4.負けず嫌い
「がぁぁぁっ…!」
欅ハウスの地下に反響する断末魔のような男の絶叫。
「ほら、イキなよッ!イキたかったんでしょ?さぁ、イケっ!イケっ!ねぇ、早くイケってばぁッ!精子出せって言ってんでしょぉッ♪」
と射精を強要するように煽られ、
「ああっ…で、出る…出るっ!あうぅぅっ…!」
ぴゅっ、ぴゅっ…♪
森田のすばしっこさを体現したような高速手コキに耐えきれず、あっけなく二回目の射精に追いやられた二郎。
二回目もかわかわらず、一回目と遜色ない量を発射し、既に精液まみれの森田の小さな手の平をさらに汚す。
そして手を離し、指から糸を引いて垂れる白濁汁を見て森田はニヤリと笑って、
「はい、あっさり二回目〜♪またこんなに出しちゃって…変態だね…♪」
と、得意気に言った。
「はぁ…はぁ…!」
と、すっかり息が上がる二郎だが、構わずに松田が、
「じゃあ、次は私ね♪」
と森田を押しのけるように出てきて、拘束されている二郎の前にひざまずいた。
松田は、早速、その二連続射精後の肉棒に手を伸ばし、握って、
「んー…ちょっと萎んだかなぁ?ねぇ、早く硬くしてよ。次は私がとびきり気持ちよく抜いてあげるからさっ♪」
「む、無理だ…もう無理だ…やめてくれ…」
と白旗を上げる二郎だが、松田は聞く耳を貸さずに扱き始め、
「無理かどうかは私たちが決めるから。ほら、早くひかるがしてた時みたいにバッキバキに勃起させてよ。私の時だけ勃たないとかナシだから」
と、最初はゆっくりだった手がどんどん速くなっていくにつれ、
「ぐぅぅ…!がぁぁっ…!」
強制的な勃起促進で雄叫びを上がると、やがて、
「ねぇ!うるさいって!声、出しすぎッ!」
と一喝する森田。
そして、使い終えた筈のボンテージテープを再び手に取り、
「男の喘ぎ声とかマジで聞いてらんないから」
と冷たく吐き捨て、そのテープで二郎の口を塞いでしまった。
「んーッ!んーッ!」
手足の自由に加えて声まで奪われ、これでもう完全に二人のオモチャと化した二郎。
なおも、
「ねぇ〜、早く勃たせてよぉ〜!ひかるよりもっと気持ちいいことしてあげるからさぁ〜♪」
と言って、金玉を撫でたり、裏筋をなぞったりして勃起を促す松田。
しかし、既に二連続で発射し、その直後ということもあり、反応は鈍い。
それを見て、
「ふふっ…♪残念。もう私の手コキでもう満足したからいらないんだってさ♪」
と森田がニヤニヤして煽ると、今ので少しムッとした顔をした松田は森田のしっ、しっと手を払って追い払い、
「もぉ!仕方ないなぁ…!」
と呆れながら、萎えて下を向く竿をぐっと掴んで持ち上げ、そのまま、そっと舌を這わせた。
ぺろんっ…ぺろんっ…♪
「んぐぅぅ…!」
口を塞ぐテープの下から呻き声を上げ、ビクッと身体を反応させる二郎。
さらに舌先で丹念に竿、そして先端を舐め回す松田。
それを見て
「あっ!ダメだよぉー!口はまだダメだって!」
自分は手しか使わなかっただけに、その抜け駆けに文句を言う森田だが、松田は構わずに軽くいなし、なおも上目遣いで二郎の反応を見ながら自慢の舌技を見せつけるように披露する。
「んぐッ…ぐぅぅッ…!」
テープ越しに漏れる声。
たちまち、ふにゃっとしていたイチモツに再び血が巡り、硬さを取り戻していくと、
「ねぇ!口を使うのはずるいってば!反則だよ、反則っ!」
と、唇を尖らせる森田。
そして、松田がそれをするなら自分も…とばかりに、同じようにひざまづくと、負けじと二郎の肉棒に舌を這わせて復帰参戦。
お互い、肩で押し合いながら、
「ねぇ、ちょっとぉ!ひかるもやってるやんッ!それに自分の番は終わったでしょ?今、私の時間だからっ!」
「だって、ズルするから…!」
「何で口でするのがズルなのよ。もぉ…!」
森田の負けず嫌いに呆れつつ、自分も同じく負けず嫌いを発揮し、続ける松田。
いったい何を競っているのか知らないが、だんだんと大胆になる二人の舌技は、やがて、松田が先端を咥え、森田がフルートでも吹いてるように竿を横向きにしゃぶるWフェラへと発展。

「んーッ!んーッ!」
と、拷問にもかかわらず、心地よい刺激と感触に包まれ、満更でもなくなって腰砕けになる二郎。
時折、二人が顔を見合わせながらニヤニヤしているのも、その反応を楽しんでいるに違いない。
(こ、これは…やばい…!ふ、二人とも…舌遣いが上手すぎるッ…!)
