日向高校




























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第14章
ご褒美下さい
白石「今日はここまで!みんな帰ったらちゃんと勉強するのよ!」
部活が午前中で終わり、みんな帰り支度を始める。
陽菜「和君!今日はよろしくお願いします!」
和也「いいよ。部活終わりで疲れてると思うけど頑張ろうね!」
陽菜「はい!それでですね、お願いがあるんですけど」
和也「お願い?どうした?」
陽菜「今日、和君のお家にお泊まりしてもいいですか?」
和也「今日?別にいいけど」
陽菜「ほんとですか?やったぁ〜!でも、突然ですみません!」
和也「いいよ。いつでもおいでって言ったからね」
陽菜「ふふっ、嬉しいです!なら、早く帰って準備します!それでは!」
陽菜は急いで部室から出ていった。
和也も家に帰って母さんに陽菜に泊まることを伝える。
母「陽菜ちゃんが泊まるの!?」
和也「うん。急だけどいいかな?」
母「いいに決まってるじゃない!こうしちゃいられないわ!母さん買い物行ってくるわね!」
和也「あっ!母さん!ご飯は?」
母「棚にカップラーメン入ってるから!じゃあ行ってきます」
和也「・・・、カップラーメン」
ご飯を食べてゆっくりしていると、インターホンがなった。
和也「いらっしゃい!早かったね」
陽菜「急いできました!不束者ですがよろしくお願いします!」
和也「陽菜は不束者じゃないから大丈夫だよ!それじゃ上がって」
陽菜と一緒に部屋に向かった。
陽菜「あれ?ママはいないんですか?」
和也「陽菜が泊まることを知って、嬉しかったのか張り切って買い物に行ったよ」
陽菜「えへへ、嬉しいです〜」
和也「よかったね!それじゃ勉強しようか?どこまで終わってるの?」
陽菜「半分以上は終わって、わからない所が多くて止まっちゃった!」
和也「ほんとだね!これぐらいなら頑張れば今日中に終わるね」
陽菜「頑張る!今日中に終わったらご褒美下さい!」
和也「ご褒美?なにがいいかな?」
陽菜「秋になったら一緒に紅葉を見に行きたいです!」
和也「紅葉?いいね!一回も見に行ったことないから行ってみたい」
陽菜「本当?なら紅葉デートですね!」
和也「うん。陽菜が今日頑張ったらね」
陽菜は頷いて勉強を始めた。和也も横で見ており、分からない所があれば教えていた。教えていて分かってきたことが陽菜は英語が苦手みたいだ。
和也「陽菜。この英文の日本語訳がおかしいことになってるよ?」
回答は「火のない所に煙は立たない」だが、陽菜回答が「どこで喫煙しているの。そこが燃えるわ」になっていた。
和也「そこってどこのことかな?」
陽菜「うーんと。ベットの中?」
和也「あははっ、面白い答えだけどちょっと違うかな」
しばらく勉強を続けて、キリが良いところで休憩を挟んだ。休憩になった途端陽菜が抱きついてきた。
和也「いきなりどうした?」
陽菜「勉強を和君にくっつきたくなりました。こうすればこの後も頑張れるんです」
和也「そうなんだね!でも、頑張りすぎないようにね?」
和也は冷静に対応していたが、夏で薄着なので、陽菜身体の感触がいつも以上に感じ取れて、理性を保つのに必死だった。
陽菜「和君、凄いドキドキしてるね?」
和也「陽菜に抱き付かれてるからね」
陽菜「ふふっ、陽菜でドキドキしてくれたんだ!嬉しい」
陽菜の抱きつく力が強くなった。和也は理性が飛ぶ寸前だったその時。
母「和也ー?陽菜ちゃんの靴あったけどもう来てるの?」
階段下から母さんの声が聞こえた。その瞬間陽菜は離れた。そして、離れたと同時に部屋のドアが開いた。
母「あっ!陽菜ちゃん!いらっしゃい!」
陽菜「ママ!今日はお世話になります!」
母「陽菜ちゃん顔が赤いけど大丈夫?和也に無理に勉強させられた?」
陽菜「いえ!和君は優しく教えてくれました!」
母「そうなのね!ケーキ買ってきたから食べましょ!」
陽菜「ケーキ?やったぁ〜!ママありがとう〜」
陽菜はそう言って母さんに抱きついた。
母「陽菜ちゃんは可愛いわね〜!それじゃ行きましょう!和也も早くいらっしゃい!」
2人は先にリビングに向かった。和也は落ち着きを取り戻してから向かったのだった。

■筆者メッセージ
日向坂後援会さん
いつもコメントありがとうございます!
これからも楽しんでもらえるように頑張ります!笑

名無し(坂道オタ)さん
コメントとリクエストありがとうございます!リクエストに応えれるように頑張ります!
しゃもじ ( 2021/06/05(土) 10:34 )