日向高校




























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第19章
涙の原因
ホテルに戻って急いで部屋に向かう。
白石「急いでお風呂の準備するから、身体拭いておきなさい!」
白石先生からタオルを渡される。
白石「温かい飲み物買ってくるから、お湯が溜まったらすぐに入るのよ!鍵借りてくわね」
先生は急いで部屋を飛び出していった。
和也はとりあえずお風呂場に入り、濡れている服を脱いだ。お湯が溜まるまでまだ時間がかかりそうなので、とりあえずシャワーを浴びて温まることにした。
少しすると浴槽にお湯も溜まったので、お風呂に入り身体を温めた。
しばらくお風呂に浸かり、身体も温まったので、お風呂から上がった。
部屋に戻ると白石先生が待っていた。
白石「ちゃんと温まった?」
和也「はい。色々ありがとうございます」
白石「本当よ!いつもいつも心配かけて!でも、よくやったわね」
和也「未来虹が選んでくれた大切なお土産ですからね」
白石「次、無茶したら本当に怒るからね!!」
和也「すみません。以後気をつけます」
白石「それじゃ、先生はやる事あるから戻るわね。暖かい飲み物買ってきたからちゃんと飲みなさい。体調悪くなったら連絡してね」
そう言って白石先生は部屋を出ていった。
和也は白石先生が買ってきた飲み物を飲み、ベットに横になり、ご飯の時間まで仮眠を取ることにした。

(なんか手が暖かい)
しばらくすると、手に違和感を感じて目を覚ます。
未来虹「あっ!目を覚ましましたか!身体大丈夫ですか?」
和也「んっ、未来虹?どうして部屋に?」
未来虹「白石先生に和也先輩の体調を聞きにいったら、鍵返すの忘れたから戻しておいて欲しいとお願いされたので、お部屋に来て、チャイムを鳴らしたんですけど先輩が出てこなかったから、心配になって勝手に中に入っちゃいました。すみません」
和也「そうなんだ。心配してくれてありがとう。身体も温まったし大丈夫だよ」
未来虹「ならよかったです。ぐずん」
未来虹は急に泣き始めた。
和也「どうした?なにかあった?」
未来虹「和也先輩、もう無茶しないで下さい。和也先輩になにかあったら私・・・」
和也「未来虹、ありがとね。俺は大丈夫だよ?それに俺は監督だからみんなの笑顔を守りたいんだ。だから、未来虹も笑って?」
「うえーん」未来虹が更に泣き始め、和也はテンパってしまう。
すると、部屋のチャイムが鳴る。
和也「未来虹、ちょっと待っててね」
和也は部屋のドアを開けると、美玲とひなのがいた。
和也「2人ともどうしたの?」
美玲「和君が心配で。もう大丈夫なの?」
和也「うん。お風呂入ったし、少し寝たから大丈夫だよ!ひなのも心配して来てくれたの?」
ひなの「はい。それに未来虹ちゃんがお部屋に来ていると聞いたので」
和也「未来虹は今はちょっと」
美玲「未来虹がどうしたの?」
和也「なぜか泣いちゃってる」
ひなの「えぇ!先輩、泣かしちゃったんですか?」
和也「いやいや、俺じゃないよ!」
美玲「和君、ちょっとお邪魔するね」
美玲とひなのが部屋の中に入る。そして、号泣している未来虹に駆け寄った。
美玲「未来虹〜、どうしたの?和君に何かされたの?」
和也「ちょっと美玲。なんか人聞きが悪いよ」
未来虹「先輩が、和也先輩が」
和也「えっ?俺が原因!?」
ひなの「やっぱり先輩が泣かせちゃったのですか?」
未来虹「和也先輩が優しくて〜」
『へっ?』みんなはキョトンとしていた。
美玲「和君が優しいのはいつもだけど」
ひなの「はい。いつも通りですね」
和也「だから俺は何もしてないって」
ひなの「でも、未来虹ちゃんが泣いているのは先輩が原因なので」
和也「えっ?俺が悪いの?」
美玲「うーん。まぁ、和君って事にしよ?」
和也「なんかもう適当だな」
美玲「それより、もうすぐご飯の時間だよ?急いでいかなきゃ!未来虹、立てる?」
未来虹は頷いて立ち上がった。
そして、4人は急いで会場に向かった。

しゃもじ ( 2021/08/08(日) 19:03 )