日向高校




























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第18章
監督に餌付け
ご飯の時間になったので、そのまま1年生メンバーと会場に向かった。
和也「1年生と2年生で会場別なんだね」
鈴花「えぇ〜!ここでも別々なんて寂しい〜!」
愛萌「せっかく先輩に会えたのに〜!」
和也「しょうがないよ。それじゃまたね」
和也は1年生と別れて会場の中に入った。
史帆「あっ!和君だぁ!おーい!ここだよ〜」
京子「こっちに座ろ〜!」
彩花「早く早く〜!!」
和也は呼ばれたので、みんなの元に向かう。
和也「ご飯の席は自由なの?」
久美「そうだよ!だから、和也はここね!」
美玲「みーぱんが和君にいっぱい食べさせてあげるね!」
和也「自分で食べれるから大丈夫だよ」
史帆「照れてる〜!ところで、かわださんどうしたの?」
和也「陽菜?陽菜ならさっき別れたけど?」
美玲「別れたって後ろにいるけど?」
和也は後ろを振り向くと、ニコニコしている陽菜がいた。
和也「うわぁ!陽菜どうしたの?」
陽菜「私はにんじんが食べれないので、師匠がいないとお食事出来ないんです。だから、来ちゃいました!」
紗理菜「なんか前もこんなことあった様な」
愛奈「バイキングなんだからにんじんを取らなければ済む話の様な・・・」
彩花「かわださん可愛い〜!!もうハグしちゃう〜!」
史帆「なら、としちゃんは和君にハグしちゃう〜!」
京子「いやいや!史帆が和にハグするのはおかしいでしょ!」
みんなで話していると、『陽菜〜!!』会場の入り口から声が聞こえる。
好花「あっ!いなくなったと思ったら、やっぱりここにおった!」
美玖「陽菜、気配消すの上手すぎ!」
美玲「あらあら、お迎えが来ちゃったね」
陽菜「嫌です〜!師匠とご飯食べるの〜」
鈴花「陽菜がいないとみんなご飯食べれないの!」
菜緒「ひよたんもさりげなく先輩の席に座らないの!」
明里「ほらっ!行くよぉ〜!」
陽菜「師匠〜!助けて〜!」
陽菜はみんなに引っ張られて会場を後にした。「・・・」嵐が去ったかの様に静まり返る会場。他の同級生達はこの光景をずっと見ていて少し笑っていた。
久美「1年生も大変だね・・・」
美玲「でも、おひなの気持ちもわかるなぁ〜!」
白石「なんか色々あったみたいだけど、みんな集まったかな?それじゃあ、みんな食べましょう。なら、佐藤君挨拶して!」
和也「えっ!なんで自分なんですか」
白石「だって、さっきの騒ぎを起こした犯人だから」
和也「そ、そんな〜」
史帆「和君いけぇ〜!!」
久美「みんな待ってるよぉ〜!」
明らかにこの空気を楽しんでるメンバー。和也は渋々挨拶をはじめる。
和也「えーっと。今日1日お疲れ様でした。夜ご飯をいっぱい食べて明日は今日より楽しみましょう。それではいただきます!」
『いただきまーす!!』みんなはお皿を持ってご飯を取りに行く。
芽依「いちごがいっぱいやぁ〜!!」
彩花「めいめいいちご取りすぎ」
和也「今日はバイキングだから、かとしも悩まなくて済むね」
史帆「うん!好きなものいっぱい食べるぞぉ〜!」
愛奈「おっ!たこ焼きあるやん〜」
優佳「チーズケーキもある!後で食べなきゃ!」
みんな好きな物を取ってきて席に着いた。
美玲「はい、和君あーん」
美玲が取ってきたお肉を和也の口に近づける。
和也「いやいや、さすがにみんないるし恥ずかしいよ」
美玲「えぇーなんでぇ〜!和君のために持ってきたのに〜」
そう言われてしまうと断りづらくなる。和也はみんなに見られない様に急いで口の中に入れた。
美玲「どう美味しい?」
和也「うん、美味しいよ。ありがとう」
史帆「次はとしちゃんの番ね〜!」
彩花「その次は私も〜!」
芽依「めいはいちごあげる〜!」
久美「みんながやるなら私もやろうかな〜!」
紗理菜「私も一度やってみたかったんだよね!」
愛奈「佐藤君モテモテやなぁ〜!他の男の子から羨ましがられてるよ!」
優佳「餌付けみたいになってるけどね!監督は苦しそうだし」
和也「ちょっと待って!いっぺんに入れないで」
1時間後。食事が終わり会場を後にすると、1年生と出会した。
鈴花「先輩なんか苦しそうですね?」
菜緒「和君どうしたの?」
和也「た、食べすぎて苦しい」
苦しんでいる和也を他所に、満足そうにニコニコしている2年生メンバー。
美玖「なるほどです。いっぱい食べさせてもらったんですね」
和也「ありがたいことにね。苦しいから先に部屋戻るね」
そう言って和也は部屋に戻って行ったのであった。

しゃもじ ( 2021/07/09(金) 08:20 )