どのメイドが1番?
和也「ただいま。って何が起きてるの?」
史帆「あぁ〜!和くんおかえり〜!どうどう?似合うかなぁ〜?」
美玲「こさかなは大丈夫だった?」
陽菜「ふふっ、師匠!なんでも言ってくださいね!」
美穂「お帰りなさいませ!ご主人様!」
和也「菜緒は大丈夫だったけど、なんでメイド服着てるの?」
史帆「なりたかったんだよねぇ〜メイド!やっぱりとしちゃんが1番可愛い?」
美玲「みーぱんだよね!ねぇ〜!」
美玲が手を握って振り回す。
美穂「せんぱぁ〜い、私が1番ですよね?」
美穂が甘い表情をしている。
陽菜「弟子としてはここで負けるわけにはいかねぇ〜ので!」
『どのメイドが1番ですか?』
みんなそれぞれポーズをとって和也に聞いてくる。
和也「みんな可愛いよ。みんな似合ってるよ」
愛奈「なんや、無難な答えやな」
愛奈からの鋭いツッコミがはいる。
和也「てか、みんなは自分たちの教室に戻らなくていいの?」
和也は話を逸らすために、みんなに聞いてみた。
すると、『あっ!!』みんなの表情が一変する。
史帆「どうしよう!きくちゃんに怒られちゃう!」
美玲「すぐ戻るって約束したのに!」
美穂「陽菜を連れ戻すために来たのに!」
陽菜「陽菜は2年生で師匠と同じクラスだから大丈夫です!」
美穂「訳わからないこと言ってないで、着替えてすぐに戻るよ!」
史帆「和くん、一緒についてきて」
和也「俺が行っても変わらないと思うよ」
美玲「大丈夫!今の和くんは無敵だから!」
和也「無敵?何のこと言ってるの?」
美玲「ふふっ、とりあえず着替えてきまーす!」
美玲達は教室を出て行った。
〜5分後〜
史帆「よし!開けるよ!」
美玲「うん!でも、そーっとね!」
『ガラガラガラ』史帆達がドアを開ける前にドアが開いて、そこに久美が立っていた。
久美「おかえり!遅かったね!」
久美は笑っていた。
すると、史帆と美玲は和也の後ろに隠れた。
史帆「みーぱん。きくちゃん、ものすごく怒ってるよ」
美玲「うん。めちゃくちゃ怖い」
和也「えっ?久美、笑ってるから怒ってなくない?」
史帆「いやいや、あの笑顔は作り笑顔だよ」
美玲「和くん、助けてぇ〜!」
和也「ちょっと〜!」
背中を押されて久美の前に立たされた。
すると、久美は和也を下から上の順で見る。
和也「あの〜。どうかしましたか?」
久美「和也くん、すごい似合ってるね〜!かっこいいじゃん!」
和也「あっ、この格好か。ん〜、俺的には恥ずかしいんだけどね!」
久美「これは絶対に全校の女子の注目の的になっちゃうな〜!そうだ!今のうちに写真撮ってもいい?」
和也「うん。いいよ」
久美とツーショットを撮った。
久美「やったね!ありがと〜!」
史帆「おぉ!さすが和くんだぁ!きくちゃんのご機嫌がよくなった!」
美玲「うん!さすが無敵の和くんだぁ!」
2人はコソコソと話している。
久美「それじゃ、準備があるからまたね!2人とも、ゆっくり話そうねぇ〜!」
史帆「うわぁ〜!やだぁ〜!全然機嫌良くなってなかったぁ〜!」
美玲「和くーん!助けてくれぇ〜!」
『ガラガラガラ、パタン』
2人は久美に連れたれて教室の中に入って行った。
久美「こらぁ〜!今まで何してたの!」
史帆・美玲「うわぁーん!ごめんなさーい!」
教室の中から、怒る久美の声に、怯えている史帆と美玲の声が聞こえる。
和也は廊下で苦笑いしか出来なかった。
その後、授業が終わって、部活を行い家に帰宅した。
和也「ただいま。疲れたからお風呂入るね」
母「おかえりなさい!そういえば土曜日…」
母さんが何かを言っていたが、最後の方が聞き取れなかった。
和也は特に気にしてなかったが、それがきっかけでメンバーに怒られることになるとはまだ知らなかった。