欅共和国の激動‎ ―咲く櫻、散る櫻―































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【櫻散る編🌸】谷口愛季の陥落物語
3.翻弄
(くっ…!)
 猿轡のせいで舌打ちも出来ないかわりに、キッと眉をひそめた愛季。
 それを見て、
「ククク…さっきは全く信じてもらえなかったからな。てっきり今回も信用されないと思って別のカードを立てておいたんだ。すまん、すまん」
 と笑みを浮かべる鮫島。
 軽い調子で謝るのは小馬鹿にしている証拠。
 誘導するように頭ひとつ抜き出て提示された扇の真ん中のカード。
 先ほど一杯食わされたこともあって今回は素直に従った愛季だが、またしても一杯食わされた格好となった。
 そして、そこに書かれていた文字は「性感マッサージ」。
 小柄で童顔ながら、それがどういうものかはよく分かっている…なぜなら、つい先日、先輩の山崎天に誘われ、同期の中嶋優月と一緒になって捕虜の男にそれを施し、散々、弄んだから。
 それもあって、
「おい。性感マッサージだ。準備しろ」
 と鮫島が声を発した途端、
「くっ…くっ…!」
 と繋がれた身体を揺すりだす愛季。
 当然、四隅の拘束具が逃がしてくれる筈もなく、その悪あがきも鼻で笑われるだけ。
 そして準備を命じられた男たちが手にして戻ってきたのは洗面器に入ったローション。 
「ククク…うちの性感マッサージはローション付きだ。なかなか豪勢だろう?」
 という鮫島の笑みの下、ちゃぷちゃぷと指先を浸けて湿らせる男たち。
 引き揚げて顔の前で見せられた五指はとろとろと糸を引き、粘度も多め。
 それが、
「よし、始めろ!蟲の毒も効いてきた筈だ。短い時間だが、たっぷり気持ちよくしてやれ!」
 鮫島の合図とともにベタベタと愛季の身体に触れ始めるローションまみれの手。
 まずは先ほど筆でくすぐった二の腕と太ももにそれぞれ散らばり、塗り込むようにスリスリと撫で始める。
 それすらも、
「んっ、くっ…!んっ、んんっ…!」
 くすぐったいような…でも、少し気持ちいいような…。
 そして、身体の火照りを少しだけ冷ますローションのひんやり感に気を取られてしまったのが最大の不覚。

 スリスリ…スリスリ…♪

「ふほッ!?ほぉッ…!ほぉッ…!」
 猿轡のせいで変な声になりながらの驚き。
 二の腕を撫でていた手はするりと滑り落ちて横乳を、逆に太ももを撫でていた手は浮上するように上がって脚の付け根を触り始めたではないか。
 そのどちらも蟲の毒で疼く震源地に近接し、乳房の揺れは乳首を、脚の付け根のタッチは股間を、それぞれ程度は微弱ながら攻撃してくる。

 ガシャン…!ガシャン…!

 左右の手の留める拘束具が暴れだしたのを、
「へへへ…感度抜群じゃないですかぁ」
「痒いところはありませんか?お客様ぁ?」
 おどけて声をかけながら、愛季の身体に着々と“照り”をつけていく男たち。
 そして眺めていた鮫島が、
「ククク…さて。そろそろ、お前さんがどんな裸をしているのか、その全貌を見せてもらうとしようか…♪」
 さっき男たちが使ったハサミをいつの間にか装備して近づく鮫島。
 なおも性感マッサージという名のボディタッチが続く中、
「まずは上から…♪」
 と、ブラの肩紐、そして左右の膨らみの繋ぎ目のところにハサミを入れる。
 それに対し、
「んーッ!んーッ!」
 と限られた可動域の中で必死に暴れた愛季の健闘も虚しく、ボロ布となって無情にも落ちていったブラ…。
 そして中から現れたのは、小ぶりではあるものの、均整のとれた真っ白な乳肉と、その両先端に鎮座するややピンク色が濃いめの突起。



 しかも、それが見事に肥大し、ツンツンに隆起しているのを見て、たまらず、
「おぉッ…♪」
「こんなに勃つなんて…さすが、あの蟲の毒は効き目バツグンだ!」
 歓声を上げる男たちに対し、品種改良した当事者の鮫島はこれぐらいは当然というようにフッと笑っただけ。
 そして、まだハサミは手放さず、
「さて…では、最後の一枚…♪」
 そう言って、ゆっくりと股間へ向かうハサミに、
(や、やめろ…み、見るなぁッ…!)
 そう絶叫したい気持ちは猿轡にあっけなく打ち砕かれ、ハサミを持つ手を蹴り上げたい思いもガッチリと両足首を留める拘束具が阻止。
 パンティのゴムを引っ張られ、側面を、まず右、続いて左と切断されれば、
(い、嫌ッ…嫌ぁぁっ…!)
 最後の悪あがきと思われる身体の揺すりも虚しく、ひらひらと落ちていく布切れ…そして、現れたのは、その童顔に似合わず、しっかりと生え揃ったアンダーヘアと、何よりも、落ちていった布との間に伸びた粘液の糸…。



