休憩しないの?ずっと働いてるよ?」
和也「俺は後から行くから大丈夫だよ」
史帆「わかった。すぐ戻ってくるね?」
和也「ゆっくりでいいよ。いってらっしゃい」
史帆は教室を出ていった。

和也「ふーっ、疲れたけど楽しかったなぁ…」
一通り片付けが終わり、椅子に座って外をぼんやり眺めていた。
すると、頬に冷たい何かが触れた。
和也「冷たっ!んっ、史帆?」
史帆「お疲れ様。これ、買ってきたよ」
和也「あれ?学園祭に行ったんじゃないの?」
史帆「飲み物買いに行ってきた。もうすぐみんなも来るよ?」
和也「んっ?みんな?」
『お待たせ〜!!』声と共にメンバーが教室に入ってきた。
和也「あれ?みんなどうしたの?」
菜緒「どうしたのって、和くんと学園祭を楽しみにきたんだけど?」
美玲「そうそう!いつも1人で頑張っちゃって!」
美玖「先輩、これ私が焼いたたこ焼きです!」
鈴花「私が揚げた唐揚げも食べてください!」
京子「さすがにラーメンは売ってなかったから、勘弁してね!」
久美「誰もラーメンを食べたいなんて言ってないよ」
芽依「ラーメン食べたいのは京子だけやで?」
京子「えーっ、そうなの?みんなも食べたいかと思った!」
ひなの「私は食べたいですよ、ラーメン!」
京子「もぉ〜、ひなのちゃんは可愛いなぁ〜!」
史帆「あははっ、和くん、楽しい時はいつも一緒だよ?」
和也「そうだね。みんなと一緒なら、倍楽しいね」
美穂「そうですよ〜!先輩、私が作ったカレー食べさせてあげますからね〜!」
美穂がスプーンですくったカレーを近づけてくる。
美穂「あーん!って、ちょっと陽菜!?」
食べさせてくれようとしたカレーは、陽菜によって食べられた。
陽菜「うんうん、美穂の美味しいね!」
美穂「もぉ〜、陽菜〜!」
「あははっ!」笑いながら逃げる陽菜を美穂が追いかけた。
その姿をみんなも笑顔で見ていた。

しゃもじ ( 2021/10/07(木) 21:57 )