日向高校




























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第14章
白熱のスイーツバイキング
スイーツバイキングに行くことになり、久美と久美のお母さんは、自分の部屋に行って準備をしているので、リビングで1人で待っている。30分ほどして、久美が戻って来た。
久美「お待たせ〜!まだママは来てないんだ」
和也「そうみたいだね。かとしからはもうすぐ着くってメッセージきたよ」
すると、「ピンポーン」インターホンが鳴った。
久美「タイミングよくとしちゃん来たかな?」
久美は玄関に向かった。
史帆「きくちゃん誘ってくれてありがとね!」
久美「いいよ!元は和也君のママから貰ったものだから、今度お礼に行こ!」
史帆「うん!てか、きくちゃんは和君のこと和也君って呼んでたっけ?」
久美「えっ?うん!呼んでたよ!忘れちゃったの?ほらっ?中に入って!」
史帆「あれ?そうだっけ?まぁいいや!おじゃまします!」
久美とかとしはリビングに入ってきた。
史帆「和くーん!!ありがと〜!」
かとしはそう言って抱きついてきた。
和也「いいよ。誘ったのは久美だから、久美にお礼してね」
史帆「ん?和君はきくちゃんの事を久美って呼んでなかったよね?」
和也「うん!昨日からそうなったんだ」
かとしは何故か久美は方を見た。
史帆「どういうことだぁ〜!」
久美「あははっ、まぁあれだよ!仲良くなったってことだよ!」
久美はかとしをなだめている。和也はなんのことか理解できなかった。
久美母「お待たせ〜!あっ!史帆ちゃんいらっしゃい!」
史帆「おばさん!今日はありがとうございます!よろしくお願いします!」
久美「ママも来たし出発しよ!」
久美が急いで話題を変えた。車に乗った和也は違和感を感じた。
和也「ねぇ、1つ聞いてもいいかな?」
久美「どうしたの?」
和也「助手席が空いてるのになんで座らないの?」
和也は後部座席で2人に挟まれていた。
史帆「だって、きくちゃんの家の車だから、としちゃんが助手席はおかしいでしょ?」
久美「私は後部座席が好きだから」
和也「なら俺が助手席に座らしてもらおうかな」
『だめーっ!!』2人に止められる。
史帆「和君はここなの!わかった?」
久美「そうだよ!挟まれるのが嫌なの?」
久美母「ふふっ。和也君は人気者なのね!」
史帆「そうなんです!でも、和君はすぐ浮気・・・あっ!!!思い出した!」
和也「いきなりどうしたの?」
史帆「和君!説明しなさい!!」
和也「えっ?何を説明するの?」
史帆「昨日の写真だよぉ〜!どういうこと?」
久美「そうだ!忘れてた!どういう事なの!?」
和也「写真?あーっ!あれは白石先生のイタズラだよ」
史帆「イタズラの割にニヤニヤしてたけどねー」
久美「うん。なんか嬉しそうだったし」
和也「気のせいだって!いつも通りだよ。みんなと何かをやるって初めてだから、嬉しくて笑ってたかもだけど」
史帆「としちゃん達と一緒にやれて嬉しいの?」
和也「当たり前だよ。はじめはちょっと大変だと思ったけど、練習してるうちに楽しく思えてきたよ」
史帆「嬉しい〜!!泣きそうになっちゃうよぉ〜!」
かとしは嬉しさのあまり抱きついきた。
久美「あっ!としちゃん離れろぉ〜!」
和也「苦しいって〜!」
久美のお母さんはずっと笑っていた。
そして、スイーツバイキングのお店に着いた。
久美「うわぁ〜!いろんな種類のケーキがある!」
史帆「全部美味しそう!和君早く食べようよ〜!」
和也「そうだね!取りに行って食べよ!」
各自で食べたいスイーツを取りに行った。
和也「かとし、いっぱい持ってきたね」
史帆「食べたいものがいっぱいあったの〜!でも、こんなに食べると太っちゃうかな?」
和也「かとしは痩せてるから少し太っても大丈夫だよ」
史帆「ほんとに?ちょっと太っても、としちゃんにハマってくれる?」
和也「うん。ハマるから大丈夫だよ」
史帆「嬉しい〜!そうだ!和君、あーん」
かとしは自分のお皿からケーキをすくい、口に近づけた。
和也「いやいや、自分のあるし、流石にここはまずいって!」
史帆「いいの〜!あーん!」
和也は助けてを求めて久美を見る。
久美「としちゃんだけずるい!和也君、あーん!」
久美もケーキを口に近づけた。
和也「えっ?久美も!いつもは止めてくれるのに!」
久美「あれは部活のキャプテンの時だからね!今はキャプテンじゃないし」
和也「そ、そんな・・・。めっちゃ周り見てるし」
史帆「としちゃんは気にしないから大丈夫〜!」
久美「私も知らない人ばかりだから気にしないよ」
断れない空気になり、和也は急いで2人のすくってくれたケーキを食べた。
史帆「としちゃんのケーキ美味しい?」
和也「うん。美味しいよ、ありがと」
久美「私のケーキも美味しかったよね?」
和也「うん。2人とも美味しかったよ」
和也は急いで食べたので全く味がしなかった。そして、3人のやりとりを久美のお母さんは笑いながら見ている。
史帆「和君!もっと食べていいからね!はい、あーん!」
久美「私のも食べていいからね!」
2人は次々に和也の口の中にスイーツを入れた。そして、1時間後。
和也「く、苦しい・・・」
2人にすごい量を食べさせられて、苦しんでいる和也とは対象に
史帆「すごく美味しかったぁ〜!」
久美「本当だね!お腹いっぱいで幸せ〜!」
久美母「和也君のお母さんにお礼言わなきゃね!」
3人は幸せな顔をしていた。時間になったので、帰ることになった。
史帆「和君がいないとつまんない〜!」
久美「後ろに来たよ〜!」
帰りは久美のお母さんが気をつかってくれて、助手席に乗せてくれた。こうして、和也の少し変わった休日は終わった。

しゃもじ ( 2021/06/09(水) 12:28 )