白石「今日はここまで！お疲れ様」
『お疲れ様でした！』合宿1日目の練習が終わった。
史帆「あぁ〜疲れたよぉ〜！」
京子「さすがにやばいわ！」
美玲「でも、ダンスめっちゃ合ってたね！どんどん上手くなってる気がするよ！」
久美「そうだね！明日も頑張ろ！」
和也「みんなお疲れ様！先にお風呂入ってきてね！その間にご飯の準備してもらうから」
『はーい』みんなが返事をして、体育館を出て行った。和也も片付けをして、旅館に戻る。すると、旅館の入り口にひかるが居た。
和也「お疲れ様！もう足は大丈夫？」
ひかる「はい！おかげさまで午後の練習は大丈夫でした！本当にありがとうございました！」
和也「なら良かったよ。明日も頑張ろうね！」
ひかる「はい！明日もお願いします！」
和也「うん。あっ！そうだ。もしら湿布とか欲しい人がいたらいつでも言ってね？ケアをしないと明日に響くから。」
ひかる「はい！みんなに伝えておきます！それでは失礼します！」
ひかるは旅館に入っていった。和也は荷物を片付けてお風呂に入った。
和也「ふぅー。疲れたー。」
旅館のお風呂は外に小さな露天風呂があるので、和也はそこに入って一息ついた。すると、近くでメンバーの声が聞こえた。
彩花「あっ！露天風呂があるよ！」
美穂「本当ですね！入りましょ！」
鈴花「先輩も男湯の露天風呂に入ってたりして！」
史帆「確かめてみよ！和くーん！！」
かとしが大声で叫ぶ。流石になんで答えたらいいのか分からないので黙っていた。
美穂「いないみたいですね？」
史帆「なーんだ。つまんないのぉ〜！」
和也はなんとなく気まずくなって、大浴場に移動した。少しお湯に浸かったらお風呂を出た。食事の時間までまだ時間があったので、ロビーの椅子でゆっくりしていた。
美玲「和君ここにいたの？」
和也「まだ時間あったから、ここでのんびりしようかなって。何かあった？」
美玲「なんもないよ！和君と話したかっただけ！」
和也「そっか！なら美玲もここでゆっくりしよ？」
美玲「うん！みーぱんもゆっくりする♪」
そう言うと美玲は隣に座った。
美玲「あっ！そうだ！和君は夏休み何するの？」
和也「今のところはそんなに予定ないかな〜。どこかで、祐のお墓参りに行こうとは思ってるけど。」
美玲「祐君のお墓参り。みーぱんも一緒に行っていい？」
和也「一緒に来てくれるの？」
美玲「うん！一緒に行きたい！それで、アイドル部の初めてのライブを報告するんだ！」
和也「そっか。なら一緒に報告しに行こうか。お墓参りが終わったら美味しいパンを食べに行こ？」
美玲「覚えててくれたんだ？」
和也「忘れないよ。東京の美味しいパン屋さん調べとくね！」
美玲「やったぁ〜！！楽しみ！」
和也「また行く時連絡するね！」
美玲「うん！待ってるね！あっそれと、夏祭りのライブが終わったら、みんなで夏祭り行こうね！案内してあげる！」
和也「うん！楽しみにしてるよ！」
久美「佐藤君とみーぱん！ご飯の時間だよ〜！」
美玲と話していたら食事の時間になり、佐々木さんが呼びに来てくれた。美玲と大広間に移動する。
史帆「和君とみーぱん遅いよぉ〜！」
濱岸「ひよたんお腹空きました。」
美玲「みんなごめんね？ご飯食べよ〜！」
『いただきます！』みんなは食事を食べ始める。
美玖「これ凄い美味しい〜！」
丹生「本当だ！美味しい！」
史帆「和君お刺身好き？」
和也「うん。好きだよ？なんで？」
史帆「あーん！」
史帆はお刺身を一切れ取り、和也の口に近づける。
和也「えっ？恥ずかしいからいいよ！」
史帆「いいからあーん！」
和也は恥ずかしいがりながらも、かとしが取ってくれたお刺身を食べた。
彩花「あぁー史帆ずるい！」
美穂「としさんずるいです！私も！」
（なんかやばそうな空気になってきた）
和也「ちょっと飲み物取りに行ってくるね！」
和也はその場から逃げるように去った。
『あっ！！にげた！！』後ろで騒いでいたが無視して、飲み物を取りに行った。お茶をくんで菜緒の元に行く。
和也「菜緒。旅館の人に保冷剤を貰っておくから、後で部屋にきてね？」
菜緒「うん、ありがと。和君のおかげでだいぶ良くなったよ。」
和也「無理はしないようにね？」
菜緒と話していると背中を誰かにツンツンされた。振り向くとひなのがいた。
和也「ひなのどうしたの？」
ひなのは何も言わずに物欲しそうな目で和也を見ている。和也もどうしたらいいか分からないので固まっていると
菜緒「なのちゃんは和君に褒めて欲しいんじゃない？今日頑張ってたから。」
和也「ひなの。今日はよく頑張ったね！」
そう言ってひなのの頭を撫でる。すると、ひなのは笑顔になった。次に、それを見ていた陽菜が近寄ってくる。
陽菜「師匠。私も今日がんばりました。褒めて下さい。」
和也「陽菜もよく頑張ったね？明日も頑張ろうね」
陽菜「はい！頑張ります！」
陽菜も笑顔になった。
好花「えぇー2人ずるいなぁ〜！なら、私は白石先生に褒めてもらってこよ〜！」
好花「先生〜！監督が贔屓ばっかりして、褒めてくれないから褒めてください！」
白石「も〜可愛いわね〜！今日はよく頑張ったね〜！」
すると、それを見た他のメンバーが、白石先生に褒めてもらうと並びはじめた。
和也「菜緒は行かなくていいの？」
菜緒「菜緒は和君が褒めてくれるだけでいいから大丈夫。」
和也「そうなんだ。んーどうしよ。なら、ちょっと箸貸して？」
菜緒から箸を借りて、お刺身を一切れ取り、菜緒の口に近づける。
和也「あーん！」
菜緒は少し恥ずかしがりながらも食べた。
菜緒「美味しい♪」
他のメンバーは白石先生のところに集まっていたので、誰も気づかなかった。しばらくして食事が終わった。
白石「今から就寝時間までは自由にするけど、明日もあるから夜更かししないようにね！」
みんなは各自で自由時間を満喫しはじめた。まだまだ長い夜が続くのであった。