「ねぇ、ねぇ」
目を開けると女の子が立っていた。
和也「なんでしょう？」
「私、佐々木美玲。君が転向生でしょ？」
和也「そうですけど、俺何かしちゃいました？もしかしてこの場所使います？」
美玲「あははっ！何もしてないよ〜今初めて会ったんだから！笑
ただ少し話がしたくて！」
和也「はぁ、、。話とはなんでしょう？」
美玲「佐藤君は東京から引っ越してきたんだよね？なっちょから聞いたんだ！
それでね、どうやったらアイドルになれるか知りたいの！」
和也「アイドル、、、。」
突然の話で戸惑いを隠さないでいる。
美玲「そう！アイドル！」
和也「どうだろ。正直わからないけど、そうゆうことに詳しい友達がいたから聞いてみるよ！」
美玲「ありがとう〜！私、アイドルになるのが夢なんだ〜。でも、こんな田舎町でしょ？だからどうしたらいいか分からなくて。」
和也「そうなんだ！また返答が来たら教えるね。えっと、佐々木さんは同じクラスではないよね、、？」
美玲「私は2年A組だよ。わかったらすぐ教えて欲しいから連絡先交換しよ！
あっ、あと佐々木さんじゃなくて、美玲って呼んで！この学校佐々木って名字多いからさ！」
和也「わかった。また何かあったら連絡するね！」
美玲「うん！約束だよ！じゃあ次の授業移動教室だから行くね！またね。」
そういうと彼女は行ってしまった。
突然の事で頭の中が混乱している。
「なんか太陽みたいな子だったな。
あっ連絡しとかなきゃ」
昔の学校の友達に連絡し教室に戻った。
教室に戻り先に着くと
潮「みーぱんに会えた？」
和也「みーぱん？？誰でしょう？」
潮「佐々木美玲って子。あれー佐藤くんを探してたから屋上だよって伝えたのにな」
和也「あっみーぱんは美玲さんのことか！
会ったよ！アイドルのこと聞かれた。」
潮「そうそう。みんなからみーぱんって呼ばれてるんだ！
アイドルになるのはみーぱんの夢だから
私からもお願いします！」
和也「うん。俺に出来ることなら協力よ！」
潮さんは微笑むと前を向いた。
午後からの授業が終わり、転校初日が終わった。
スマホを見るとメッセージが2件来ていた。
1人は美玲さん。もう1人はアイドルの事を聞いた友達からだ。
美玲さんからは「放課後って時間ある？
みんなに会ったほしいんだ！」
和也「大丈夫だよ！ちょうど友達からも連絡来てた。どこにいけばいい？」
と、メッセージを送る！
すると、「佐藤くーん」と呼ばれる。
振り向くとドアから美玲さんが手を振っていた。
美玲「メッセージ見た瞬間急いで来ちゃった！じゃあ行こ！」
そうやって言うと美玲さんは歩き出した。
校舎を出て、少しはずれにある小屋？みたいなとこに着いた。
美玲「ここが私たちのたまり場！みんなもう来てるから行こ」
ついて行くと3人の女の子の姿が見えた。
美玲「連れてきたよ〜！今日から転校してきた佐藤くんです！アイドルのなり方について教えてくれるんだって！」
和也「佐藤和也です。正直アイドルのなり方はわからないから、友達に聞いただけだけど。」
「私、佐々木久美！よろしくね！」
「私は加藤史帆！としちゃんとかかとしって呼ばれてるんだ」
「私は高本彩花、みんなからは何故かおたけって呼ばれたりする。」
美玲「久美と史帆とあやでアイドルの事話してたんだ！それで友達はなんだって？」
和也「うん。まずは部活として始めてみたら？って
部活でダンスや歌などを練習して宣伝する。人気が出てこればイベントとかに呼ばれてパフォーマンス出来る様になるんだって。ファンの人に認められたらアイドルになれるんじゃないかなって。」
美、久、史、彩「なるほどー」
美玲「決めた！日向高校アイドル部を作ります！」
久美「どーやって？？」
美玲「、、、どーやってかな？」
和也「生徒手帳に部活を設立するのは
5人以上の部員及びに顧問を必要とするって書いてあるよ。
だから、後1人と顧問の先生がいれば出来るんじゃないかな？」
美玲「なるほど。なら顧問の先生が見つかれば部活が出来るね！」
和也「ん？あと1人部員がいるんだよ？他にもいるの？？」
美玲「佐藤くんがいるじゃん！みーぱんと久美、史帆、あやでちょうど５人！」
和也「えっ？俺も入ってるの？？」
久美「佐藤くんはそうだな〜マネージャー？んー。あっ！監督だ！！」
和也「監督〜！！？いやいや出来ないよ！アイドルについても詳しくないし！」
美玲「大丈夫だよ！佐藤くんのおかげで一歩進めれたんだし、ねっ？お願い！」
久、史、彩「お願いします！」
可愛い女の子達にお願いされて
断れなくなってしまった。これはずるい。
和也「うん。わかった。出来る限りは協力するよ。」
「やったー！！！」
彩「なら、明日からは顧問の先生探しだね！あと、やっぱ部員も増やしたいね」
そうやって、和也のとても長い転校初日が終わった。