第一話 私服ナノ
乃木坂10周年5期生特別イベント個別撮影会
30thシングルを購入すると応募できる特別なイベント
当選案内の紙を握りしめ僕は撮影会が行われる部屋にやって来た。
コンコン
ドアをノックする。ドアがゆっくりと開きひょこっと顔を覗かせたのは私服姿の5期生中西アルノちゃんだ
「こんにちは。個別撮影会イベントに当選された方ですか?」
僕の顔を覗き込むように訊ねてきた
「は、はい!あ、これ…」
僕は初めて会うアルノちゃんの可愛さにドキドキ、おどおどしながら通知書を見せ当選者だという事を伝えようとする
「
是。確認しました。どうぞ入って下さい」
独特の言い回しをしながら僕を部屋に招き入れてくれた。
あれ?
部屋に入ると誰もいない…。スタッフは?
よくよく考えてみると普通部屋を訪ねたらスタッフが出迎えるんじゃないのか?
メンバーが直接出迎えるなんてことアルノ?
「あの…アルノちゃん…えっと…スタッフとかいないの?もしかして二人きりで撮影会するの?」
当然の疑問をぶつけてみた
「是。二人きりで撮影すルノ。個別撮影会だから。」
「そ、そうなんだ…な、なんか急に緊張してきた…」
そんな緊張が伝わってしまうと
「大丈夫。アルノも緊張してるけど楽しく撮影会して欲しいです。」
と僕の目を見ながら手をギュッと握ってくれた。
か、可愛い…
「あ、ありがとう!え、えっと…個撮って初めてでどうしたらいいかわかんないんだけど…ポーズや衣装って何指定してもいいの?」
「是。ここにアル物なら何指定しても大丈夫」
緊張しすぎて気づかなかったがベッドの上には乃木坂の制服やジャージ等が置かれている。
「そ、そうなんだ。じゃあとりあえずその私服姿可愛いから私服から撮っていきたいけどいいかな?」
「是。もちろん。可愛いって言ってくれて嬉しい」
私服姿で椅子に座ったりベッドに寝そべったりしてくれるアルノちゃん
さすが元撮影モデルだけあって慣れている感じだ
「ありがとう。可愛く撮れたと思う」
撮影したデータを確認しているとアルノちゃんがカメラを覗き込む
ち、近い!
目の前にアルノちゃんの頭が…いい匂い…
「わぁ…凄い画質綺麗。これって最新のカメラですよね?もしかして今日の為に買ったノ?」
本当は撮影会が決まる前に買ってたんだけど
「う、うん。最高のカメラでアルノちゃんを撮りたかったら奮発しちゃったんだ」
「えー?アルノの為に?嬉しいなぁ。じゃあアルノ頑張るね?」
アルノちゃんが喜んでくれてる。なんかアルノちゃんのやる気スイッチが入ったみたいだ
ここにある物なら何指定してもいいって言ってくれたし…次はやっぱり制服で撮りたいよね
「じゃあアルノちゃん、次はこれに着替えて欲しいなぁ」
制服を指差す
「是。ちょっと待っててね」
制服を持って脱衣所に小走りで向かうアルノちゃんが可愛い。思わず後ろ姿もパシャリ