ホノス(田村保乃)とヒカル(森田ひかる)に嬲られる戦隊レッド@
彼の名は赤井五郎。
悪の組織『欅坂46』の魔の手から日本を守る特命戦隊ヲタレンジャーのリーダー、ヲタレッド。…だった。
しかし、以前、熾烈を極めた死闘の終盤、ケリをつけるべく仲間とともに敵の本拠地『欅共和国』に乗り込んだまではよかったが、立ちはだかった大幹部五人衆『MARRY』の一人、リサの圧倒的な強さの前に手も足も出ず、敗北を喫した。
そして捕らわれた五郎を待っていたのは壮絶な性拷問。
サドの気があるリサの奴隷として調教された五郎は、彼女のペットに成り下がり、手、口、脚と性器を使った憂さ晴らしの抜きイジメ、そして性欲処理に付き合わされて腰振りと射精を強要される地獄のような毎日を送る羽目になった。
そんな五郎が、辛くもリサの監視下から脱走できたのは先週。
地下牢の施錠が不完全になっていた隙を見て、脱出したのだ。
差し向けられた追っ手の目から身を隠し、何とか東京にある本部まで帰還した五郎。
ヲタレンジャーの参謀、江川総司令は、
「無事だったか!心配したぞ!」
と温かく迎えてくれたが、その次に出たのは、
「君たちが音信不通になってから、ヤツらの侵攻が止まらん。もはや東京は壊滅的状況だ」
という無念の言葉だった。
(畜生っ…!)
それを食い止めるどころか、その間、まんまと敵の手に落ちていた不甲斐なさを悔やむ五郎。
そして怒りは、あの憎き女、リサに対しても。
(よくも俺をあんな目に…!すんなりとどめをささず、俺を生かしておいたことを後悔させてやる!ヲタレンジャーの名にかけて、次に会った時は必ず倒してやるぞ!)
不屈の闘志を胸に、ヲタレッド、五郎は、再び立ち上がった。
ヤツらの東京侵攻作戦を食い止めるため、一人、街から街へと奔走するレッド。
仲間四人を欠いても休んでいるヒマなどない。
総司令から託された強化ヲタシューターを手に、都内各地に配置されたモンスターを次々と葬ってゆく。
次第に自信とプライドも取り戻し、
「この俺がいるかぎり、お前たちの好き勝手はさせないぞ!」
と見得を切るレッド。
絶望に瀕した東京都民の最後の希望、赤い闘志のヲタレッド。
その怒りの炎が、今、再び燃え盛る!
「おりゃぁぁっ!」
レッドの拳の連打が、怪人の胸に打ち込まれる。
「ぐわぁっ!」
もんどりうって倒れるカマキリ怪人。
そして、
「よし、とどめだ!」
腰から抜いた強化ヲタシューターを構え、狙いを定めて光線を発射するレッド。
放たれた赤色の光線は見事に腹部に命中し、
「ぐぎゃぁぁぁっ…!ヒ、ヒラテ様ぁ、お許しを…!」
と、断末魔の叫びとともに爆発するカマキリ怪人。
「よし…!」
爆発した煙が薄れていくのを見届けて、次なるモンスターのところへ向かおうとした時、ふと、レッドの足が止まった。
(蝶だ…!)
今まで見たことのない、妖しい模様の羽根をした蝶が目の前を舞う。
(こんな模様の蝶が日本に生きてるなんて、誰からも聞いたことがないぞ…!)
昆虫図鑑などでも見たことがない。
すると、その蝶は、レッドの目の前にきたところで、カッと光を放ち、突然、蝶から女へと姿を変えた。
(…!)
