美穂が部屋に戻って行ったので、和也はお風呂に入った。お風呂を出て時間を確認すると、美玲から「今から遊びに行くね〜」メッセージが来ていた。メッセージを確認したら、部屋のチャイムが鳴った。扉を開けると、美玲、かとし、紗理菜がいた。
史帆「和君、遊びにきたよ〜！」
和也「いらっしゃい。中に入って」
3人は部屋の中に入った。
紗理菜「佐藤君、今、お風呂入ってたの？」
和也「うん。さっきまで美穂とひよりが入りに来てたから」
美玲「そっかぁ〜！和君は1人部屋だから、和君のお部屋のお風呂借りれば、待たなくてもいいんだ！」
史帆「確かに！明日はとしちゃんが借りに来るね！」
美玲「えぇー！みーぱんも来る！」
史帆「なら2人でこようね！」
和也「でも、美玲とかとしは同じ部屋じゃなかったっけ？2人で来たら意味なくない？」
「・・・」部屋の空気が少し止まる。
史帆「みーぱん。明日はじゃんけんしようね」
美玲「うん。勝った人が和君のお部屋ね」
どうやら2人の中で話がまとまったらしい。
和也「ところで2人は今日のクラス行動はどうだったの？」
史帆「うーん。楽しかったけど寂しかった」
美玲「うん。なんか物足りなかったよね」
和也「んっ？何が足りなかったの？」
紗理菜「そんなの佐藤君に決まってるでしょ！」
和也「俺？俺なんていてもいなくても変わらないよ」
史帆「もぉ〜！！和君！ちょっとは女心を学びなさい！」
美玲「そうだよ！この鈍感は治らないのかな〜」
和也「なんか怒られてる」
紗理菜「でも、明日はみんなで行動できるね！」
史帆「うん！やっと修学旅行が始まった気がするよ！」
和也「えっ？修学旅行は今日からだよ？」
美玲「だーかーら！そーゆうことじゃないの！」
和也「はい。ごめんなさい」
紗理菜「佐藤君は結婚したら尻に引かれるタイプかもね」
和也「そうかな？意外と亭主関白になるかもよ？」
『絶対ない！！』みんなが声を揃えて否定する。
和也「みんなで否定しなくても・・・」
史帆「でも、どんな和君でもとしちゃんが支えてあげるからね〜！」
美玲「ちょっと史帆！さりげなくプロポーズしちゃだめ！和君はみーぱんが支えるんだから！」
紗理菜「みーぱんもさりげなくプロポーズしてるよぉ〜！」
みんなで笑いながら平和な時間を過ごす。しばらく話して、就寝時間が近くなったので、各自の部屋に戻ることになった。
史帆「和君、また明日ね〜！」
美玲「朝、みーぱんがモーニングコールしてあげるね！」
紗理菜「佐藤君、ゆっくり休んでね！」
和也「みんなおやすみ。明日も楽しもうね」
和也は3人を見送ってベットに横になった。少ししたら先生が部屋の確認に来た。
先生「部屋に誰もいないか〜？」
和也「はい。誰もいないです」
先生「そうか。なら明日も早いからすぐ寝るんだぞぉ〜！」
そういって先生は部屋を出て行った。和也は寝ようとしたが、ちょっと前に少しだけ寝てしまったので、寝れなくなり、眠たくなるまでテレビを観ることにした。1時間ほどテレビを観ていると、部屋のチャイムが鳴った。（また先生でも来たのかな）和也はそう思いながら部屋を開けると、美玖が部屋の前に立っていたのだった。