日向高校




























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第10章
テスト勉強〜2年生編〜
翌日。和也は大きな問題を抱えていた。和也というよりメンバーの方が正しい。
昼休みの屋上。
史帆「完全に忘れていた。絶望だぁ〜」
鈴花「さすがにこれはまずいです。」
濱岸「ひよたんもやばい。」
そう。みんなの問題は夏休み前の期末テスト。
久美「ずっと部活に集中してたからね。」
菜緒「和君、もし赤点取ったらどうなるの?」
和也「赤点取ったら、夏休みに追試があるから合宿は・・・」
彩花「待って!監督それ以上は言っちゃダメ!現実になっちゃうよ!」
高本さんが現実逃避をし始める。
期末テストまで残り1週間。時間がない。
和也「ちょっと待っててね。」
和也はそう言うと携帯を取り出した。
和也「もしもし母さん?お願いがあるんだけど、明日から1週間みんな泊まりに来ていいかな?全員ではないけど、1日交代で、1年生と2年生を毎日。テスト勉強したいからさ。うん。ありがとう。それじゃ。」
和也は電話を切った。
和也「そう言うことなんで、みんなも親に連絡しておいて?」
美玲「そう言うこととはどう言うこと?」
史帆「としちゃんも話がさっぱり分からん。」
和也「明日から、2年と1年を1日交代で俺の家で泊まって勉強するよ?流石に全員とはできないから、学年別なら全員の布団あるから。」
彩花「監督の家に泊まれるの??」
愛萌「でもいいんですか?迷惑じゃ。」
和也「母さんは喜んでたよ。みんなのことが大好きみたい。」
史帆「嬉しい〜!」
久美「遊びに行くんじゃないからね?勉強しに行くんだからね!?」
『はーい!』こうして、合宿前の勉強プチ合宿が始まる。
次の日の夕方。「ピンポーン」和也は家で待っているとインターホンがなった。
玄関を開けるとみんなが来た。
母「みんないらっしゃーい!勉強頑張ってね!」
美玲「ママ。迷惑かけちゃうけどよろしくお願いします。これうちの親からです。」
史帆「としちゃんの家からもこれをと」
「私の親からも」メンバー全員が色々持ってきてくれた。野菜にお肉などたちまち玄関が物で溢れた。
母「あらあら、こんなにいいのに!逆に申し訳ないわ」
美玲「ママにはいっぱいお世話になってるから!あとで、みーぱんの親から連絡が来ると思うので。」
母「美玲ちゃんありがとう。和也、これ運んで頂戴。」
和也「えっ?わかったよ。」
母「じゃあみんな上がっていって!ご飯準備するから待っててね?」
『お邪魔しまーす!」みんなが家の中に入る。
和也「とりあえずご飯ができるまで、勉強しようか。準備しておいて!」
『はーい!』みんなは勉強の準備をする。和也は持ってきてもらった物を運び終えたら、勉強の準備をする。
美玲「ねぇ、和君。これが分かんない。」
和也「これはこの公式を使えば解けるよ。」
美玲「わぁ!ほんどだぁ!ありがとう!」
東村「監督!めいはこれが分からん。」
和也「どれ?これはこうすれば簡単だよ。」
東村「ありがとう!」
みんなご飯ができるまで集中している。1時間ほど経ったらご飯ができた。
母「ご飯できたわよ〜!一回勉強辞めて食べましょう〜!」
『はーい!』みんなは机の上を片付ける。『美味しそう〜!』みんなは喜んでいる。
母「いっぱいあるからたくさん食べてね!」
『いただきまーす!』みんな食べ始める。『美味し〜!!』その言葉に母さんも喜んでいた。
美玲「ママ〜今度この料理の作り方教えて〜!」
母「いいわよ!いつでも教えてあげる!」
史帆「としちゃんも!作って和君に食べさせるんだ!」
京子「私も教えてもらおうかな〜!」
久美「えっ??京子ほんと?」
高瀬「それはちょっと〜!」
京子「えっ?なんで?私もやればできるんだからね?」
賑やかな食事をしていると、家の電話がなる。
母「もしもし、佐藤です。あっ、美玲ちゃんの!」
美玲の親から連絡が来たみたいだ。話が盛り上がってるのか電話が続いている。
母「えぇ!?ほんとですか?いいんですか?」
母が急に大声を出してびっくりする。
母「はい!大丈夫です!はい!息子から美玲ちゃん教えて送ってもらいます!はい!それでは。」
母と美玲の親の電話が終わった。
母「和也!美玲ちゃんに母さんの連絡先教えておいて!美玲ちゃん。その連絡先をママに教えてもらっていいかな?」
和也「いきなりどうしたの?すごい興奮してたけど。」
母「それがね!美玲ちゃんのお母さんが、みんなが合宿に行っている時に、「私たちアイドル部のママも旅行に行きませんか」って言ってくれたの!」
史帆「ママ達が旅行?」
確かに、こっちに引っ越してきてから、母さんは富田さんのお母さんとしか、交流がなかった。
和也「いいんじゃない?行ってきなよ!」
母「お父さんに言わなくっちゃ!早く帰ってこないかな〜!」
彩花「ママ可愛いなぁ〜」
美玲「でも、私達のママ和君のママと仲良くしてくれるのは嬉しいね!」
久美「そうだね〜!仲良くなったら、うちの娘を佐藤君に是非っ!とかなるんじゃない?」
久美が冗談で言うと
史帆「ママに仲良くなるように言っとかなきゃ!」
美玲「ママに和君ママの連絡先送らなきゃ!」
彩花「ママに監督の良さを伝えなきゃ!」
みんなが本気にしてしまい、苦笑いする久美だった。
その後も、家の電話はみんなの親から連絡をもらい、しばらく鳴り止まなかった。和也達はご飯を食べた後、少し休憩して、夜中まで勉強をした。

■筆者メッセージ
おかげさまで閲覧20000いきました〜!
これからもよろしくお願いします!
とりあえずお祝いとして連投!笑
しゃもじ ( 2021/05/13(木) 08:19 )