長身でスレンダーなボディラインと見覚えのある…いや、忘れたくても忘れられないコスチューム。

自然と半歩後退して間合いを取ったレッドに、
「フフフ…探したわよ、ヲタレッド」
と、妖しい微笑みを投げかけるその女。
「リ、リサ…!」

因縁の相手の突然の登場に、すかさず身構え、戦闘態勢に入るレッド。
するとリサは、ニヤリと笑って、
「あら?もしかして私とやり合う気…?」
「あ、当たり前だッ!前回の借りを返してやるぞッ!」
「前回の借り…ってのは、どっちのことかしら?」
「どっち…?」
「私に手も足も出ずにやられたこと?それとも私に調教されて精子をたくさん搾り取られたこと?」
「う、うるさいっ!行くぞ!」
マスクの中の顔を真っ赤に染め、それを誤魔化すように駆け出すレッド。
先手必勝を狙い、
「てやぁぁっ!」
と渾身の拳を繰り出す。が、完璧に捉えたと思った瞬間、リサは再び蝶に化けて宙を舞った。
「ちっ!」
レッドを嘲笑うように飛び回って再びリサの姿に戻り、
「バカな男ね。私との実力差を忘れたの?たいして特訓もしないで第2ラウンドなんて、それで本当に勝てると思っているのかしら?」
「うるさい!もう前回の俺じゃない!前のようにはいかんぞ!」
「やれやれ…」
リサは面倒くさそうに肩をすくめ、
「そんなに言うのなら、どれだけ力を上がってるのか、ちょっと見せてもらおうかしらねぇ…」
「何だと?」
どことなく不穏なリサの呟きに身構えるレッド。
そして、
「いでよ、私の可愛い妹たちッ!」
突然、空に向かって声を上げたリサ。
(い、妹…!?)
すると、どこからともなく、同じく見たことのない蝶が今度は二匹、ひらひらと飛んできて、リサの前に留まった。
そして、同じようにカッと光を放つと、その二匹の蝶が、それぞれ女に姿を変える。
「くっ…!」
また半歩、後退したレッドに、
「フフッ…♪紹介するわ。私の妹、ヒカルとホノスよ」
と、その二人のことを紹介したリサ。

「息巻くなら、まずはこの二人を倒してみなさい。私が相手をしてやるのは、それからよ」
と余裕を見せるリサだが、レッドもレッドで、
「ふっ…!」
と、つい鼻で笑ってしまった。
妹とあって、確かにリサを模したコスチュームを纏ってはいるものの、二人ともリサに比べて明らかに迫力不足。
特にヒカルと呼ばれた方の女は、背も低いし、子供のようだ。
さらに隣のホノノだかホノスだかいう女も終始ヘラヘラしていて、リサの突き刺して射抜くような眼力がない。
お返しをするように、レッドも、やれやれという仕草で、
「ナメるなよ?貴様ならともかく、こんなヤツらに俺がやられると思っているのか!」
「へぇ…それじゃあ、お前は、この二人に余裕で勝てると?」
「当たり前だッ!二人まとめてかかってこい!30秒で片付けてやるぜッ!」
と豪語するレッド。
「言ったわね?では見せてもらおう。かかれっ!」
というリサの声とともに、ヒカルとホノス、二人の女がレッドに襲いかかる。
女だからといって手加減はしない。
「とうっ!」
と、ヒカルにチョップを見舞い、
「てやぁぁっ!」
の掛け声で、ホノスを豪快に投げ飛ばす。
しかし、見た目のわりにタフな二人も、すぐに起き上がり、また向かってくる。
そこに、
「とうっ!とりゃぁっ!」
続けて攻撃を繰り出すレッド。
だが、二人も、身長差のわりに息の合ったコンビネーション攻撃を見せ、互角に渡り合う。
そして、ふいに、
「クェェェ!」
ヒカルが奇声を上げ、差し出した五指から放った光の糸でレッドの左腕の自由を奪う。
「くっ…!」
さらに、その糸を切断しようと手刀を振り上げた右手にも同じくホノスの放った光の糸が絡みつく。
「ふふっ、捕まえた…♪」
「かかったわね…♪」
しめしめと笑った二人は、そのまま二人でレッドの周囲をぐるぐると円を描いて走った。
たちまち雁字搦めになり、腕だけでなく身体にまで巻きつく糸。
「くっ…ちょこざいなマネを…は、離せっ!このっ!」
必死にもがくも、細いわりにやたらと強度がある二人の糸は千切れるどころか余計に締まり、身動きがとれない。
そして、足を止めた二人が、ニヤリと顔を見合わせ、声を揃えて、
「エネルギー吸収ッ!」
と叫ぶと、途端にレッドの身体に痛みが走り、同時にみるみる力が抜けていく。
「ぐわぁぁっ!な、何だ、これは!?」
と声を上げるレッドに対し、その光景を眺めるリサが、
「その糸は、結んだ相手のエネルギーを吸収する。早く逃げないとエネルギーを吸い尽くされてしまうわよ?」
と笑った。
(エ、エネルギーを吸収する…だと…!?)
