日向高校




























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第18章
プチデート
奈々未「なら、私はここで。みんなありがとね。楽しかったよ」
みんなで動物園を楽しんで、時間も遅くなったので、奈々未さんと別れることになった。
美玲「私達もありがとうございました!凄く楽しかったです!」
史帆「今度、日向町にも絶対来てくださいね!」
奈々未「うん。楽しみにしてるね!」
白石「今日はありがとね!またみんなで集まろうね」
奈々未「そうだね!それと、和也君。この子達のことを傷つけたら許さないから!」
そう言って奈々未さんは和也のほっぺをつねった。
和也「わかってましゅよ。痛いでふ」
鈴花「あははっ!先輩、喋り方がおかしくなってる〜!」
奈々未「それじゃまたね」
奈々未さんはピースサインをしながら歩いて行った。
白石「私達もホテルに戻りましょうか」
『はーい!』みんなは返事をして歩き出す。
愛奈「あれれ〜?佐藤君、なんか寂しそうな顔してへん?」
和也「してないよ。ただ、お姉ちゃんがいたらあんな感じなのかな〜って思って」
久美「和也君ってお姉ちゃんが欲しかったの?」
史帆「しょうがないな〜!としちゃんがお姉ちゃんになってあげるよ!」
陽菜「なら、陽菜もお姉ちゃんになります!」
久美「いやいや、かわださんは年下だから無理でしょ!」
菜緒「年といえば、和君って誕生日いつなの?」
美玲「あぁー!確かに知らない!」
好花「もう出会って結構経ってるのに、聞いたことなかったですね!」
愛萌「いつなんですか?」
和也「えっ、あれだよ。12月」
美玖「12月ってことはもうすぐですね!」
京子「12月何日よ?」
和也「12月の終わりがけだよ」
彩花「もぉ〜!はっきり言ってよ〜!なんで隠すの!」
明里「そうだそうだぁ〜!気になります〜!」
和也「25日・・・」
和也はボソッと答えた。
美玲「えぇ〜!12月25日ってクリスマスじゃんかぁ!」
紗理菜「私と1日違いだぁ〜!」
ひなの「なんか可愛いですね!」
優佳「なんか監督に似合わないなぁ〜」
和也「だから、言いたくなかったのに」
陽菜「なるほど。そういうことですか!」
ひより「陽菜、どうしたの??」
陽菜「師匠はサンタさんなんです!」
ひなの「なるほど!なら、クリスマスは先輩からプレゼントもらえるわけですね!」
鈴花「陽菜もぶっ飛んでるけど、ひなのもなかなかだね」
好花「うん。誕生日の人にプレゼントをあげるんじゃなくて、貰おうとしてるよ」

そんな話をしながら歩いているとホテルに着いた。
白石「それじゃ、みんな夜ご飯に遅れない様にするのよ」
『はーい!』みんなは返事をしてそれぞれの部屋に戻って行った。
和也も自分の部屋に戻ったが、喉が渇いたので、自販機に飲み物を買いに行った。すると、自販機の前に美玲がいた。
美玲「う〜ん。ちょっと違う」
和也「何に悩んでるの?」
美玲「うわぁ!!って和君かぁ〜!びっくりしたぁ!」
和也「なんか真剣に悩んでたね?」
美玲「炭酸が飲みたいんだけど、好みの炭酸がないのぉ〜!もうさいあくぅ〜」
美玲がちょっとバカっぽい顔をする。
和也「ふふっ、そうなんだね。ご飯で時間あるし、近くのコンビニまで行く?」
美玲「和君、一緒に来てくれるの?」
和也「うん。それも飲みたいものここにないからね」 
美玲「やったぁ〜!プチデートだぁ〜」
美玲は何故か凄く喜んでいた。

そして、2人でホテル近くのコンビニ行くことになった。
美玲「うぅ〜。やっぱり夜になると寒いね〜」
私は手を擦って温めている。
和也「美玲、ちょっと手貸して?」
私は不思議がりながらも、和君に手を差し伸べる。
すると、和君は私の手を握って、パーカーのポケットに手を入れくれた。私は突然の事でびっくりしたのと、和君の行動が嬉しくて、少し顔が熱くなる。
和也「うーん。ちょっと歩きにくいかな?」
美玲「全然歩きづらくない!!このままがいい!」
私は繋いだ手を離したくなかったので、つい大きな声を出してしまう。
和也「そう?ならこのままでいっか!」
美玲「うん!!和君、ありがとう!凄く温かい!」
和也「よかった。前、寒かったら温めてあげるって約束したからね」
和君は優しい笑顔をしていた。その顔を見て、私は嬉しくて泣きそうになる。
まず、和君から手を握ってくれるのは、ほとんど無い上に、些細な約束も覚えててくれる優しさ。手だけではなくて、心も温かい人なんだと思えた。

そして、コンビニに着いて、飲料水のコーナーにいく。
和也「いいのあったかな?」
美玲「うん!これにする!!和君は飲みたい物あった?」
和也「うん。これにするよ」
和君はお茶を手に取っていた。
美玲「そのお茶ってさっきの自動販売機にもあったよね?」
和也「えっ?あれ?そうだっけ?見間違いかな?」
和君は嘘が下手だ。たぶん、私に合わせて一緒にコンビニに来てくれたのだ。
美玲「和君はちょっとだけおバカだね!」
和也「かもね?でも、美玲もだけどね」
美玲「あぁ〜!バカって言った〜!」
和也「先に言ったのは美玲でしょ!」
私はコンビニの中で和君と笑いあった。そして、この幸せな時間がずっと続けばいいのにと願うのであった。

■筆者メッセージ
途中から、みーぱん目線になりました!
次の話はメンバー目線にします!
しゃもじ ( 2021/07/16(金) 16:42 )