日向高校




























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サイドストーリー
京子の誕生日
和也「京子、土曜日って予定あるかな?」
京子「土曜日?特に何もないけど、どうかしたの?」
和也「一緒に遊びに行かないかなーって。どうかな?」
京子「行く!!絶対行く!何時にする?」
和也「ん〜、また連絡するね!」
和也は土曜日に京子を遊びに誘った。
理由は9月5日が京子の誕生日でなので、いつものお礼も兼ねて、お祝いをしたかったからだ。

      〜土曜日〜
和也は待ち合わせの場所で京子を待っていた。
京子「和〜!お待たせ!早かったね?」
和也「ちょっと緊張しちゃってさ。落ち着かないから早く家を出たんだ」
京子「なんで緊張すんのよ!てか、どこに行くの?」
和也「まぁ、色々とね!いこっか!」
電車に乗って目的地に向かう。
京子「てか、和から誘ってくれるなんて珍しいね!どうしたの?」
和也「んっ?なんか急に京子と遊びたくなったからかな!迷惑だった?」
京子「ううん!凄くうれしい!」
京子は和也の腕に自分の腕を絡めた。
少し電車で移動して、目的地に着いた。
京子「ここって…体育館?なに?運動でもするの?」
京子はテンションが下がっている。
運動が苦手だからしょうがないだろう。
和也「違うよ。とりあえず中に入ろ」
和也は京子の手を握って中へと入る。
京子「なんかたくさん人がいるけど何があるの?」
和也「たぶん京子が喜んでくれると思うんだけどなぁ」
和也は体育館のドアを開くと、そこはバレーボールが行われていた。
京子「えっ!女子バレー!?」
和也「そう!どうかな?」
京子「なんで、私が女子バレーを観るのが好きって知ってるの?」
和也「みんなに聞いたらハマってるって聞いたからさ!調べたら、ちょうど近くで、プロの女子バレーの試合が行われるから、チケット取ったんだ」
京子「うれしい!!和、ありがと〜!」
和也「よかった。もうすぐ始まるから、席に行こ?」
2人は指定の席に移動して、試合を観戦する。
京子「うわっ!いつもテレビでしか観てなかったから分かんなかったけど、生で観るとやっぱ違うわ!」
京子は興奮しながら観戦している。
京子「あっ!あの選手日本代表の人だ!かっこいい!憧れるな〜!」
京子は試合を観ながら色々説明をしてくれた。

その後、試合が終わって、余韻に浸りながら会場を後にする。
京子「あぁ〜、楽しかった!めっちゃ興奮しちゃったよ!」
和也「京子すごかったね!」
京子「楽しすぎた!連れてきてくれてありがと!」
和也「いえいえ。それじゃ、お腹空いたしいつもの所いこっか!」
2人は電車に乗って日向町に帰る。
そして、いつものラーメン屋に入った。
店長「いらっしゃい!待ってたよ!」
和也「店長、いつもの2つください!」
店長「はいよ!ちょっと待っててな!」
京子「お腹空いた!てか、店長が待ってたって言わなかった?」
和也「えっ、気のせいじゃないかな?」
京子「そうかな〜。確かに聞こえたんだけどなぁ〜」
和也「あははっ、どうなんだろうね〜」
そして、頼んだラーメンが運ばれてきた。
京子「んん〜!やっぱりこれだね!」
和也「いつも通り美味しいね!」
そして、ラーメンを食べ終わり、和也は店長に目配せをする。店長は頷いて厨房に消えていく。
店長「happy birthday京子ちゃん!!」
『パーン!!』クラッカーの音が店内に鳴り響く。
京子「えっ!なに?どういうこと!」
京子は状況を掴めずにテンパっている。
和也「京子、少し遅くなったけど誕生日おめでとう!」
店長「京子ちゃんおめでとう!これ、和也が用意してくれたケーキだよ!それと、これはおじさんからのプレゼント」
店長は京子にトッピング無料券を渡す。
京子「ありがと〜!これ、和が準備してくれたの?」
和也「うん。京子の誕生日をお祝いしたくて、お祝いするならここだなって。店長に話したら快く了承してくれたんだ」
京子「どうしよう。うれしい」
京子は感動して嬉し涙を流す。
和也「京子、いつも助けてくれてありがと。これ、プレゼントだよ」
和也はかばんの中からプレゼントを取り、京子に渡した。
京子「うぅ…。プレゼントまで?開けていい?」
和也は頷くと、京子はプレゼントのリボンをほどく。
京子「これって…」
和也「みんなに聞いたら、「京子は靴が欲しい」ってずっと言ってるって言ってたから選んでみたんだけど。気に入らなかったらごめんね?」
京子「嬉しい!本当に嬉しい!」
和也「よかった。みんなからアドバイスをもらった甲斐があったよ」
京子「うぅ。和、ありがと…」
京子は更に号泣していた。
その姿を和也と店長は微笑みながら見ていた。

ラーメン屋を後にして、京子を家まで送る。
京子「今日はありがと!今までで1番の誕生日になった!」
和也「そんな風に言ってもらえて嬉しいよ!」
京子の家の前に着いて、少し2人で話す。
京子「和、ちょっと頭下げて?」
和也は京子に言われた通り、少し頭を下げた。
すると、唇に柔らかい感触がした。
京子「今日のお礼だよ!この靴、一生大切にするからね!」
京子の誕生日のお祝いは、最高の笑顔と共に終わった。

■筆者メッセージ
こさかなが誕生日なので、今日からメンバーの誕生日エピソード作っていきます!
きょんこが誕生日だったので、遅れましたが作りました!
いまから、こさかなエピソード作って、夜に更新します!笑
しゃもじ ( 2021/09/07(火) 16:23 )