1.開戦
まず、鮫島が標的にしたのは統治メンバーの中でも古参の一人、石森虹花。

なぜ、この女を選んだかというと、この女が統治メンバーの中でも有名な動物好きで、特に犬には目がないという情報を得たからだ。
早速、誘い出す餌として手なずけた子犬を使って罠を張る。
ダンボール箱に入れ、彼女の通る道に捨て犬として置いた。
思った通り、鳴き声に気付いて足を止め、ダンボールを覗き込む虹花。
中にいた子犬を不用意に拾い上げた瞬間、箱の底から噴射した催涙ガスに巻かれ、咳き込み、うずくまる虹花。
その隙にガスマスクをつけた男たちが素早く虹花の身体を押さえ、乗りつけた車のリアシートに放り込む。
急発進をして走り出す車。
こうして鮫島の思惑通り、今宵の獲物、石森虹花の捕獲に成功し、それとともに、この国の女尊男卑の統治に対するクーデターの幕開けを告げるのだった。
……
「…うっ…」
目が覚めた虹花は、起きぬけ早々、窮屈な体勢の息苦しさに顔をしかめる。
見覚えのない施術台の上で、土下座のような体勢にされていたのだ。
(え…?何これ…?ここ、どこ…?)
慌てて身体を起こすも、手をついて四つん這いになったところで、それ以上、身体は上がらなかった。
見ると、両手首、両足首に、それぞれ枷がついていて、遊びの短い鎖が施術台から勝手に下りることを許さない。
そして、そこに、
「気がついたかね?」
ふいに聞こえた男の声にハッとする虹花。
歩み寄ってきたのは初対面の男。
「だ、誰っ!?これは何のマネ!?」
と声を上げるも、その男…鮫島は不敵に笑って、
「今は、まだ名乗るほどの者じゃない…が、明日には君の飼い主となっているから、未来のご主人様といったところだ」
「か、飼い主…?ご主人様…?」
ポカンとする虹花だが、その鮫島の背後にいる男たちを見ると、急に目をキツくして、
「ア、アンタたち…!こないだの…!」
「へへへ…そうさ。お前に散々、嬲られた奴隷だよ」
「いやぁ、辛かったなぁ。イッてもイッても、しつこく扱かれてさぁ」
「打たれた鞭の痕、今でも残ってるぜ」
と男たちは笑みを浮かべ、
「さぁ、虹花女王様。遊び飽きて野に返した奴隷にまんまと捕まった気分はどうだ?」
「ふ、ふざけないでっ!外しなさいよ、早く!」
と怒鳴る虹花だが、もちろん男たちは動かない。
それどころか、小馬鹿にするように、あえて口調を丁寧に変え、
「へへへ…犬好きで有名な虹花様は、とうとうポーズまで犬の真似するようになったんですねぇ?」
とニヤニヤしながら煽る。
「くっ…!お、お前ら…!」
虹花は、男たちを順に睨みつけた後、鮫島に目を移して、
「さ、さてはアンタがコイツらをけしかけたのね!目的は何っ!?」
「目的は…そうだなぁ」
鮫島は、ニヤニヤしながら宙を仰ぎ、
「この世の全ての女をひざまずかせることかな?」
「な、何をバカな…!そんなこと出来る筈が…」
と、その続きを言いかけた虹花の目の前に、突きつけられる数本のハサミ。
そして鮫島は、
「ククク…」
という少し特徴的な笑みを浮かべ、
「聞いたところによると、君たち…この国の統治者たちは、男を相手に、なかなかひどいことをするらしいじゃないか。そこで、まず、果たしてそんなことが出来るだけの器なのかどうかを確かめさせてもらう」
と言って、その手にした数本のハサミを、配下につけた元・奴隷の男たちに順に手渡した。
受け取った男たちが、早速、虹花の衣服を切り裂き始めると、
「くっ…!ア、アンタたち…!私にこんなことして、ただじゃ済まないわよ…!」
と凄んで見せるも、男たちは聞く耳を貸さずに、次々とハサミを入れる。
統治者の正装とされる高貴な衣装が、無惨な布きれにされてゆく。
そして、まずは下着姿にされた虹花。
「へへへ。いいザマですねぇ?虹花様ぁ?」
無造作にスベスベした背中に手を置く男。
さらに、二の腕の肉をぷにぷにと触る男は、
「この手で何回シコシコされましたっけ?もう出ないって言っても、無視してずっと扱いてましたよねぇ…♪」
と回想し、同じく、ふくらはぎを撫でる男も、
「俺は、この脚で何回も踏まれたよ。金玉が潰れるかと思ったぜ」
と笑う。
それらの無許可ボディタッチに対し、
「き、汚い手で触らないで…!離れなさい、アンタたち!」
と声を荒げる虹花だが、依然、聞く耳を貸さない男たち。
それどころか、今度はブラの紐にハサミを入れ、さらに虹花を追い詰める。
「さぁ、虹花様。この流れで次はおっぱいを出してもらいましょうか」
「自分から脱いで放り出すのと、俺たちみたいなのに無理やり脱がされて出すのじゃ、やっぱり気分も違うんでしょうねぇ…♪」
「や、やめてっ!」
という制止の声もむなしく、あっさりと切断され、はらりと下に落ちるブラ。
締めつけを脱した乳房が重力で下に垂れると、
「やぁっ…!」
四つん這いの身体を屈め、晒された胸を覆い隠す虹花。
だが、そうすることで、お尻がより高く上がる。
すると、案の定、男たちは笑って、
「おやおや、虹花様。これは、早くこっちも脱がせてくれってことですか?」
「そう急かさなくても、今からこっちも脱がして差し上げますって…♪」
「ち、違うっ!待ってっ!や、やめてよっ!」
慌てる虹花だが、抵抗むなしく、ブラに続いてあっさり切り裂かれたパンティ。
「くっ…!」
咄嗟に落ちかけた布切れを太ももで挟むも、
「何やってんですか?往生際が悪いですよ」
と、力任せに股の間から引っこ抜かれてしまった。
これで、とうとう全裸…。
「ほら、ケツを突き上げてちゃんと見せてくださいよ」
と尻を持ち上げられて見世物にされる屈辱。