今さっきの口論は何だったのか、意地悪な拷問官二人はコンビネーションも抜群。
ジュポ、ジュポ…と豪快な音を立てて正攻法のフェラを仕掛ける松田に対し、チロチロと各部を蛇のように舌を這わせてアシスト的な刺激を送り続ける森田。
(た、たまらんっ…!たまらんが…もうやめてくれぇっ…!)
と訴えるように視線を下げた時、ちょうど、こちらの表情を見上げて窺う二人と目が合った。
この女たちは独裁国家の拷問官…いわば敵なのだが、どうしたことか、そんな二人からの上目遣いの目線に、今更ながら妙にドキッとしてしまう二郎。
照れてしまって、慌てて目線を外す。
これが仮に、生理的に受けつけないような醜い見た目なら悩むことは何もないだろう。
だが、悔しいことに敵ながらいい女…小柄だが顔立ちの整った二人から同時に責められていると思うと不覚にもそこに余計なエロスを感じてしまい、そんな自分を、
(バ、バカ野郎っ…何を考えている…?い、いい女でも敵は敵だ…!もっと抵抗しろッ!抵抗して鍵を奪えッ!脱出の方法を考えろッ!)
と、叱りつける二郎。
それに対し、松田は、なおも竿をしゃぶりながらニコッと笑って、
「何よ、意外と可愛いところもあるじゃない。顔を真っ赤にしちゃって、意外とウブなのね。そんな一面を見せられたら、もっといじめたくなっちゃう…♪」
「うぅぅ…!」
「ほら、変な意地はさっさと捨てた方が身のためよ?素直になったら、もっとしてあげる。もっといっぱい感じさせてあげるわよ?」
(くっ…!)
何とか踏みとどまる二郎の頭とは裏腹に、もう無理だと言っていた筈のイチモツは、いつの間にか先ほどぐらいまで、いや、むしろその以上に硬く、そして長くなった。
対象が大きくなることで、松田が咥えて上下するストロークも、当然、長くなる。
ジュポ、ジュポ…と唾液混じりの濁音が部屋に響く。
やがて森田は、松田が咥えてなかなか離さないせいで二郎の肉棒の奪還に失敗。…だが、負けず嫌いの彼女も、そう簡単には引き下がらない。
立ち上がると、先刻、二郎を苦しめたローターを再び両手に持ち、がら空きの乳首に当てる。
「んほぉッ…♪」
テープの下で呻く五郎に対し、森田は、
「分かってるよね…?もし、まりなのフェラでイッたりしたら、私、許さんよ?」
(えぇっ…!?)
「次の私の番が来るまでイクの我慢ね」
(そ、そんな無茶な…!)
そう言うわりには乳首にローターをグリグリと当ててきて、しっかり掩護射撃をする小悪魔っぷり。
一方、フェラに夢中ながら今の会話をしっかり聞いていた松田は逆に、
「いいよ、イッちゃって…♪ひかるより私の方がテクニックあるでしょ?全然、我慢しなくていいからね。ひかるがするより、もっと気持ちいいことしてあげる…♪」
「ダメだよ、我慢して」
「ほら、早くイキなよ〜。私の口の中にいっぱい出して!」
「ホント、イッたらマジ許さんから」
タッグを組んで責め合いながら急に言い合いを始めた二人。
(ど、どうすりゃいいんだッ…!)
