日向高校




























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第21章
師弟の絆
その日の放課後、お昼に話してたことを先生に話す。
白石「佐藤くんがピアノを?」
和也「はい。お昼に2年生で話してて、そうしてほしいって」
菜緒「えっ?和くんがピアノ弾いてくれるん?」
美玖「本当ですか!?それ絶対盛り上がります!」
白石「でも、大丈夫なの?キミも色々忙しいでしょ?」
和也「青春の馬なら、自分で作ったんでちょっと練習すれば大丈夫かと」
白石「そう?ならお願いしようかしら」
和也「はい。じゃあみんなよろしくね」
『はい!よろしくお願いします』
和也「陽菜?どうかしたの?」
陽菜が顔をずっと見てきたので、どうしたのか聞いてみる。
陽菜「なんでもないです。師匠、一緒に頑張りましょうね?」
和也「う、うん。頑張ろうね」
その日から和也はみんなとは別行動になり、ピアノの練習をした。

翌日、和也は早起きをして学校に向かう。
職員室に行き、音楽室の鍵を借りてピアノの練習をする。
みんなの前では心配させない様に、強がったが、正直少し不安だった。
『〜〜♪君はどんな夢見てるか』
ピアノの弾き、それに合わせる様に、歌詞を口ずさむ。
和也「うーん。やっぱ弾きながら歌うのは難しいな〜」
途中でピアノを止め、独り言を言ってしまう。
もう一度、あたまから弾き始める。
和也は歌い出そうとすると、「君はどんな夢見てるか…」音楽室の入り口から歌声が聞こえる。
和也「陽菜…こんな朝早くにどうしたの?」
陽菜「和くんのことなんで、朝、1人で練習すると思ったんです。だから、お手伝いに来ました」
陽菜は和也の元に近づいてきた。
和也「練習を付き合ってくれるために、わざわざ早起きしてくれたの?てか、なんでわかったの?」
陽菜「陽菜は和くんの弟子だから!和くんのことはなんでもわかるよ!」
和也「陽菜…ありがと。助かるよ。なら、ちょっと手伝ってもらってもいいかな?ピアノ弾きながら歌うの難しくってさ」
陽菜「はい!頑張りましょうね!」

和也はピアノを弾き始めて、陽菜が歌おうとした時、「あー!やっぱりいたよ!」入り口には他のメンバーの姿が。
美玲「もう!和くんみずくさいなぁ〜!なんで誘ってくれなかったの?」
久美「お願いしたのは私達なんだから、練習するなら誘ってよね!」
美穂「陽菜はもう来てたんだ!珍しいね」
彩花「てか、としちゃんがこんな朝早くに起きるの珍しいね?」
史帆「和くんとの練習だもん!自然に起きちゃったぁ!」
菜緒「和くん、頑張る時はいつも一緒だよ!」
和也「みんな…ありがと!」
陽菜「陽菜が師匠を独り占めできると思ったのに〜!」
ひより「陽菜、甘いなぁ〜!ひよたんも陽菜が考えることわかるんだよ〜!」
好花「考えることはみんな同じなんだね!」
陽菜「なら、陽菜が1番に来たので、今日はみーぱんファミリーじゃなくて、陽菜ファミリーでお願いします!」
美玖「あははっ、陽菜がドヤ顔してる」
明里「今日だけはいいかな〜!陽菜も頑張って早起きしたみたいだしね!」
愛萌「陽菜、寝癖がついてるよ?」
ひなの「寝癖がついてる陽菜さんも可愛いです!」
美玲「なら、おひなファミリーで頑張っちゃお〜!」
『オーッ!!』みんなはHRが始まるギリギリまで、練習に付き合ってくれたのだった。
改めて、メンバーとの絆を感じることができた朝になった。特に師弟の絆が…。

しゃもじ ( 2021/09/18(土) 17:12 )