欅共和国の激動‎ ―咲く櫻、散る櫻―































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【櫻散る編🌸】森田ひかるの陥落物語
4.逆襲の幕開け
「おい、こっちへ来いよ」
 と鮫島が呼びつけた相手…それはなんと、かつてひかるが奴隷にしていた男だった。
 それに気付いて、
「くっ…!」
 と、少し慌てるひかる。…無理もない。
 以前までなら立ち位置が逆だった筈。
 そんなひかるが、いまや全身性感帯となった素っ裸の小柄な身体を「×」の字で拘束され、まさに処刑寸前という姿を見られるなんて屈辱この上ない。



 そして、ニタニタしながら近寄った元・奴隷は、仰向けのひかると目が合うなり、
「お久しゅうございます。るん様…♪」
 と、おちょくるような口調で挨拶をした。
 その一言でキッと睨み返すひかる。
 一方、鮫島は興味津々で、
「るん様?何だ、そりゃ?」
 と聞くと、彼は笑って、
「彼女を呼ぶ時の呼び方です。当時の私には、こう呼ばないと、それだけで恐ろしい罰が待っていたのです」
「ほぅ…るん様ねぇ…♪なかなか可愛らしいじゃねぇか。それじゃあ、俺もそう呼ばせてもらおうかねぇ…♪」
 と便乗してくる鮫島に対し、少し顔を赤らめながら、
「くっ…くっ…」
 揺する手足…だが、拘束具は外れず、それどころか、
「チッ…往生際が悪いヤツめ…おらッ!おとなしくしろよ、るん様よぉ!いくら暴れようと、ちょっとここをこうしてやるだけで…♪」

 すぅ〜…♪

「ひぃぃッ♪」
 閉じられない脚…もはや立派な性感帯と化した剥き出しの内ももをなぞられ、それだけでピクッと反応してしまうひかる。
 さらに面白がって、
「ククク…ほぉれ…ほぉれ…♪」
「あぁっ、んんっ…や、やめろぉぉ…ひゃぁぁッ♪」



 猫が爪を研ぐかのごとく、ソフトに引っ掻かれて悶絶するひかる。
 そして、その様子を見て、
「おぉ…♪これは、これは…♪」
 と興味津々で覗き込む元・奴隷。
 悶えるひかるの顔を眺め、
「内ももなんて、以前、そんなに敏感でしたっけ?るん様…♪」
「う、うるさいッ…み、見るなッ…あぁっ、んあぁっ…♪」
「おぉ…そんなに歯を食いしばって…長らく奴隷として仕えさせていただきましたが、初めて見ました。るん様のそんな表情…♪」
 元・奴隷の前で晒す屈辱の弱り顔…それも、たかが内ももを軽くなぞられただけで…というのが、女王の帝国にて着々と築き上げてきたひかるの地位とプライドを傷つけにきている。
 もっとも鮫島とて、そのプライドという名の塔にヒビを入れる程度で済ませるつもりはない。
 解体して更地に変え、さらに液状化させて未来永劫つまらない塔を建てられないようにしてやるつもりだ。
 そして、そのために用意したのが、この元・奴隷…。
 欅共和国の統治に逆らった国賊の罪で捕らわれ、ひかるの奴隷にされたのが馴れ初め。
 えらく気に入られ、仕えた期間は三ヶ月にものぼる。
 その間に身体の隅々まで調教され、日々、ひかるの性欲発散に付き合わされて嬲られていたが、ある日、

