日向高校




























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第21章
専属メイド
週末になり、土曜日の今日は1日レッスンをする。
お昼休憩になり、みんなで体育館でお昼ご飯を食べようと集まる。
真夏「まなったんがお弁当作ってきたからいっぱーい食べてね〜!」
なぜか、真夏さんが七瀬さんとレッスンに来てお弁当まで作ってきてくれた。
和也「ありがとうございます。ところで、なんで真夏さんがいるんですか?」
真夏「なんでって、まいやんの教え子なら、私の教え子も同然だからぁ!だって、まいやんとは双子だもーん!」
白石「なに勝手なこといってんのよ!双子じゃないから!」
真夏「またまた照れちゃって〜!それよりお弁当食べてね!」
彩花「うわぁ〜美味しそう〜!」
未来虹「本当ですね!これ全部真夏さんが作ったんですか?」
真夏「そうだよ〜!料理は得意なんだよね」
森本「すごいです!同じ女性として尊敬します!」
山口「うんうん!お料理教えてほしいです!」
真夏「そんなぁ〜!今度教えてあげるね!和也くんはこれ食べて!」
真夏さんがハート型の卵焼きを掴んで、皿に乗せてくれた。
真夏「まなったん特製の明太子卵焼きだよ!」
和也「あ、ありがとうございます。いただきます」
真夏「いえいえ、なんなら食べさせてあげようか?」
真夏さんのその一言で、みんなの目つきが鋭くなる。
和也「いえ、大丈夫です。そんなことしたら自分の身が危ないんで」
真夏「身が危ない?なんで?」
和也「だって、みんなの目線が」
真夏「みんなの目線?みんなすごく笑顔だよ?」
真夏さんがみんなを見ると、先程の鋭い目線から、一瞬で切り替わり笑顔になっている。
美玲「和くん、みーぱんが作ってくれた卵焼き食べる?」
菜緒「和くん、豆腐ハンバーグ好きやんな?一個あげるな?」
和也「あ、ありがとう。いただきます」
みんなからの圧を感じて、少しビビってしまう。

その後、お昼ご飯を食べ終えて、練習を再開する。
七瀬「たいぶ形になってきたね!」
白石「うん!でも、無理なお願い言ってごめんねぇ〜!」
七瀬「ううん。佐藤くんが作った曲、ええ曲やね」
白石「そうね。1番近くであの子たちのことを見ていた彼だから感じることがあったのかもね」
真夏「私たちの時も、和也くんみたいな人がいたらよかったね」
白石「そうだね。だから、ちょっとみんなには妬いちゃうなぁ〜」
七瀬「あれ?まいやんも佐藤くんのこと気になるん?」
白石「私は教え子にそんな感情持ちませんよーだ」
真夏「なら、私が和也くんのこと狙っちゃおうかなぁ〜」
白石「こらっ!真夏〜!!」
(何を盛り上がってるんだ?)
和也は先生たちを見ながら疑問に思うのであった。

部活が終わり、みんな家に帰っていく。
和也は少しやる事があったので、用事を終わらせて下校する。
京子「和、お疲れ様!」
京子が校門で待っていてくれた。
和也「京子、寒い中待っててくれたの?」
京子「うん!だって、このままウチに来るなら一緒の方がいいでしょ?」
京子から部活が終わったら、そのまま家に来てほしいと話があったので、荷物を持ってきていた。
和也「ありがとね。今日はおじゃまします」
京子「久しぶりに和と一緒で嬉しい!早く行こっ!」
京子は彼女モードになり、手を握って歩き始めた。

「おじゃまします」京子の家に着いて、リビングに入る。
すると、急に京子の様子がおかしくなる。
京子「お帰りなさいませご主人様!お風呂にしますか?ご飯にしますか?」
和也「えっ、急にどうしたの?」
京子「今日は和の専属メイドになるからね!どちらにしますか?」
和也「あっ、なら、お腹空いたからご飯で」
京子「なら、準備するので座ってお待ちください!」
和也は京子の突然の行動に困惑するのであった。

しゃもじ ( 2021/09/18(土) 17:53 )