日向高校




























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サイドストーリー
また来年も
美玲「ねぇ〜、和君、お腹空いたよ〜」
和也「確かに。もうお昼過ぎてるもんね」
久美「あそこで食べよ〜!」
海の家にご飯を食べに行く。
和也「菜緒と美玖は何食べたい?」
菜緒「えっ?どうしたの?」
和也「さっき頑張ってたからご褒美で奢るよ」
美玖「いいんですか?」
和也「うん。優勝のお祝いでね」
菜緒「やったぁ〜!和君、ありがと!」
菜緒が横から抱きついてくる。
美玖「先輩、ありがとうございます!」
美玖もそれに続いて逆から抱きつく。
史帆「こらぁ〜!こしゃもお寿司も抱きつくなぁ〜!」
美玖「優勝したからいいじゃないですかぁ〜!」
陽菜「優勝したらご褒美があるなら、もっと頑張ったもん!」
鈴花「そうだそうだ〜!」
和也「まぁまぁ。みんなは次の機会にね」
好花「ならこの後はビーチブラックですからね!」
美穂「次はぜーったいまけないからね!」

みんなでお昼ご飯を食べて、少し休憩してビーチブラック大会が始まる。
史帆「負けないからね!和君、としちゃんを応援してね!」
愛奈「史帆甘いで!ここは負けへん!」
ひより「ふふっ、ひよたんは毎日陽菜と鬼ごっこしてるから速いですよ!」
鈴花「私も負けません!先輩、史帆さんに贔屓しないでくださいね!」
和也「だから、贔屓したことないって。まぁいいや。行くよ〜!よーいドン!」
和也はゴールから大きな声を出した。
合図とともに走り出す4人。しかし、徐々に差が開き始めて、かとしが1番にゴールした。
史帆「やったぁ〜!和君、やったよ〜!」
かとしがフラッグを取った。そして、そのままこちらに走ってきて抱きつく。
和也「頑張ったね。次も頑張ってね」
久美「こらー!なんで抱きつくんだ!」
京子「そうだ!優勝した人の特権だぞ!」
みんなから怒られるかとし。
史帆「あははっ〜!怒られちゃったよ」
そして、次々にレースをしていく。
彩花「今日は本気出しちゃうからね〜!」
久美「私も負けないから!」
やけに気合いが入っている2人。
和也「位置について、よーいドン!」
2人はものすごい勢いで走り出した。
すると、高本さんが派手に転んでしまった。
急いで転んだ高本さんの元に向かった。
和也「高本さん大丈夫?」
彩花「監督〜、私びっくりしちゃった。空が上にあって」
和也「・・・。怪我はない?」
高本さんのよくわからない発言に少し空気がとまった。
彩花「うん!砂浜だから大丈夫だったよ!」
和也「なら、よかったよ。起きれる?」
和也は手を差し伸べた。高本さんは手を強く握りしめて起き上がった。
彩花「うん!ありがと〜!」
美穂「彩姉さん!手を握るのは反則ですよ!」
紗理菜「そうだぞ〜!早く離れなさーい!」
芽依「あははっ、彩の顔が真っ赤っかだぁ!」
彩花「もぉ〜!転んだ時ぐらいいいでしょ!」

そして、決勝に残ったのは史帆、菜緒、芽依、美穂の4人だ。
美玲「ところで、一位の人のご褒美はなに?」
京子「そういえば決めてなかったね」
愛奈「帰りのバスで佐藤君の横に座るでええんちゃう?」
和也「えっ?そんなのでご褒美になるのかな?」
『なる!!』4人ははっきりと答える。
和也「ならいいけど。それじゃ始まるよ〜!よーい、ドン!」
4人は勢いよく走り出した。やはり、決勝まで残っただけに接戦だ。フラッグギリギリまでほぼ横並びだった。
そして、ほぼ同着にフラッグをたどり着いた。
史帆「やったぁ〜!としちゃんが取った〜!」
僅差でかとしがフラッグを取った。
美穂「うぅ〜。悔しいー!まだ史帆さんには勝てませんね」
史帆「和君への気持ちが強いからね〜!」
かとしは冗談なのか本気なのかわからない発言をした。

そして、ビーチフラッグ大会の後もみんなで遊んで帰る時間になった。
優勝のご褒美として、バスでは横にかとしが座った。
史帆「今日は楽しかったね!いっぱい写真も撮れたよ〜」
和也「うん!ほんと楽しかった!」
史帆「ねぇ、和君。最後に2人で写真撮ろ?」
和也「うん。いいよ」
かとしはスマホを取り出して、写真を撮ってくれた。
史帆「和君、また来年もみんなで来ようね?」
和也「うん。来年もまたみんなで」
史帆「約束だからね!!」
かとしと指切りをして、夕日で紅く染まる海を後にした。

■筆者メッセージ
次から本編に戻ります!
しゃもじ ( 2021/08/17(火) 21:42 )