日向高校




























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第9章
初ライブの依頼
月曜日。今日から通常の学校が始まる。
和也「行ってきまーす。」
玄関を出ると、ちょうど富田さんも学校に行くところだった。
鈴花「先輩。おはようございまーす!」
和也「富田さんおはよう。」
2人は一緒に学校に向かう。
鈴花「今日も大変なことが起きそうですね♪」
和也「大変なこと??何が?」
鈴花「学校に着いたら分かりますよ!あっ、菜緒だ。おーい菜緒〜!」
菜緒は富田さんの声に気づきこっちに来る。
菜緒「鈴、おはよう。先輩もおはようございます。」
和也「菜緒、おはよう。」
菜緒も一緒に登校し、学校に着く。和也が下駄箱を開けた。「バサァ」下駄箱から大量の手紙が落ちる。
和也「あははっ・・・。」
苦笑いをする和也。恐る恐る菜緒をみる。
菜緒「何がおかしいん?早く手紙拾わんとしらんで。」
菜緒はそう言い残すと行ってしまった。
鈴花「菜緒も嫉妬すると怖いね〜!」
和也「富田さん楽しんでる?」
鈴花「いえいえ。私も嫉妬してますよ?」
そう言って富田さんも行ってしまった。
「何してるの??」
和也「下駄箱に手紙が入ってて。落ちちゃったから拾ってるんだ。ん?てか、この声。」
和也は顔を上げると、明らかに冷たい目をしている美玲がいた。
美玲「それはそれはモテますね。」
美玲は行ってしまった。手紙を拾って教室に入る。すると、クラスの女の子が集まってきた。
「佐藤君、怪我大丈夫?」「痛かったらいつでも保健室までついて行くから」
和也「ありがと。もう大丈夫だから。」
和也は席に着いた。
潮「おはよ。朝から大変だね〜。」
和也「おはよ。なんか疲れたよ。」
潮「そういえば、噂で聞いたけど、佐藤君を怪我させた3年生、謹慎処分になったみたいだよ。」
和也「そうなんだ。流石にこれでもう懲りたかな」
白石「はーい。みんな座ってー!朝のHR始めるよ〜!」
白石先生が入って、みんな席に座る。
白石「以上。それじゃ今日もがんばってね!佐藤君。昼休みに私のとこにきてちょうだい。」
白石先生は朝のHRが終わると教室を出て行った。
高瀬「佐藤君なにしたん?」
和也「身に覚えはないけど・・・」
すると、スマホが鳴り確認すると、濱岸さんから、アイドル部のグループにメッセージが来ていた。
濱岸「監督の連絡先を知りたいって人がいるんですけど、どうしたらいいですか?」
すると、他のメンバーからすぐ返信がくる。
史帆「だめ。」
美玲「ひよたん。教えないでね。」
彩花「却下。」
菜緒「教えちゃダメ。」
美玖「絶対ダメ。」
(俺には選択権もないんだ。)
濱岸「みなさん怖いので、お断りします。」
和也「濱岸さんごめんね?それでお願い。」
グループの他に、もう一件メッセージが来ていた。(河田さんからだ)
陽菜「師匠!今週のパンダ楽しみです!」
和也「動物園楽しみだね。このことはみんなには内緒ね?理由は分からないけど、今日のみんなピリピリしてるから。」
陽菜「分かりました。一番弟子として、師匠をお守りします。」
河田さんとのメッセージを終えた。
そして、午前の授業が終わり、昼休みになったので、白石先生の元に向かう。
白石「佐藤君。休み時間にごめんね。」
和也「大丈夫です。どうしましたか?」
白石「あなたを怪我させた3年生は謹慎になったわ。」
和也「噂で聞きました。もう、みんなは安全ですね」
白石「そうね。それともう一つ。これが重要なことなの。」
和也「重要なこと?どうしましたか?」
白石「地域の人から、夏祭りの時に、アイドル部で公演してほしいと依頼があったの。」
和也「ほんとですか??」
白石「うん。オッケーしちゃったけどいいよね?」
和也「はい!是非!でも、活動実績がないのになんでまた?」
白石「先週の体育祭の時に、夏祭りの実行委員の方が、あなた達の姿をみて感動したらしいのよ。それで、校長にどんな子達ですか?と聞かれて、アイドル部の話をしてくださったの。」
和也「そういうことですか。なんか、嬉しいですね。部活の前にみんなに伝えます。」
白石「よろしくね。私もなーちゃんに連絡しておくから。」
和也「はい!それじゃ失礼します。」
和也は職員室を出て行った。

■筆者メッセージ
やっと、アイドル部の活動に入ります!笑
しゃもじ ( 2021/05/08(土) 18:48 )