日向高校




























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第14章
ちょっとだけ背伸び
休憩が終わって勉強を再開することになった。
和也「あと数学だけだね!夜ご飯の前には終わりそうだね」
陽菜「うん!紅葉見に行きたいから頑張ります!」
そう言って陽菜は問題を解きはじめた。
和也は陽菜が質問してくる時以外は、やることがなかったので、小説を読み始める。
陽菜「ねぇ、和君!」
和也「ん?何か分からないところあったかな?」
陽菜「陽菜が問題解いている所を見ていてください」
和也「問題を解いている所を?」
陽菜「うん。和君に見てもらえると勉強も部活も頑張れるんです」
和也「そうなんだね。じゃあ頑張ろうね」
和也は陽菜が問題を解く所を横で見ることにした。陽菜は黙々と問題を解いていく。時々、問題を解いたら笑顔でこっちを見てくる時があり、その行動が可愛く思い、無意識に陽菜の顔をずっと見ていた。
陽菜「そんなに見られるとなんだか恥ずかしい」
和也「あっ、ごめんね。なんか可愛いな〜って思ってさ」
和也は鈍感な為、そう言う言葉もさらって言ってしまう。
陽菜「えへへっ、嬉しいです!最後の問題を1人で解けたら、その・・・」
陽菜は小声でごにょごにょ言っていた。
和也「ちょっと聞こえなかったけど、どうしたの?」
陽菜「あの、チューして下さい!!」
急に大声を出す陽菜。大声にもびっくりしたが内容が内容なので、和也は慌てて陽菜の口を押さえた。
和也「ちょっと陽菜!下に母さんがいるから!」
陽菜「うぅー!!」
陽菜の口を押さえていたので、うまく喋れない陽菜。押さえていた手を離す。
陽菜「それでどうでしょう?」
和也「陽菜がいいならいいけど」
陽菜「よし!頑張ります!」
陽菜は最後の問題を解き始める。少し難しいのか困った顔をしている。
陽菜「うーん。出来ました。正解でしょうか?」
5分ぐらいして問題を解いたが、正解しているか不安そうだった。和也は陽菜が解いた問題をみる。
陽菜「うぅ〜。どうでしょう?」
和也「よく1人で頑張ったね!正解だよ」
不安な顔をしていた陽菜の顔が、一気に笑顔になった。
陽菜「やったぁ〜!1人でできました!宿題全部終わった〜!」
陽菜は嬉しさのあまり和也に抱きついた。そして、陽菜はハッと思い出して急に目を閉じた。和也は約束通り陽菜にキスをした。
陽菜「ふふっ。嬉しい・・・。」
キスが終わると陽菜はまた抱きついた。
「和也!陽菜ちゃん!ご飯できたわよ」
一階から母さんの呼ぶ声がした。
和也「ご飯だって。いこっか?」
陽菜は頷いて和也から離れた。
母「今日は陽菜ちゃんの好きな唐揚げ
よ!」
陽菜「やったぁ〜!ママの唐揚げ大好きです!」
母「いっぱい食べてね!宿題の調子はどう?」
陽菜「はい!和君のおかげで全部終わりました!」
母「そうなのね!陽菜ちゃん頑張ったのね!いい子ね〜」
陽菜は母さんに褒められて喜んでいる。
陽菜「今日中に宿題を終わらせたら、一緒に紅葉を見に行ってくれるって約束してくれたので頑張れました!」
和也「ちょっと陽菜!それは・・・」
母「今度は紅葉デートなのね!」
母さんは嬉しそうに話し出す。
陽菜「はい!紅葉デートなんです!」
陽菜も嬉しそうに話し出す。母さんと陽菜は盛り上がっていた。ご飯を食べ終わり、お風呂に入って寝る準備をした。
母「和也の部屋に布団敷いといたからね!陽菜ちゃんおやすみ!」
2人は部屋に入る。すると、陽菜はベットに横になった。
陽菜「和君。今日は一緒に寝てもいいかな?」
和也「えっ?急にどうしたの?」
陽菜「前は別々だったから、今日は一緒に寝たくて」
和也「うん、いいよ」
陽菜「うん!ありがと〜!」
和也もベットに横になった。それと同時に陽菜は和也に抱きついた。
和也「今日は凄く抱きついてくれるね?」
陽菜「なんか和君といると甘えたくなるんです」
和也「そうなんだね。嬉しいよ」
陽菜「ふふっ。陽菜も嬉しい。ねぇ和君?もう一回チューしてくれませんか?」
陽菜はそう言うと目を閉じた。和也は優しくキスをした。陽菜は手を首に回す。
すると、陽菜は口の中に舌を入れてきた。和也は突然のことでびっくりした。なにより陽菜は、この様な知識を知らないと思ったからだ。
「クチュ、クチュ」陽菜は必死に舌を絡ませてくれる。「んっ、んんっ」陽菜から吐息が漏れる。唇を離すと唾液の糸が引いていた。
陽菜「ちょっとだけ背伸びしてみました」
陽菜は顔を赤くして、恥ずかしそうに呟いた。和也は陽菜の頭を撫でた。陽菜は嬉しそうに微笑んで眠りについた。

しゃもじ ( 2021/06/05(土) 19:34 )