日向高校




























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第19章
アザトカワイイ
彩花と芽依が部屋に戻って1人になる和也。
和也「時間もあるし、進めようかな」
独り言を呟き、かばんからノートを取り出した。和也は合唱祭が終わってから、時間がある時にあることを進めていた。
1時間程して、就寝時間が近くなり先生が見回りにきた。その後も少しだけやっている事を進めた。
就寝時間を30分程過ぎた時に、部屋のチャイムが鳴り、部屋のドアを開けた。
愛萌「せーんぱい!来ちゃいました!」
ドアを開けると愛萌が立っていた。
和也「愛萌。就寝時間過ぎてるどうしたの?」
愛萌「先輩に会いたくなっちゃったんです」
和也「そうなんだ。とりあえずバレるとマズイから部屋に入って」
和也は愛萌も部屋の中に入れた。
愛萌「先輩はなにしてたんですか?もしかして起こしちゃいましたか?」
和也「ううん。俺も起きてたから大丈夫だよ」
そう言いながらノートをかばんの中にしまった。
愛萌「なら良かったです!あっ、ここ座っていいですか?」
和也「いいよ。何か飲む?」
愛萌「いただいていいですか?急いで来たので少し暑くて」
愛萌は来ていたパジャマをパタパタとしている。その姿が妙に色っぽく感じた。
和也「何かって言ってもさっき買った水しかないけど。はい、どうぞ」
愛萌「ありがとうございます!でも、先輩が買ったのにいいんですか?」
和也「いいよ。また買いに行くから」
愛萌「うーん。でも、申し訳ないなぁ〜。そうだ!一緒に飲みましょ!」
和也「ありがとう。飲みたくなったら飲ませてもらうね」
愛萌「そうして下さい!えへへっ、先輩と一緒だぁ」
愛萌はそう言うと水を一口飲んだ。
何故か愛萌の一つ一つの仕草に見入ってしまう。 
愛萌「そんなに見てどうしたんですかぁ?先輩も飲みたいですか?」
和也「えっ、あぁ、なんでもないよ。まだいいかな」
すると、愛萌が顔をジーッと見てくる。
和也「なに?どうしたの?」
愛萌「ふふっ、なにもないですよ?先輩のお顔を見ていたいんです」
和也「なんだか恥ずかしいなぁ〜」
愛萌「照れている先輩も可愛いですね!」
和也は顔が赤くなる。完全に愛萌のペースだ。
愛萌「せーんぱーい?私、ちょっと寒くなっちゃいました」
愛萌は少し薄着だったので、少し寒がっている。
和也「あっ、エアコンつけるね」
愛萌「エアコンは大丈夫です。先輩が温めて下さい!」
和也「えっ?俺が?どうしよう」
和也は愛萌のあざとさに完全にテンパっている。
愛萌「ギュッてして?」
和也「あっ、はい」
和也は緊張のあまり敬語になってしまう。そして、和也は愛萌を抱きしめた。
愛萌「先輩、温かいです。落ち着きます」
和也「なら良かったよ。風邪引かないようにね」
愛萌「先輩が温めてくれれば大丈夫です。んっ?先輩、すごくドキドキしてますよ?」
和也「そりゃ、こんな可愛い子と抱きついていますからね」
愛萌「そんなぁ〜可愛いだなんて!」
愛萌は満更でもない顔をしている。
愛萌「先輩、まだ寒いです」
和也「えっ?どうしよう。エアコンつける?」
愛萌「違いますよ。ここが寒いんです」
愛萌も唇に指をつける。
和也は愛萌のあざとさにドキドキしっぱなしだった。

しゃもじ ( 2021/08/02(月) 08:18 )