「アンタよりいいチンチンしてる奴隷を小林さんからお下がりで貰ったから、アンタはもういらない。釈放してあげるから、今後はおとなしく山奥で隠居でもしてれば?」

 そんな、いかにも女王らしい気ままな理由で野に帰された男をこうして見つけ出し、再び再会させてやるお節介な鮫島。
 なおもひかるを内もも責めで悶絶させながら、
「ククク…どうだ?こんな小娘の奴隷にされていた頃の屈辱を少しは思い出してきただろう?」
「ええ…この生意気な顔を見て、だんだん思い出してきましたよ…されたことの数々と、虐げられていた日々のことを色々とね…」
「その恨み、晴らしたいか?」
「もちろんですよ…自分が受けた屈辱を、そっくりそのまま返してやりたいですね…」
「ククク…そうか。仕返しがしたいか…いいぞ、その調子だ。もっと思い出せ。その怒りが沸点に達した時、俺が復讐の機会を与えてやる」
 ニタニタと笑みが浮かび始める鮫島の顔。
 なおもひかるの悶絶顔をまじまじと眺める元・奴隷に、
「くっ、あぁっ…み、見るなッ…!見るなっつってるでしょ!?またあの頃みたいにされたいのッ!?くっ…あっ、んんっ…くぁぁッ…♪」
 ひかるの中では、まだ、以前、自分が飼っていたストレス発散用の奴隷に過ぎず、そんな男が不覚にも悶える自分の表情を覗き込んでくるのが許せないワケだが、そんな生意気な言葉に、
「ふっ…そんな素っ裸の状態でもまだエラそうな口が聞けるんですね、るん様…いまや自分で動くことも出来ないくせに…ムカつくなぁ…♪」
 静かな笑みの奥で、着実に煮詰められていく復讐の念。
 そこに鮫島が、
「おい。お前も触ってみろよ。おもしろいぞ」
「え。いいんですかぁ?」
 鮫島の手が退いたのも束の間、次はこの男の手で、

 スッ、スッ…♪

「んんっ、くっ…あぁっ…ちょ、ちょっと…!わ、私の身体に…勝手に触るなぁ…!ひぃぃッ…♪」
「おぉ…これはすごい…以前は『アンタの触り方、全ッ然、気持ちよくないっ!』って言って事あるごとに叱られたけど、その頃のるん様とは大違いだ。もしかして僕が上手になったのかな?いや、まさか…違うな。どういうワケか、今日のるん様は妙に感じやすくなってる…♪」
 と長々と独り言を喋り、
「ねぇ、るん様…?もしかして、そんなカッコにされて興奮してるんですかぁ?」
「こ、このッ…!」
 悶えながらもムッとした顔で、
「お、覚えてろよ。お前…あとで絶対、殺すッ…!」
 …と言っても、もはや今のひかるは畏怖されるような存在ではなく、
「おー、こわ…♪気持ちよくして差し上げてるのに、それで殺されたら困るなぁ…♪」
 と、むしろ小馬鹿にされ始めている。
「ほーら…こういうのはどうですか?るん様ぁ…♪」
「くぁぁッ♪や、やめろぉぉ…!」
 すっかり汗まみれの内ももをこしょこしょとくすぐられ、思わず腰が浮くひかる。
 そのたびに隠すもののないマン土手が宙に向かって突き出され、ややモリマンの上の狭い範囲に密集して生え揃った陰毛がそよいで靡く。



 やがて元・奴隷の彼のくすぐりの手は、内ももだけでなく、小さな膝小僧の上にも範囲を広げ、
「あっ、あっ…♪そ、そこはぁ…!」
「んん?何だ、お前…そこもいいのか?だったら早く言ってくれよぉ…黙ってちゃ分かんねぇだろうがよぉ…♪」
 しめたとばかりに反対側の膝小僧に鮫島も便乗して手を伸ばす。
「ふぁぁッ!?」
 繋がれた両足をクネクネ揺らしてもがくひかる。
 味を占めた二人の手は、さらに、すね、ふくらはぎにも進出し、それにも不本意な好反応。
 もはやそのそそる脚全体が性感帯と化してしまって大ピンチのひかる。
 そして鮫島は、ニヤリと笑って、
「ククク…どうだ?お前を散々これまで嬲り者にした女を逆に嬲り者に出来る機会だ。復讐したくてたまらなくなってきたろ?」
「えぇ。もう、早く復讐したくてウズウズしてますよ…!」
「よーし…!」
 それを聞いて、スッとひかるの生脚から手を下げる鮫島。
 そして、ひかるの耳元に口を寄せ、
「さーて…るん様よ。それじゃ、そろそろ始めさせてもらうぜ。生意気なお前さんにぴったりの処刑を与えてやる…♪」
「な、何をする気…?」
 なおも元・奴隷に片足を延々とくすぐられ、表情を強張らせながら怪訝そうな目をするひかる。
 そんな彼女に、ボソボソと耳元で告げられる刑の内容は、なんと…。


「ククク…ここからは、この彼にお前の調教を“委託”する。女王様が元・奴隷に調教されて陥落なんて絶対にあってはならねぇことだ。せいぜい言いなりにならねぇようにプライドを保って頑張るんだな…♪」


(つづく)

鰹のたたき(塩) ( 2024/08/06(火) 12:23 )