日向高校




























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第13章
お揃いのプレゼント
『ただいま』2人はかとしの家に着いた。
史帆母「お帰りなさい!どうだった?」
和也「凄い楽しかったです!浴衣ありがとうございました!」
史帆母「いえいえ!また来年も着せてあげるからね!」
史帆「来年も和君の浴衣見れるんだぁ〜!楽しみだなぁ!」
和也「ありがとうございます!夏帆ちゃんは寝ちゃいましたか?」
史帆母「2人が帰ってくるまで起きてるって言ってたんだけど、さっき寝ちゃったのよ」
和也「そうですか。明日、夏帆ちゃんと、史帆さんで出かけようと思ってるんですけどいいですか?」
史帆母「もちろんよ!でも、2人でデートなのにいいのかしら?」
史帆「デ、デートじゃないから!違うから!」
和也「あははっ、かとし動揺しすぎたよ!史帆さんと2人のデートはまた今度させてもらいます!」
史帆「えー!!やったぁ!和君とデートだぁ!」
史帆母「やっぱりデートなんじゃない」
かとしのお母さんは笑っていた。
和也「明日はゆっくりして下さい」
史帆母「ありがとう!そうさせてもらうわね!それじゃ、和也君は浴衣を脱いでお風呂に入ってらっしゃい!」
こうして、お風呂に入ったりして、遅い時間になったので寝ることになった。
史帆「和君寝よ〜!」
かとしが腕を引っ張って部屋に行こうとする。
和也「リビングとか寝ると思ってた」
史帆「ママが部屋に布団敷いてくれてるよ」
部屋に着いて、「それじゃおやすみ」和也は敷いてあった布団に入ろうとした。
史帆「えっ?なんでぇ?」
和也「えっ?逆になんで?」
史帆「としちゃんと一緒に寝ようよ」
和也「いや、さすがに人の家で・・・」
史帆「いいから!はやく!」
布団に入るとかとしが抱きついてきた。
史帆「やっぱり和君は落ち着くなぁ〜」
和也「そうかな?でもありがと」
史帆「ねぇねぇ、チューして」
かとしにそう言われてキスをする。かとしは満足した顔で眠りについた。
翌朝。重みを感じて目を覚ました。
夏帆「あっ!!起きたぁ〜!早くお出かけしよ!」
夏帆ちゃんが体の上に寝っ転がっていた。
和也「夏帆ちゃんおはよう。準備するからもう少し待っててね。隣の史帆お姉ちゃんも起こしてくれるかな?」
すると、夏帆ちゃんは史帆の体の上に飛び乗った。
史帆「うえっ!なになに!めっちゃ痛いんだけど!」
かとしはいきなりの衝撃にびっくりしていた。
夏帆「お姉ちゃん!おでかけ!!」
史帆「夏帆か〜!あっ、和君も起きてたんだ!おはよ」
和也「おはよ。うん。さっきね!起きて準備しようか。夏帆ちゃんはどこ行きたい?」
夏帆「うーんとね!遊園地!!」
和也「この辺って遊園地あるの?さすがに、前かとした行ったところは遠いから行けないだろうし」
史帆「ちょっと電車乗らないと行けないけどあるよ!」
和也「そうなんだ。ならそこに行こうか」
2人は準備をし始めた。準備が終わって家を出る。
史帆母「よろしくお願いします!気をつけてね!」
和也「はい!夏帆ちゃん行こっか」
夏帆ちゃんと手を繋いで駅に向かう。かたしも反対側で夏帆ちゃんと手を繋いでいた。
和也「周りから見たら親子に見えるのかな?」
史帆「としちゃんが和君のお嫁さんってこと?」
和也「そうなるね!夏帆ちゃんが子どもみたいな」
史帆「へへっ、嬉しい〜!」
そして、駅について電車に乗り、最寄駅からバスに乗って遊園地に到着した。
夏帆「遊園地だぁ〜!お兄ちゃん、お姉ちゃん早く!」