慌てて糸を千切ろうとするも、既に全身に絡まった糸はすぐにはほどけない。
そして、必死にもがくレッドに、再び奇声を上げて体当たりを見舞うヒカル。
勢い任せの殺人タックル。
小柄なぶん、膝元から突き上げるようにぶつかってくる様は、まるでポケモンの繰り出す「たいあたり」。
それをまともに受け、
「ぐわぁッ!」
糸で雁字搦めのせいで踏ん張れず、手もつけないまま転倒するレッド。
そして、その反動で腰のホルスターから頼みのヲタシューターが飛んで地面に転がった。
(し、しまった…!)
慌てて拾いに行こうとするも、足腰に力が入らなくて、うまく立ち上がれない。
そして身体に影がかかったので見上げると同時に、ホノスがヒールでレッドの背中を勢いよく踏みつけた。
「ぐわぁぁっ!」
「アハハ♪もう終わり?めっちゃヘボいやん。楽勝やわぁ…♪」
と関西弁で煽りながら、グリグリと何度も踏みつけるホノス。
さらにヒカルも加わり、
「絶対、油断しとったよね?ウチのこと、ただのチビやと思って油断したんやろ?」
と、こっちも九州方面の訛りのある口調で、同じようにゲシゲシと踏みつける。
「く、くそぉっ…ぐわっ!」
二人の脚を押さえつけられて地面に寝そべるレッド。
そして、そこに浴びせられる親玉からの嘲笑。
「あらあら、何というザマかしら。大見得を切った30秒はとっくに過ぎたわよ?」
「う、うるさい…!」
「まったく、私を倒すどころか妹たちにすら手も足も出ないなんて…それでよく私にあんな大口を叩けたわね」
「くっ…!」
リサは急に口調を変え、
「もぉ、いけない子ねぇ?勝手にお家を抜け出したりして…探したわよぉ?私のワンちゃん」
「だ、誰がワンちゃんだ…!」
「いいえ、ワンちゃんよ。…いや、そんな可愛いものでもないかしら?だって、精子臭い奴隷犬だものね…♪」
とリサはバカにするように笑った後、ヒカルとホノスの二人に、
「いいわよ。全部、吸い取っちゃって」
と言った。
頷いた二人が、再び声を揃え、
「エネルギー吸収!」
と声高らかに叫ぶ。
「…ぐわぁぁっ!」
エネルギーの吸収が再開され、地面をのたうち回るレッド。
やがて全てのエネルギーを吸い取られ、ヲタレッドは死人のように動かなくなった。
かろうじて息がある程度、もう声を出す力も残っていない。
そして、
(リサ様、終わりました)
という顔でリサを見る二人の妹たちに、
「よくやったわね。上出来よ」
と二人を労い、満足げに歩み寄るリサは、続いて、失神して突っ伏したレッドのマスクをコツコツとつま先で小突いて、
「さぁ、早くお家に帰りましょうねぇ?もう二度と逃げられないように、次から首にリードでもつけておこうかしら。アハハハハ♪」
と、再びあの女王様の目付きになって笑った。
(つづく)