新千歳空港について、千歳市を観光する。まずはパレットの丘に行く事になっている。全クラス行くところは同じだが、各クラスで時間をズラしているので、他のクラスの子に会うことは少なかった。
和也「ところで、なんで3人はそんなにくっついてるの？」
優佳、愛奈、紗理菜は和也の近くにずっといた。
優佳「みんなに頼まれたからね！」
和也「みんなに何を頼まれたの？」
「これ見て！」と愛奈は鞄からスマホを取り出して、メッセージを見してくれた。
史帆「和君が浮気しない様に見張ってて！」
美玲「和君が他の子について行かない様に見てて！」
彩花「和也君がチヤホヤされて、ニヤニヤしない様に見張ってて！」
など、メンバーから見張りの依頼が来ていた。
和也「なんか彩花のだけ棘があるような気がする」
紗理菜「何かあったら私達が怒られちゃうからね」
和也「なにもないから大丈夫だよ。だから、普通に楽しも？」
みんなで話していると、白石先生が近くに来た。
白石「本当にどこにいてもモテモテねぇ〜！妬いちゃうわぁ〜」
白石先生が和也達を見て、ニヤニヤしながら言ってきた。
優佳「あぁ〜！白石先生にヤキモチ妬かれてる〜！」
愛奈「これはあかんで！先生にヤキモチ妬かれたら、佐藤君みたいな単純男子はころっといってしまうわぁ！」
和也「いや、だから棘があるって」
白石先生も交えて話していると、「まいやん？」突然、先生が誰かに呼ばれた。すると、「えぇー！！！ななみん？」白石先生は急に大声を出した。
奈々未「やっぱりまいやんだ！久しぶり〜！」
白石「きゃー！ななみんだ！久しぶり〜！なんでここにいるの？」
奈々未「たまたま北海道に戻ってきてて散歩してたら、まいやんに似てる人がいたから、追いかけてきたの！」
白石「そっか！ななみんは北海道の出身だもんね！」
白石先生は見知らぬ女性と盛り上がっている。和也達はその姿を呆然と見ている。
白石「あっ！この子達が私の生徒なの！こちらは私の同級生で親友の橋本奈々未よ？」
奈々未「そっか！まいやんは先生になったんだもんね！」
白石「そうそう！可愛いでしょ〜！」
橋本さんはジッと和也の方を見ている。
和也「あっ、佐藤和也です」
和也はどうしたらいいのか分からなかったので、テンパって自己紹介をしてしまう。すると、橋本さんは予想もしてない行動をし始める。
和也「いてて、橋本さん痛いです〜！」
なんと、橋本さんは和也のほっぺを両手でつねり始める。
奈々未「あははっ！奈々未でいいよ〜！」
白石「ちょっとななみん！いきなりどうしたの？」
奈々未「なんかこの子弟に似てるんだよね〜！だから、いじめたくなっちゃって」
奈々未さんは笑いながらほっぺをつねる。
白石「あぁ〜、確かにちょっと似てるかも！生意気そうな所とか！」
和也「ちょっとみんな助けて！」
紗理菜達はずっと写真を撮っていた。
奈々未「あぁ〜、面白かった！和也君だっけ？ごめんねぇ〜！」
奈々未さんは笑いながら頭を撫でてくれた。
優佳「あぁ〜！今、監督ニヤニヤしてた〜！」
紗理菜「これは浮気だぁ〜！！」
愛奈「これはみんなに報告しなかんでぇ！」
和也「えっ！ニヤニヤなんかしてないよ！」
奈々未「監督？この子は何かの監督なの？」
白石「私、アイドル部の顧問してるんだぁ！それで、この3人はメンバーで、佐藤君は部活の監督なの！」
奈々未「ほぉ〜！なんかますます生意気に見えてきた！」
奈々未さんがまた和也の方を見たので、和也は両頬を両手で押さえてガードした。
白石「それでね、他にもアイドル部のメンバーがいるけど、みんな佐藤君のことが好きなのよね」
白石先生が奈々未さんに小声で何かを話していると、奈々未さんは急にニヤニヤし始めた。
奈々未「ちょっと和也君おいでぇ〜！」
和也はニヤニヤしている奈々未さんに呼ばれて、恐る恐る近づいていく。すると、突然ギュッと抱きしめてられた。『あぁー！！！』3人は大声を出した。
優佳「今、ぜったーーーいニヤニヤしていた！」
紗理菜「うん！証拠写真も撮った！」
愛奈「後でみんなに報告しなかんわ！」
和也「ちょっと待って！これはしょうがない出来事だよ！」
白石「ななみん、この状況になるの分かってて抱きついたでしょ？」
奈々未「ふふっ、だってなんか面白いじゃん？面白いことは分け合おうよ〜！」
白石「あははっ、分け合うって！佐藤君、奈々未に抱きつかれてよかったわね〜」
和也「白石先生まで！よくないですよ〜！」
奈々未「はっ？良くないの？？嬉しいの間違いでしょ？」
和也「あっ、はい。嬉しいです」
和也は奈々未さんのSっ気にタジタジになってしまう。
優佳「聞いた？今、嬉しいって言ったよ！」
紗理菜「聞いた聞いた！これは完全な黒ですね〜！」
愛奈「佐藤君！浮気は男としてあかんでぇ！」
和也は3人にめちゃくちゃ責められていた。その光景を見て爆笑している奈々未さんと白石先生。修学旅行の初日から騒がしくなる和也達であった。