欅共和国の激動‎ ―咲く櫻、散る櫻―































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<番外編>リキャスト・リバイバル
「櫻散る編🌸‎」関有美子→石森璃花@
「…うぅっ…」
 気を失っていた璃花が、ようやく目を覚ました。
 だが、重い瞼を開いても視界は真っ暗のまま…。
 それが、テープで目の上をぐるぐる巻きにされていると気付くのに、そう時間はかからなかった。
「え…?な、何なの、これ…!?」
 さらに、革張りの台の上に仰向けに寝かされていること…その台の四隅に手足を「X」の字で固定されていること…そして、いつの間にか着ていた服や下着を全て脱がされ、素っ裸の上に大きなバスタオルを一枚、掛けられているだけのことなどを続けざまに気付いて困惑する璃花。
 慌てて起き上がろうとしたが、その瞬間、
「くっ…!」
 手足が動かない。
 必死に揺すってもがいてみるが、手首、足首をそれぞれ固く留めた革バンドによって四肢の自由を完全に奪われていた。
 そして何度も振りほどこうともがいているうちに、ふと何かに気付き、動きを止める璃花。
(周りに…誰かいる…!)
 視界を奪われても、何となく気配で察した。
 懸命にもがいていたのが一転、死んだように動きを止めていると、
「…何だ、無駄な抵抗は諦めたのか?ククク…」
 と男の笑い声がした。
(やっぱり…!)
 と璃花は思いながら、
「だ、誰…?」
 と、同じ空間にいるその男に問う。
「なに、名乗るほどの者じゃない」
 と男は笑みを含んで答え、
「石森璃花…で間違いないな?」
「───」
 そっぽを向く璃花。
(さてはコイツが例の反抗勢力の親玉…!)
 と、優等生の頭脳で推察するも、施術台の上から身動きがとれない璃花。
 まさに、まな板の上の鯉…という喩えがピッタリだ。
「ククク…さぁ、早速、始めようか!その澄ました顔の裏に隠した本性を引きずり出してやろう!まずは…♪」
「やぁッ…!」
 ふいに、身体の上に掛けられたバスタオルがサッと取り払われた。
「ほぅ…♪」
 恥じらう璃花の、透き通るような真っ白な肌…ツンと上を向いて型崩れしない美乳…そして、しっかり手入れの行き届いた陰毛までも…。
 その思わず見惚れるような女体に、
「ふむ…これは素晴らしい…♪」
 と、百戦錬磨の鮫島も感嘆とした声を漏らし、同時に、
「コイツは堕とし甲斐がありそうだ。ククク…」
「くっ…!み、見ないで…!」
 恥じらう璃花をよそに、
「よし、やれ!」
 と号令がかかれば、それとともに四方八方から伸びた手が一斉に璃花を身体を撫で回し始めた。
「んっ…や、やぁっ…!」
 息を潜めていた鮫島の配下…女体殺しの術を会得したマッサージ師たちの無数の手。
 しかも、その全ての手の平には前もって媚薬オイルがたっぷりと馴染ませてあった。
「あっ…くっ、んっ…!」
 胸の膨らみに指を添え、ぷるぷると肉を揺する手もあれば、脚の付け根から鼠径部へと大胆に進む手もある。
 それら、細部まで入念に這い回る無数の手により、瞬く間に全身オイル漬けにされていく璃花。
「ククク…気分はどうかな?璃花お嬢様…♪」
 おどけながら声をかける鮫島。
「だ、黙りなさい…!あ、あなたたち…!こんな事していいと思ってるの…?しょ、承知しないわよ…!」
 と、やんわり圧をかける璃花に対しても、
「ほぅ、さすが優等生。こないだコテンパンにしてやった向井純葉とかいうヤツとは言葉遣いが違うぜ。第一、アイツはオイルを馴染ませる段階からギャーギャーうるさくてな。耳障りすぎて途中から猿轡を噛ませてやったよ」
「くっ…!よ、よくもいとちゃんにそんなことを…!」
 と憤る璃花だが、鮫島は笑って、
「ククク…向井純葉だけじゃないぞ?遠藤理子…だったか?あの女も、犬好きと聞いたから立派な雌犬にしてやった。そして、お前を誘い出した村井優も、俺のテクニックでヒィヒィ鳴いて、最後は自ら肉奴隷となることを志願したのだ」
「な、何ですって…!」
 と絶句する璃花に、
「まぁ、そう驚くことはない。じきに貴様も同じ道を歩むことになる」
 と鮫島は言ってから、急に、
「おっと、失礼。貴様なんて言葉は無礼でしたねぇ。これは失礼しました、璃花お嬢様。ククク…!」
 と笑った。

 彼の言う通り、先に堕とされた同期の仲間たちを憂いでいる場合ではない。
 なぜなら、璃花自身の戦いの火蓋も既に切って落とされているからだ…!


(つづく)

鰹のたたき(塩) ( 2025/12/07(日) 16:46 )