日向高校




























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第22章
日向高校学園祭 1日目
学園祭当日。和也は早起きをして学校に向かった。
和也「さて、色々仕上げないと」
下準備をした食材の確認や、教室の清掃など、やることが山積みだった。
しかし、それは和也にとって苦ではなかった。
ここに来て初めての学園祭。そして、初めて心から楽しめる学園祭。
その事を考えるだけでも心が躍った。
学校に着いて、そのまま調理室に向かう。
ドアを開けると、和也は目を疑った。
美玲「うーん、美穂〜!カレー足りるかな?」
美穂「足りなかったらまた作りましょ!」
美玖「菜緒〜!これを持っていけばの?」
菜緒「うんっ!あと、これもお願い!」
鈴花「このハンバーグ美味しそうですね!」
好花「いや、タネやから生やん!」
久美「後で和也くんにお願いして、食べさせてもらお〜!」
明里「あっ!先輩だぁ〜!おはようございます!」
美玲「和くん、おはよ〜!」
和也「みんな…どうして?」
ひより「どうしてってなにがですか?」
愛萌「なにか不思議なことにありました?」
和也「いや、だってクラス違うのに、こんな朝早くから」
菜緒「そんなの決まってるやん!」
美玖「みんな和くんとの学園祭を楽しみにしてるんです!」
久美「和也くんが日向町に来て、初めての学園祭!」
未来虹「私たちにとって、初めての学園祭!」
鈴花「先輩とメンバーで最高の思い出にしたいんです!!」
和也「みんな…ありがとう…」
菜緒「あ〜!和くん、泣きそうになってる〜!」
好花「先輩は本当に涙もろいですよね!」
和也「な、泣いてなんかないよ!目にゴミが入ったの!」
明里「その言い訳古いですよぉ〜!」
久美「教室の掃除は、としちゃん達がやってるから行ってあげて?」
和也「うん!みんなありがと!行ってくる!」
和也は調理室を出て、走って教室に向かう。

『ガラガラガラ』和也は教室に着いて、ドアを開けた。
和也「みんな!!」
史帆「あっ!和くん、遅いぞぉ〜!」
彩花「そうだぞぉ〜!もう、半分は終わってるからね!」
紗理菜「あや、半分は盛りすぎだって」
愛奈「それは持ってんでぇ〜!」
芽依「和くんも早くお掃除しよ〜!」
優佳「掃除も和也くんとなら、楽しいし!」
陽菜「師匠〜!陽菜にお掃除の仕方を伝授してくださーい!」
山口「陽菜さん、先輩はお掃除も凄いんですか?」
陽菜「うんっ!だって、師匠だもん!」
森本「凄いです!先輩、尊敬します!」
ひなの「でも、菜緒さんも凄さでは負けていないです!」
京子「てか、そんなとこに突っ立ってないで、早く終わらせようよ!」
和也「そうだね。みんなありがと!」
史帆「よーしっ!えいっ!」
史帆が急に抱きついて来た。
京子「史帆!なんで抱きついてんのよ!」
史帆「だって、抱きつきたかったんだもーん!」
陽菜「なら、陽菜もです!師匠〜!」
彩花「あぁ〜!かわださんは私に抱きついてよ〜!」
芽依「なら、代わりにめいがあやに抱きついてあげる〜!」
紗理菜「せっかく掃除したのに、ほこりが散らばっちゃうよ〜!」
『あはは〜っ!』学園祭の朝はみんなの笑顔で包まれていた。

しゃもじ ( 2021/10/03(日) 20:27 )