欅共和国の激動‎ ―咲く櫻、散る櫻―































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【櫻散る編🌸】森田ひかるの陥落物語
1.小さな巨人、捕らわる…
️ 鮫島のアジト。
 そこでは今日も、昼間からいかがわしい情事が行われていた…。
 ある一室。
 そこに、最近、飼い始めた愛犬のリードを引いて入ってきた鮫島は、
「ほら見ろ。お前の好きなものがたくさんあるぞ…♪」
 とニヤつきながら部屋の床を示すと、そこには、まるで田植えの始まった水田のごとく、床に等間隔に並べて置かれた幾本ものディルドー。
 それぞれ、太さや長さはもちろん、反り方が特徴的なモノだったり、イボがついているモノだったり、バリエーション豊富なディルドー菜園…。
 そして、そこに首輪をつけて連れてこられたのは、先日、快楽調教を施されて陥落し、鮫島の愛犬に成り下がった『愛犬ミィ』こと小池美波。
 傍らのソファーにドカッと腰掛けた鮫島は、その足元に寄り添う美波のリードを離し、
「ほら、どれでも好きなのを取ってこいよ。それを使って遊んでやるから…♪」
 と命じると、美波は、首輪に付属した鈴をチリンチリンと鳴らしながら四つん這いでペタペタとディルドー菜園に向かっていき、一つずつ入念に吟味。
 そして、これだと思うものを、手ではなく、身を屈めて口に頬張ると、それを咥えたまま戻ってきて、それを主人の手の上に吐き出す。
 美波が持ってきたのは、なかなかイカつい造形のディルドー…。



「ククク…最初は、もっと普通のを持ってくるかと思ったぜ…♪」
 と嘲笑うような笑みを浮かべながら、美波を膝の上に乗せ、尻を鷲掴みにして開き、その欲しがって口を緩ませた性器めがけて渡されたディルドーをグリグリひねりながら挿入していく。
「ひ、ひぃぃッ…♪」
「おい、ミィ…どうだぁ?気持ちいいかぁ?」
 ニタニタしながら聞く頭上の鮫島に、
「んんっ、あぁっ…ワ、ワンっ…ワンっ…!ワァァンッ♪」
 と鳴き声を上げて嬉しそうな表情を浮かべる美波。
 飼い始めてまだ二日目…それでここまで調教が行き届くとは、やはりこの悪魔、恐るべし…。
 なおも愛犬との戯れを楽しんでいると、そこに、
「ただいまぁ…♪」
 と可愛いアニメ声で戻ってきた女、長濱ねる。
 この国を統治する責任よりも、鮫島に愛でてもらうことを選んだ彼女は、帰ってくるなり、美波が責められている姿を見て、
「あ、ずるいッ…また私を差し置いてみーちゃんで遊んでる…!」
 と嫉妬したように口を尖らせるぐらい、鮫島にゾッコン。
 そんなねるは鮫島の腰掛けるソファーの背後に回ると、愛犬への愛撫から自分に興味を引かせるように身を屈め、耳元で、

「ねぇ、聞いて♪また一人…活きの良い娘、捕まえてきたんだけど…♪」

 それを聞いて、
「ほぅ…誰だ?」
 と美波の膣にディルドーを押し込む手を止め、振り返って聞く鮫島に対し、待ってましたとばかりにキスを見舞い、
「それは自分で見に行ってからのお楽しみ…♪」
 と地下牢に放り込んであることを示唆し、腕を引いて思わせぶりな態度。
「フッ…まったく…」
 苦笑とも微笑ともとれる笑みを浮かべ、膝の上の愛犬を退けて立ち上がる鮫島。
 途中で飽きられ、ムスッと口を尖らせた美波と、それをニタニタしながら見下したねる。
「こんな犬、どうせほっといても自分で勝手にオナるでしょ。ほら、早く行こ…♪」
 手を繋いで先導され、部屋を出ていく鮫島が向かう地下牢。
 そこに、またしてもねるが騙して捕獲してきた次の獲物がいるという。
 それは果たして…。

 ……

 地下牢へと続く薄暗い階段。
 そこをねると手を繋ぎながら下りている時点で、何やらガシャガシャと鎖を揺する音と、それに合わせて、
「くっ…くっ…!」
 と、もがく吐息が漏れ聞こえる。
 鎖の音は近付くにつれてどんどん大きくなり、たまらず、
「おい、ねる。お前、どんな吊り方をしたんだ?」
「えへへ…それも秘密…♪」
 と、まだ思わせぶり。
 そしてようやく鉄格子を覗くと、鮫島は思わず苦笑して、
「お前…これ、全部一人でやったのか?」
「うん…でも、この娘、チビだから簡単だった…♪」
 と笑うねる。
 鉄格子越しに眺める牢屋の中…そこには、なんと、小柄な女が天井から逆さ吊りにされているではないか。



 ちょうど背中を向けているので顔が見えない。…が、なおも、
「くっ…くっ…!」
 と、そのミニマムな女が身体を揺すっていると次第に遠心力が生まれ、ゆっくりと身体が反転して鉄格子の方を向く。
 そして、その、髪が下向きに垂れ下がった次なる獲物の顔を見て、鮫島は、思わず、
「ほぉ…コイツか…♪なかなかいいのを捕まえてきたじゃないか…♪」
 と声を上げ、ねるの手柄に賛辞を送った。
 奇しくもそれは、鮫島自身も近々ターゲットのしようと思っていた「チビのくせにドのつくS」と元・奴隷たちが口が揃えて名を挙げる悪名高い生意気な女、森田ひかるだった。




(つづく)

鰹のたたき(塩) ( 2024/08/06(火) 12:19 )