史帆「はしゃぐと危ないよ〜!」
和也「夏帆ちゃんは何から乗りたい?」
夏帆「うーんとね!あれ!!」
夏帆ちゃんはメリーゴーランドを指で指す。3人でメリーゴーランドに向かい、カボチャの馬車に乗り込んだ。メリーゴーランドが動き出して、喜んでいる夏帆ちゃん。その姿をみて史帆も和也も笑顔になっていた。その後も夏帆ちゃんはずっとはしゃいでいた。
夏帆「おにーちゃん!おねーちゃん!」
車の乗り物に乗って手を振っている。2人は手を振りかえしていたが、空いている手をかとしが握る。
史帆「連れてきてくれてありがとね?」
和也「ううん。俺も楽しいから!今度は2人でどこか行こうね」
史帆「うん!!和君ありがと〜!!」
かとしは笑顔になり、握っていた手を離して腕を絡ませる。
夏帆「夏帆お腹すいちゃったよ」
車から降りてきて、夏帆ちゃんがそう言ったのでご飯を食べに行った。
ご飯を食べた後もずっと夏帆ちゃんははしゃいでいて、かとしもずっと笑ってくれていた。そして、日が傾いて来たので帰ることになった。
史帆「夏帆をトイレに連れて行くから、ちょっと待っててね!」
2人はトイレに向かった。和也はかとしに、今日ついて来てもらったお礼をしたくて、待っている間にお土産屋に入った。少し大きめのクマのぬいぐるみと、中ぐらいの大きさのクマのぬいぐるみを買って、元の位置に戻った。そして、かとし達が戻ってきた。
史帆「お待たせ〜!あれ?その荷物どうしたの?」
和也「かとしと夏帆ちゃんにプレゼント!」
袋から2つのぬいぐるみを出して渡した。
史帆「えっ!?なんで?」
和也「今日一緒に来てくれたからそのお礼だよ。前みたいにジェットコースターとか乗らなかったから、かとしが楽しめているか分からなくてさ」
夏帆「クマちゃんだ〜!!もらっていいの?」
和也「うん。いいよ!史帆お姉ちゃんとお揃いだよ」
夏帆ちゃんと話していると、かとしが急に抱きついてきた。
史帆「和君ありがどぉ〜。でも、私は和君といるだけで楽しいから大丈夫だよぉ〜」
かとしは泣いていた。「夏帆も〜!」夏帆ちゃんも足に抱きつく。周りからみたら異様な光景だ。
史帆「うぅ〜。ずっと大切にするからね〜」
和也「わかったから泣き止んでね?みんな見てるし・・・」
和也は周りの目線が気になったので、2人の手を引いて早速さに遊園地から出ていった。帰りの電車ははしゃぎすぎて疲れたのか、ぬいぐるみを抱きしめながら夏帆ちゃんは寝ていた。日向町について、夏帆ちゃんをおんぶしながら帰る。
史帆「今日はありがとう。ほんとに楽しかったし嬉しかった!」
和也「かとしが喜んでくれたからよかったよ!次、行く所考えようね!」
かとしは笑顔で頷いた。かとしの家に着いて、少しゆっくりして家に帰ることにした。
史帆「ほんとにご飯食べていかないの?」
和也「うん。親が今日帰ってくるからさ。旅行の話も聞きたいしね」
史帆母「和也君、今日はありがとうね!またいつでもきてね!」
和也「はい!色々ありがとうございました!また今度お邪魔します」
こうして家に帰った。その日の夜。かとしからぬいぐるみをベットに置いた写真と、夏帆ちゃんが起きた時に、和也が居なかったから大泣きしたとメッセージが届いたのだった。

■筆者メッセージ
うさん
ご指摘ありがとうございます!なるべく誤字が無いよう気をつけるので、これからもお願いします!

ストーリーの夏休みも終盤に入りました!今後の学校行事の予定としては
・合唱祭編
・修学旅行編
・学園祭編
などを計画しています!たぶん長くなるのでこれからもよろしくお願いします!
しゃもじ ( 2021/06/01(火) 22:28 )