日向高校




























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第20章
ごめんね…
お昼休みになり、メンバーで屋上に集まった。
美玲「今日の和君、絶対おかしいよね」
彩花「うん。いつもと違うよ」
京子「なんか私達を避けてる感じだよね」
史帆「きくちゃん、朝、和君と話したんだよね?その時はどうだった?」
久美「いつもと違った。何か隠してる感じだった」
紗理菜「授業中も全く集中してなかったよ」
愛奈「うん。何度も先生に注意されてた」
優佳「今までそんなことなかったのに」
芽依「めい達何かしちゃったのかな?」
好花「鈴、修学旅行の時に先輩の様子がおかしかったって言ったよね?」
鈴花「うん。お部屋に遊びに行った時に今までと違ったよ」
美穂「何がどう違ったの?」
鈴花「えっ、あの〜」
美玖「なに?なんで急に恥ずかしがってるの?」
愛萌「先輩に何があったの?」
鈴花「いや、そうじゃないんだけどね。先輩が自分から抱きしめてきたの。今までそんなことなかったから」
菜緒「確かに。和君が自分からする時は、何かあった時だ」
陽菜「師匠どうしちゃったのかな?」
ひより「本当にひよたん達のこと嫌いになっちゃったのかな」
明里「え〜っ!そんなのやだよ〜」
ひなの「どうしましょう。謝らなきゃ」
未来虹「でも、何が原因か分からないと」
森本「そうだよね。原因が分からないのに謝っても、逆効果になっちゃいそう」
山口「どうすればいいのかな」
みんなは普段と違う和也にどうしたらいいのかわからないでいる。
美玲「白石先生。白石先生なら何か知ってるはず!」
京子「そっか!朝、和が話に行ってたもんね!」
紗理菜「あっ!今日の朝のHRの時に白石先生の目が赤かったよ!」
愛奈「そういえば!目にゴミが入っただけっていってたけど!」
彩花「なんか怪しいね!」
久美「とりあえず先生の所にいこっ!」
みんなは立ち上がり、職員室まで走った。
『失礼します!』みんなは一斉に先生の所に向かう。
白石「なに?みんなでどうしたの?」
史帆「和君の様子がおかしいんです!何か知ってますか?」
白石「それは…。部活時間に佐藤君から話があるからそれまで待ってて。私の口からは言えない」
菜緒「そんな…。」
白石「ごめんね。でも、佐藤君の口から話したいそうだから」
みんなは諦めて職員室から出た。
美穂「どうしよう。嫌な予感しかしない」
泣き出す一年生メンバー。
久美「大丈夫だよ!和也君を信じよ!」
みんなに言い聞かすキャプテン。
そして、みんなが不安を抱えたままお昼休みが終わった。

授業が終わり放課後になる。メンバーは全員部室に集まった。部室の中は誰一人話そうとしなかった。こんなことは部活が始まって以来初めてだ。
そして、部室のドアが開き、和也が入ってきた。
和也「みんな集まった?部活始まる前に、ちょっと俺から話があるんだ」
メンバーは和也の周りに集まった。
いつもと違う和也の雰囲気に緊張感が走る。
和也「あのさ、俺、引っ越すことになったんだ」
和也は転勤の事を話した。シンガポールに行くこと。あと、2ヶ月しかないこと。
和也からの言葉はメンバーをどん底まで落とす言葉であった。
史帆「えっ?嘘だよね?和君、嘘だよね?」
泣きながら史帆が訴えかける。しかし、和也は何も答えなかった。
彩花「ねぇ、何とか言ってよ」
和也「ごめん。本当なんだ。俺も修学旅行から帰ってきてから知ったんだ」
菜緒「やだぁ、やだよぉ〜」
泣きじゃくるメンバー達。
美玲「なんで…。ずっと一緒にいてくれるっていったじゃん!みーぱん達の夢をずっと近くで応援してくれるって言ったじゃん!和君のばかぁ!」
久美「みーぱん!!」
美玲が泣きながら部室から出て行った。
史帆「和君!みーぱんが!」
和也「ごめん。ごめんね。今の俺じゃどうしようもできないんだ」
和也も泣きながら部室を出た。残されたメンバーは呆然と立ち尽くすのであった。

■筆者メッセージ
すみません!後、2話ぐらいで続きます!
しゃもじ ( 2021/08/21(土) 22:40 )