日向高校




























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第11章
合宿2日目の朝
合宿2日目。和也は準備があるので早く目を覚ました。練習の準備を終えると、まだ時間があったので、昨日見つけた大きな木の下に寝っ転がる。すると、誰かが横に座った気配がした。
???「大きい木ですね〜!」
話しかけられたので、目を開けて確認するとひかるがいた。
和也「おはよ。そうなんだよね!昨日たまたま見つけて気にいったんだ!ひかるはどうしてここに?」
ひかる「おはよ〜!早く起きちゃったから散歩してたら、たまたま和也君を見かけて!」
和也「寝るの早かったもんね!」
ひかる「いつの間にか寝ちゃってました!でも、誰が布団まで運んでくれたんかな?お礼言わなきゃ!」
和也「ひかるはいっぱい寝るのに小さいんだね」
和也は自分が運んだことを言わなかった。言って変に気を使われても嫌だったからだ。
ひかる「あっ!馬鹿にしてますね!?これから伸びるんですよ!」
ひかるがちょっとムキになっていた。
和也「ごめんね!ちょっとからかいたくなった」
和也が笑うとひかるも笑った。
ひかる「そういえば先生達の勝負はどうなったんですか?」
和也「なんか、お互いの点数が分からなくなったからなしになったよ?だから、今日は1つの部屋で、みんなで食べることになったんだ」
ひかる「そうなんだ!先生達が喧嘩してないならよかったです!」
和也「2人は楽しそうだったから大丈夫だったかな!」
ひかる「安心しました!なら私は先に戻りますね!」
ひかるは立ち上がり行ってしまった。和也はまた目をつぶっていた。少し時間が経つと、「んげぇ」急にお腹に重みを感じた。目を開けると陽菜がお腹に座っていた。
陽菜「和君!おはようございます!」
和也「陽菜、おはよう。お腹から降りてもらっていいかな?」
陽菜は和也のお腹から降りてニコニコしていた。
和也「こんな早くにどうしたの?」
陽菜「早く起きたから和君のとこに、遊びに行ったらいなくって、櫻坂の子がいたから、聞いたらここだって言うから来ました!」
和也「そうなんだね!なら、陽菜もここに寝っ転がる?」
陽菜「はい!和君の横で寝る!」
和也「本当に寝ないでね?」
和也は陽菜が寝ないようにずっと話していた。すると、『いたーっ!!』声のした方に目を向けると、みんながこっちに向かってくる。
美玲「和君探したよ〜!」
和也「ん?どうしたの?まだ朝ごはんの時間には早いよね?」
美穂「みんな先輩と話したかったんですよ!」
史帆「そうなの!やっぱ練習前は和君と話さないと元気がでないんだ!」
美玖「何か朝のルーティーンみたいな感じですかね!」
和也「あははっ、みんなの朝のルーティーンに俺が入ってるんだね!なら、みんなで話そうか!」
『うん!!』みんなは和也の周りに座り始めた。
久美「それにしても大きな木だね〜!」
明里「大きいですね〜!いてて、見上げてたら首が痛くなってきちゃった。」
愛萌「丹生ちゃんおばあちゃんみたい!」
美玲「みーぱん達もこの木みたいに大きくなれるかな?」
和也「みんなならなれるよ。俺はそう信じてる。」
菜緒「私達が大きくなるためには、和君が絶対必要だからね!?」
彩花「そうそう!私達から逃げようとしても逃さないんだから!」
京子「逃げたら追いかけて連れ戻してやる!」
ひより「あっ!追いかけっこするんですね!ならひよたんが鬼で監督を捕まえます!」
陽菜「あっ!陽菜も鬼やる〜!」
ひよりと陽菜が立ち上がり和也の方に走ってくる。和也は起き上がり逃げた。
好花「あっ!逃げた!!捕まえろ〜!」
鈴花「監督待て〜!!」
1年生がみんなで和也を追いかける。
久美「なんか、追いかけっこが始まったね」
高瀬「なんでこうなったん?」
潮「みんな〜部活前だから疲れちゃうよ〜!?」
美玲「でも、楽しそう!みーぱんも行く〜!」
史帆「としちゃんも〜!!和君待てぇ〜!!」
東村「めいも行く〜!待て〜!」
久美「私達も行こっか?」
みんなは和也を追いかけた。和也もメンバーも笑顔で包まれていた。和也は改めて日向メンバーは最高だと思ったのだった。
朝食の時間。
白石「なんでみんなちょっと疲れた顔をしてるの?」
和也「ちょっと色々ありまして。」
追いかけっこをしたメンバーは少し疲れているのだった。

しゃもじ ( 2021/05/17(月) 22:18 )