 すぐに切れてしまうほどの一瞬であろうと、それを見逃すワケのない男たちが、
「おいおい。何だ?今のは」
「何か糸を引いてたなぁ?」
「さては、お前…もうそんなに濡らしてんのか?」
「くっ…!」
 増す紅潮…そして、さらに、
「どれどれ…実際に触って確かめてやるか…」
 と鮫島が無粋に手を伸ばしてきたのに対し、可動域いっぱいまで腰を引く愛季だが、そんなのは無駄な抵抗…。

 スリスリ…スリスリ…♪

 と股の間に差し込まれた指を動かされると、たまらず、
「はふッ…♪はふッ…♪」
 先ほど一瞬だけ見えた糸の原料となる熱い粘液が湧き出る泉を愛撫するのに合わせ、猿轡を突き抜けて発される甘い吐息…さらに、

 …クリクリ…♪

「ふほぉッ♪」
「ククク…いい具合に硬くなってるじゃねぇか。クリ豆がよ」
 続いて指先で触れられた女性の敏感な突起…蟲の毒がしっかり効いていることを確認したところで、
「さぁさぁ。まだ時間は残ってるぞ。ここにもたっぷりローションを塗り込んでもらえ」
 そう言って遠ざけられる鮫島の指に代わって、ローションまみれの男の手が到着。
「へへへ…お前自身から出た汁とドッキングさせて、もっとネトネトにしてやっからよ」
 と言ってその手が股下をまさぐり始めれば、
「んっ、んっ…♪く、くぁぁッ…♪」
 それまで見せていた気丈な態度に明らかな綻び…さらには、
「おら、こっちもだよ」
 とローションまみれの指先で突起した桃色乳首を弄られて、
「ふほッ♪ふほッ♪ふほぉッ♪」
 抑えられない反応…直接的な刺激を与えられたことで、自分が想像していた以上に毒が回っているのを痛感する。
 やがて、

 ぬちゃっ、ぬちゃっ、ぬちゃっ…♪

 と股下からは粘っこい濁音が立ち始め、妖しいテカりが乳房全体へと行き届く頃には、
「ほらほら、どうしたぁ?ずいぶんしおらしくなっちまいやがって…さっきまでの威勢はどこに行ったんだぁ?」
 ニタニタとした鮫島の煽りを浴び、さらに、
「さては、お前…実はもうヤバいのか?」

(そ、そんなワケないでしょ…!こ、この程度で…!くっ…!)

 普段、仲間内で「しっかり者」とされている一方、極度の負けず嫌いでもある愛季。
 そんな彼女の性質を瞬時に見抜き、あえて挑発するようなことを言うことで、無理やりにでも奮い立たせてやる高等テクニック。
 そうとも気付かず、煽られてムキになる様子を見て、
(ククク…そうだ。そう簡単に弱ってもらっちゃ困る。まだまだ追い詰めてやるんだからよ…♪)
 フリが効いているほど堕ちる瞬間がさらに映える…かつての渡邉理佐や小林由依のように。
 そして、なおも悩ましい吐息を余すことなく引き出したところで、
「…よし。そのへんでいいだろう。次へ行くぞ」
 相変わらず、鮫島の言葉に従順な男たち。
 ローションの滑りに任せて愛季を夢中で嬲っていた手を、今の一言でピタッと止めて遠ざける。
 そこでやっと安息が訪れ、
「はぁ…はぁ…はぁ…」
 と息を整えようとする愛季だが、それもほんの一瞬。
「さぁ、そろそろ真剣に、解毒剤が喉から手が出るほど欲しくなってきた頃だと思うが、果たして、その望みは叶うかな?」
 と、再びカードの扇を作り、それを愛季の繋がれた手の前に持っていく鮫島。
 これ見よがしに一枚だけ強調して…というのも今回は無し。
 それもあって、
(ど、どれ…?どれが解毒剤なの…?そろそろ当てないと、さすがに…)
 左から順に触れていきながら目の前の鮫島の顔色を窺う愛季。
 ババ抜きでよくある手法だが、鮫島がそんな安い手にかかる筈もなく、
「…どうした?そんなに俺の顔を見て…ほら、さっさと引けよ。それとも俺が好きなのを選んでいいのか?だとしたら答えは一択。継続して今の『性感マッサージ』を受けてもらいたいところだが」
「━━━」
 それは困るとばかりに、慌てて触れていた指を遠ざけた愛季。
 仮にもう一度、今の「性感マッサージ」と書かれたカードを引いてしまうと、心身ともにかなり危険…そんな自覚があるだけに次の一手が大きく明暗を分けそうだ。
 そして、神にすがるような思いで、再度、一枚のカードに指を伸ばした愛季。
 引く瞬間、
「おっと…参ったな…」
 と小さく呟いた鮫島。
 そのカードは引かせまいとばかりに力も込められたことで、

(も、もしかして…アタリ…!?)

