1-1 それは急にやってくる
本業の介護の仕事をしていた、午前のと明日時間に田中直也に社長から1通のLINEが届くが、田中は忙しいあまり、その通知を見ていなかった。
やがて昼休憩になり、食事をとっている時に気づいた。
その内容が『ナオ君久しぶり!今夜、飲みに行こう』というお誘いだった。
なので、田中は、『良いですよ♪ 楽しみにしております』とだけ返信して業務に、戻った。
やがて、就業時間後に勤めている介護施設を出て、待ち合わせの居酒屋に早く着いたので、個室で時間になるまで待っていると社長を含め5名の男性がゾロゾロと個室に入り田中『お疲れ様です。』とだけ言ったら社長『あぁ!お疲れ。今日は、急の呼び出しありがとうの』と言って5名とも席に着いた。
そこから社長が、『なお君、今日読んだのは、明日から新規に顧客を増やすんだけど、その顧客様直々になお君に会いたいと言っていたものだから、来たんだよ!』と言い、資料を田中に手渡したので、それを拝見すると…その資料には、[坂道アイドル(乃木坂46、櫻坂46、日向坂46)のマネージャー補佐…中略…]と書いてあり、驚いた。
それは、田中の中で1番に推している女性アイドルグループ名だったから。
田中が『これって…まさかですが』
社長が『そのまさかだよ!田中君がいま推している坂道アイドルグループのマネージャーの補佐に入って欲しいんや』と言った。
そしたら田中が『そうなんですね。分かりました。』と言い、すこし和かな表情になった。
秋元『初めまして、秋元康代表取締役と申します。本日は、急のお願いに対して快く受け入れてくださり誠に有難うございます。以前から、神崎誠社長様から田中直也様のご活躍をお伺いしております。そして、その神崎社長様にお願いを行い弊社でもマネージャーの仕事を補佐して欲しいと思い、連携依頼をさせていただきました。田中様がよろしければの話になりますが、どうでしょうか?』と言うと田中が『僕でよろしければ、こちらこそよろしくお願い申し上げます。そうなりましたら、何点か相談がありますがよろしいでしょうか?』と言ったら秋元『なんでしょうか?』と言ったので、田中は、【業務に就く前に坂道アイドルに関して研修したい事】【この値段で取引させて欲しい事】【坂道アイドルのメンバーの情報を教えて欲しい事】をいったら快く了承してくれた。
そして、会合も終盤にのしかかり、個室にいる男性全員が雑談話をしていて、Apple Watchの画面が不意に表示された時に櫻坂の森田ひかるさんが写っていた所を櫻坂の統括マネージャーの今井景太郎さんが見てしまい、今井『田中様、このApple Watchの画面ですが、うちのグループの森田ひかるさんですよね?推しなんでしょうか?』と言うので、田中『はい。森田ひかるさんと田村保乃さんのW最推しです。他にも何名かいらっしゃいます』と申し訳なさそうに笑顔の表示をしたら、今井『どのメンバーがお好きなんでしょうか?』と、言ってきたので、『そうですね。大園玲さんに、井上梨名さんに、大体になるんですけど、最推しを含めて6名ぐらいですかね?』と言ったら今井『えぇーそんなに多いですね。』と言ってきた。
そこから今井さんと、田中の雑談トークが盛り上がっていた。
会合も最後になり、最終的に以前から請け負っていた人に加えて、坂道アイドルも請け負う話になり、お会計をすましお互いがタクシーと自家用車で帰って行った。