日向高校




























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第20章
毎日の幸せ
美玲「パパとママが海外いっちゃうなら、和くんは1人暮らしになるの?」
部活が終わって、部室で雑談が始まる。
和也「そうなるね。2ヶ月したら母さんが帰ってくるけど」
美穂「それは大変ですね〜。ご飯とかどうするんですか?」
和也「自分で作るか、コンビニで買うかかな?」
明里「コンビニじゃ栄養が取れませんよ?」
鈴花「うちのママに頼んで、先輩の分もご飯作ってもらいましょうか?」
和也「いいよいいよ。そんな迷惑かけれないし」
史帆「そうだ!としちゃんいいこと考えちゃったぁ!」
久美「なんか悪い予感しかしない…」
菜緒「としさんどうしたんですか?」
史帆「ママがいない間、としちゃんが和くんのお家に住んで毎日ご飯作ってあげるの!」
京子「だめ!却下!」
史帆「えぇ〜!なんだよぉ〜」
久美「みんなで交代で行くのはどう?」
美玖「それはいい考えですね!」
史帆「なんでさっきのはだめなのさぁ〜」
彩花「だって和也くんを独り占めする気だったでしょ?」
史帆「うぅ、そ、そんなことないもんね」
好花「明らかに動揺してますよ」
芽依「でも、京子は料理できるん?」
紗理菜「確かに!前もインスタントラーメン作った時に大変なことになってたよね」
愛奈「エビフライもエビの素揚げになってたし」
京子「バカにしないでよね!私だって勉強してるんだから!これ見てよ」
京子はスマホで写真を見せてくれた。
ひより「うわぁ、ナポリタンだぁ」
優佳「うそっ!ちゃんとできてる」
美穂「これ本当に京子さんが作ったんですか?」
京子「なんで!?私が作ったよ!」
美玲「いつの間にそんなに出来るようになったの!?」
京子「スマホでレシピ調べれば簡単だからね!」
ひなの「すごく美味しそうです!食べてみたいです」
京子「ひなのちゃんは可愛いね〜!今度作ってあげるね〜!」
未来虹「私も食べたいです〜!」
森本「陽世は料理できるの?」
山口「ハル?全然できないよ!まりぃは?」
森本「私もできない!いつもママが作ってくれるから」
優佳「なっちょは出来るの?」
紗理菜「インドネシア料理なら少しだけ!まなふぃは?」
愛奈「たこ焼きならつくれるで?」
和也「ふふっ、みんなありがとう。でも、2ヶ月ぐらいならなんとかなるよ!そろそろ帰ろっか!」

みんなは部室から出て、和也は戸締りを確認している。
美玲「ねぇ、和くん。ちょっといい?」
和也「いいよ。どうした?」
美玲「今日、和くんのお家にお泊まりにいってもいいかな?」
和也「いいけど、急だね?」
美玲「最近会えてなかったから、寂しくなっちゃって」
和也「そうだね。ごめんね、俺が休んでたから」
美玲「ううん。みーぱんもひどいこと言っちゃったし」
和也「そんなこと気にしなくていいから」
美玲「でも…。」
和也「なら、お互い様ってことで。この話は終わりにしよ?家で待ってるね」
美玲「うん!ありがとう」
陽菜「あの〜、陽菜も師匠のお家行ってもいいですか?」
美玲「おひな!?」
和也「陽菜!いつの間に」
陽菜「師匠が全然出てこなかったので」
美玲「そういうことかぁ!びっくりしたぁ〜!和くん、おひなもいいかな?」
和也「うん、いいよ。2人とも来てくれるなら母さんも喜ぶだろうし」
陽菜「やったぁ!なら、すぐ帰って準備します!」
陽菜は急いで部室から出ていった。
美玲「ふふっ、可愛いね」
和也「そうだね。俺たちも行こっか。みんな待ってるし」
美玲「うんっ!そうだね!」
2人は戸締りを確認して部室を出た。
彩花「また2人で密会してたの?」
部室から出てすぐに疑いをかけられる。
美穂「戻ってきてすぐ贔屓ですか?」
鈴花「てか、これを機に贔屓メンバーリセットしません?」
京子「それいいね!もう一回選び直そ!」
美玲「だーめっ!和くんの贔屓はみーぱんのだもん!」
愛萌「あっ!今、贔屓されてるって認めました!」
明里「次は明里の番ですね!」
美玖「丹生ちゃんだめだよ!次は私の番なんだから!」
和也「いや、俺的にはしたことないよ?」
史帆「みーぱん、としちゃんにその席譲れ〜!」
史帆が美玲を追いかける。
美穂「としさんも贔屓メンバーですからね〜!」
美穂が史帆を追いかけ始める。
嫌な予感がしたのか、菜緒が和也の後ろに隠れる。
明里「こさかなが先輩の後ろに隠れてる〜!」
愛萌「菜緒もだぞぉ〜!」
愛萌が菜緒を追いかけるが、全然追いついていない。
やはりみんなといると毎日が幸せだ。そう心から想えるのであった。

しゃもじ ( 2021/08/24(火) 10:19 )