 と、俄然、希望を見出す愛季。
 往生際の悪い鮫島に対し、ムッとした目を向け、
(ちょっと!子供みたいな事しないでよッ!早く引かせなさいッ!)
 と猿轡の中で叱りつけながら、力ずくで引っこ抜いたそのカード。
「チッ…イカサマ無しだから仕方ないか」
 とうなだれる鮫島。…だが、いざ、そのカードを回収されて眼前に突きつけられると、途端に次は愛季の顔が強張った。
 そこに書かれていたのは、待望の「解毒剤」の三文字…ではなく、

<筆×2>

 という見覚えのある文字。 
 茫然とする愛季に、
「…何だ?さっき見たものはつまらんから出来れば違うのにしてほしかったというだけだが?」
 悪びれる様子もなく…いや、むしろ、上手く引っかかったと笑っているような白々しさ。
 そんな腹立たしいやりとりの間に、せっせと再び筆を手にする男たち。
 そして鮫島が、
「ククク…さっきはまだローションも塗られておらず、さほど感度も高まっていない身体だったが、性感マッサージを受けた後ではどうかな?」
「━━━」
 愛季自身も戦慄してしまう、何とも思わせぶりな語り…そして、それを確かめるかのごとく、ゆっくり身体に近づく筆に、
「んーッ!んーッ!」
「おぉ?急にどうしたんだ?今日イチの暴れっぷりじゃねぇか」
「ビビってんのか?おい」
 そして、

 すぅ…♪

「んほぉッ♪」
 てっきり、また二の腕と太ももからじんわりと責めてくるかと思ったが、違った。
 いきなり左右から乳房の外縁をなぞられ、磔のまま飛び上がる愛季。
 小ぶりで瑞々しい乳肉がぷるぷる震え、そこに塗装を施すように繊細なタッチで這い回る筆。
 そして毛先が湿ったところで、
「へへへ…じゃあ、そろそろ…♪」
「じっとしてろよぉ?」
 勝ち誇ったような下卑た笑みとともに、それぞれ左右の突起に狙いを絞った筆×2。
 まず左の突起の周囲をなぞられ、続いて右の突起に傘を被せるように毛先を押しつけ、その状態でドリルのようにクルクルと回転。
 そして愛季が、
「くぁぁッ…!」
 と磔のまま背筋が仰け反ったところで、
「ククク…これはもういいだろ。ほら、どういう鳴き声か聞かせろよ」
 と猿轡を取っ払う鮫島。
(…!)
 外された瞬間、慌てて声を押し殺そうとするも無理だった。

「んひゃぁッ…♪」

 そんな、何とも愛らしい声を発してしまい、
「ガハハ!生意気そうなツラして、なかなかいい声じゃねぇか」
「ほら、もっと出してみろよ。おい」
 と乳首への筆責めを加速させる男たちに、
「くっ…あぁッ…♪んっ、んっ…や、やめてッ…はうぅッ♪」
 自分でも困惑するぐらい高感度すぎて対策を全く練れず、されるがままの愛季。



 蟲の毒に加え、塗り込まれたローションにもまた別の媚薬成分がふんだんに含まれていたことに気付く様子もなく、ただただ、両胸の先に襲い来る刺激に翻弄されるのみ。
 そこに鮫島が、
「おい、お前ら。二人揃って同じところをやっててもつまらんだろう。役割分担しろよ」
 その声で、
「へへへ…それじゃ、胸はコイツに任せて、俺はこつちをやらせてもらうか…♪」
 スッと左の乳首を離れた筆がワープをするように股ぐらへ。
「や、やめてッ…嫌ッ…嫌ぁぁッ…!」
 と叫ぶ愛季の声を相殺させるように、
「その筆を使って、クリトリスをもっとローションまみれにしてやれ。包皮の中までな」
「へいッ!」
 鮫島の指示を受け、快く返事した男。
 愛季の眼下でヤンキー座りをすると、ちょうど目線の高さにある土手を手で押さえ、そして、

 さわさわ…さわさわ…♪

「ふひぃぃッ♪」
 ぷくっと膨らんだ豆を丹念に磨き始める筆。
 ヌルヌルした粘液の触感と、毛先が這うむず痒さが一挙に押し寄せ、頭が真っ白になりだす愛季。
(ま、まずい…こ、声が…!喘ぎ声しか出なくなるッ…!)
 と危惧した通り、繋がれた手足をクネクネと揺らして悶絶。
 こうなるともう、堪えようとすることすら馬鹿らしく、最低限の理性を保ちつつ、早く時間が過ぎ去ることを願うのみ。
「あんっ…あんっ…あんっ…♪」
 と声を上げながら、
(も、もうすぐ…このターンもあと少しで終わる筈…!次の…次のカードで何としても解毒剤を…!)
 と自分に言い聞かせる愛季。…だが、そんな彼女の予想に反し、なかなか終わらないこのターン…。
 それまで1ターン、3分というのを律儀に守っていた鮫島が、ここにきてなぜか妙にアバウトになったが、それもその筈。
 遊びは終わり…このまま破裂寸前の水風船のごとく高めてやってから、次のターンでいよいよ陥落へのカウントダウン、秒読みを開始していく…!


(つづく)

■筆者メッセージ
鰹のたたき常設チャットは下記URLより。
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https://c.kuku.lu/vvtmr3t8
鰹のたたき(塩) ( 2025/04/06(日) 23:54 )