日向高校




























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第13章
仲良しコンビ
ご飯を食べ終わって、食器の片付けをしている和也。2人はやってくれるといったが、ご飯を作ってくれたからと言う理由で断った。
和也「2人とも先にお風呂に入っておいで!」
菜緒「えっ!でも・・・」
美玖「先輩が先に入って下さい!」
和也「俺はまだやることあるから、先に入っておいで!」
2人はしぶしぶ承諾した。
菜緒「美玖、先にはいっていいよ?」
美玖「えっ!悪いよ!菜緒が先に入っていいよ?」
2人は譲り合ってなかなか決まらない。
美玖「うーん。なら2人で入る?」
菜緒「そうしよ!そうすれば和君も早く入れるし!」
和也「えっ!?2人で入るの?」
菜緒「ダメかな??」
和也「ダメではないけど、恥ずかしくないのかなって」
美玖「合宿で一緒に入ってますし、恥ずかしくないですよ?」
和也「それならいいけど、そうだ!ちょっと待ってて」
和也は自分の部屋に行って服を取りに行った。
和也「はい!美玖はいきなりだったから着替えないでしょ?少し大きいかもだけど、シャツとズボンだよ」
美玖「えっ!ありがとうございます!嬉しい〜!」
なぜか美玖は嬉しがっていた。すると、菜緒が少し不機嫌な顔をしていた。
和也「菜緒、急にどうしたの?」
菜緒「菜緒も和君の服がいい!」
和也「えっ?でも菜緒は自分のパジャマがあるんじゃ?」
菜緒「菜緒も!!」
菜緒が強く言うので部屋に服を取りにいった。
和也「これでいいかな?」
菜緒「うん!!ありがとう〜!」
菜緒も機嫌が良くなり笑顔になった。そして、2人はお風呂場に向かった。
(なんで服でそんなに喜ぶんだろう)
女心が分からない和也には一生かかってもわからない問題だ。1時間ほどして2人はお風呂から出てきた。
美玖「先輩!お風呂ありがとうございました!」
菜緒「和くーん。シャツちょっと大きいよぉ〜!」
和也「おかえり!あははっ、シャツはそれで我慢してね!」
そう言って和也はお風呂に入りに行った。
美玖「菜緒の作戦失敗だね!」
菜緒「作戦?なんのことかな〜!」
美玖「彼氏のシャツ着ている彼女!ってやつかな〜!」
菜緒「そういう美玖もやん!」
美玖「ふふっ。でもこの可愛い菜緒に何も感じない先輩はやっぱり強敵だね!」
菜緒「やっぱり鈍感だね〜!それがいい所なんだけどね!」
美玖「他の女の子の誘惑に惑わされないことだけね!」
30分ほどして和也はお風呂から出た。
和也「2人とも頭も乾かさないで何してるの?」
菜緒「和君に乾かしてもらおうと思って!」
和也「いいよ。こっちおいで」
菜緒は喜んで和也の元に向かう。
美玖「いいなぁ〜。私もお願いします!」
和也「いいよ、菜緒が終わってからね」
和也は順番に2人の髪を乾かした。何故か2人は凄くご機嫌だった。髪の毛を乾かし終わった後、どちらが和也の髪の毛を乾かすか揉めていた。結局じゃんけんになって美玖が乾かしてくれた。
そして、時間もまだ早かったのでDVDを観ることになった。
美玖「2人とも観てないんですか?」
和也「買い物に行く前に観てたんだけど寝ちゃってさー」
菜緒「菜緒も。和君が寝ちゃって、ずっと、和君を見てたら菜緒も眠たくなって寝ちゃったから」
美玖「そうなんだ!なんかイチャイチャしてるなぁ〜!」
美玖は少しだけ拗ねていた。そして、2人に挟まれてDVDを観る。しかし、2人の距離が近くで集中できなかった。DVDを観終わって時間も遅いので部屋に行く。
和也「さっき布団敷いといたからね」
菜緒「えっ?なんでなん?」
美玖「なんでですかー?」
和也「なんでって寝る所いるでしょ?」
菜緒「寝るところならあるやん!」
美玖「はい!そこに!」
2人はベットを指でさす。
和也「あっ、一緒に寝るんだ」
菜緒「むしろ逆に別々で寝ようとしてたことが不思議だよ」
美玖「はい。ちょっとびっくりしました」
なぜか責められている和也。そして、3人はベットに入ったのだった。この後とんでもない展開になることも知らずに。

しゃもじ ( 2021/05/30(日) 16:49 )