鮫島も、
「ほぅ、なかなかいい身体をしてるじゃないか。さすが、男を弄んでるだけのことはある」
と評する虹花の裸体。
「くっ…!ゆ、許さないから…!覚えてなさいっ、アンタたち!」
と赤面しながらも取り囲む男たちを睨んで吐き捨てる虹花だが、その目の前にスッと突きつけられた怪しげな壺。

それを手の平に乗せ、見せつけるように顔の前を漂わせて、
「ククク…今、君は、コイツらに『覚えてなさい』と言ってたが、まず君が、その怒りをいつまで覚えていられるかな?」
と意味深なことを言って不敵に笑った鮫島。
虹花に見せつけるように、その壺の中に自身の指を突っ込み、グチュグチュと中身をかき混ぜてからゆっくり指を持ち上げると、水飴のごとく、ねっとりとした糸を引く謎の液体。
その瞬間、
「な、何それ…!何をするつもり…?」
瞬時に警戒心を強める虹花に対し、鮫島は、
「これは俺がフィリピンから持ち帰ったコレクションの一つだ。他にもっと強力なものもあるが、まずはこれぐらいのところから始めて様子を見ようか」
と思わせぶりに言うと、それを境にスッと笑みを消し、急に低い声で、
「持ち上げろ!」
と命じ、男たちに虹花の身体を持ち上げさせた。
「や、やめてよ…!ちょっとぉっ…!」
覆い隠していた美乳が現れると、鮫島は、早速、壺から得た粘液を纏う指を伸ばし、虹花の左右の胸にたっぷりと塗りつけた。
ヌチャ…ヌチャ…
「や、やぁっ!な、何これぇっ!?」
気味の悪い感触に嫌悪感をあらわにする虹花だが、構わずに鮫島は白い乳肉と先端の突起にその粘液を隈なく塗りたくっていく。
そして、
「さて、お次は…」
胸には塗り終え、虹花の後方に回る鮫島。
その動きを察し、咄嗟に太ももを閉じるも、また、
「広げさせろ」
と鮫島に命じられた男たちに、虹花は無理やり脚を広げられてしまう。
股の間から覗く割れ目とお尻の穴。
鮫島は、もう一度、壺に指を浸け、再び粘液をたっぷり掬いとると、それを割れ目の上から、そして、割れ目を開いてピンク色の秘肉にも塗りたくった。
「んっ…くっ…」
無造作に性器を触られ、少し声が漏れる虹花。
たちまち、虹花の意外と剛毛かつ経験豊富のグロマンコは、表面を粘液まみれにされてしまった。
「くっ…!」
ねっとりとした気持ち悪い感覚に不快感を示す虹花をよそに、
「ククク…さて、これからどうなることやら…♪」
楽しそうに笑う鮫島と、予測のつかない未来に身をを固くする虹花。
そして、ふいに男の一人が虹花のロングヘアーを掴み上げ、
「さぁ、虹花様!俺たちが今までやられたぶん、たっぷり仕返ししてあげますからね?覚悟はいいですかぁ?へへへ…」
と下卑た笑みで開戦を告げた。
(つづく)