戸惑いつつも快楽に釣られた腰は自然と前後に動く。
そして気づいた時には、そのまま、先ほど森田の握り拳に向けてしたように、今度は松田の口を女性の膣と見立て、自ら腰を振ってピストンを始めていた。
上手に腰に角度をつけ、生暖かくて気持ちいい松田の頬の裏めがけて亀頭を擦りつける二郎。
それに満足げな笑みを浮かべ、
「ふふっ、だいぶ素直になってきたじゃない…♪どう?私のクチマンコ…気持ちいい?」
と問われ、もはや躊躇もなく、うんうんと頷く二郎だが、同時に、すぐ横の森田の睨みつける視線が痛い。
そして、
(くっ…ダ、ダメだ…出る!また出るっ…!)
二郎の腰の振りがだんだん速くなってきたのを察し、チャンスと読んだ松田が、ここで一気にとどめをさしにきた。
ギュッと唇を締め、自慢の搾精バキューム開始。
ジュポポポ…♪
と下品な吸引の音が室内に響くと同時に、とうとう口を塞ぐテープの粘着を激しい吐息で弾き飛ばした二郎が、、
「ああっ!し、締めつけがすごすぎるッ…あっ、イクっ!出るっ…!あぁぁ…!」
どぴゅっ、どぴゅっ…♪
「んッ…♪」
なおも音を立てて吸い上げながら、口内に放たれた熱い滾りに目元が下がる松田。
一方、その時の二郎の腰の震えで射精したことを見抜いた森田は、
「うわっ、最悪…イッたし…」
と小さな舌打ち。
そして松田は、ズチュッ、ズチュッ…と卑猥な音を立て、丹念に最後の一滴まで吸い上げると、それを二郎に…いや、むしろ相方の森田に向けて見せつけるように広げた手の平に吐き出した。

どろっとした白い塊が手の平の上で溢れたのを、
「ほら。見て、ひかる。こんなに出た…いっぱい…♪」
「━━━」
ムッとして悔しそうな森田に対し、
「最後の出す瞬間の腰の震えも私の方が明らかに激しかったから私の勝ちじゃん?これ…♪」
と、してやったりの笑顔を見せる松田。
そして最後は、その手の平に出した戦果のザーメンを再び真上からおちょぼ口で吸い上げて口に戻し、そのまま、
(…ごっくん…♪)
と喉の奥に流し込み、そして、
「…ぷはぁ…♪やっぱり無理やり搾り取って飲むザーメンは格別っ♪最高っ…♪」
と、かなりご満悦の様子。
一方、茫然としている二郎の目の前に割って入ってきて、
「ねぇ、マジありえないんだけど…どういうこと?まりなではイッちゃダメって言ったよね?」
と詰め寄ってくる森田。
その大きな瞳で見せた軽蔑の睨みは、身長差を無くすほどの威圧感で、バツが悪そうに黙りこくる二郎。
そして、そこに、まだ煽り足りない松田がニタニタしながら近寄ってきて、
「ねぇ、どうだった?すごく気持ちよかったでしょ?私のフェラ。ひかるの手コキなんかよりも断然…ねぇ?」
「はぁ…?」
口を尖らせた森田は、二郎に目をやり、
「いや、私の手コキの方が良かったでしょ?二回もイッてたし」
「ううん。私のフェラだよね?」
「手コキでしょ?」
「フェラ!」
「だって私の手コキの方が声出とったやんっ!」
「でも、私のフェラ、三回目であんなにたくさん出してたしっ!」
「私だからっ!」
「いや、私っ!」
息絶え絶えの二郎を間にして言い合う二人。
そして最後は同時に二郎に顔を近づけ、
「どっち…?私だよね…?」
「いや、私でしょ?言いなよ、素直に」

圧をかけて問う二人をおそるおそる見比べ、答えに詰まる二郎。
額には脂汗。
(どっちって言われても…そんなの決められない…)
どっちと答えても、その先に地獄が待っているのが明白な恐怖の質問。
そして、この後、案の定、片方の怒りを買い、その制裁として精液が枯れて失神するまで連続射精させられた。
どちらの怒りを買ったか…それは読者の想像に任せることとする…。
(おわり)