episode-6_2 【ANOTHER】佐々木久美、処刑
「…うぅ…」
おぼろげな意識の中、ゆっくりと目を覚ました久美…。
視野がハッキリするとともにまず目に入ったのは見たことのない模様の天井…。
少し硬い台の上に寝かされていて、長い首を起こして左右を見ると目が合ったのは真っ暗のモニター画面。
「こ、ここは…?」
つい、普段の起床のような感覚で起き上がろうとしたが、身体を起こしかけたところで、グンッ…と仰向けに戻された。
「くっ…!」
異変に気付き、すかさず顔の横にある左右の手首を確認。
寝かされていた台のちょうど両手首が置かれているところが赤色に光っていて、その光の上から手首を浮かせられない。
(で、電磁拘束…!)
と、すぐに察する勘の鋭い久美。
となると、起き上がるにはこの台が発する拘束電磁波のスイッチを切らなければならない。
自分では無理…その電磁拘束は手首だけでなく、両足首にもセットされていて「X」の字で拘束されているからだ。
そして、ふと、口の中で頬の内側の肉を噛んでみた久美。
しっかりと痛い…夢ではないということだ。
全て現実…今のこの状況も、そして気絶させられる寸前に見せられた地獄絵図も…。
(さ、最悪の一日だ…)
リフレッシュのつもりで愛弟子たちを連れて繰り出した繁華街で待っていた悪夢…。
かつての仲間たちが闇堕ちしてヒラガーナの手先となったところを見せられ、その彼女たちに次々と倒されていった愛弟子たち。
そして、一緒に喫茶店に行って語り合った菜緒も、久美の目の前でイグチ魔女のサーベルに貫かれ…。
その、地獄にいるのかと思えたおぞましい光景は、今、脳内でフラッシュバックしただけでも精神がおかしくなりそうだ。
そして、その後、久美は妙なガスを嗅がされて気絶させられた。
その寸前、アモンの囁いた、
「貴女にはとっておきの処刑を用意しておいてあげますよ…♪次に目を覚ます時が楽しみだ…♪」
という不気味な言葉をふと思い出し、嫌な予感しかしない。
そして…。
ウィィィン…
出入口の昇降ドアが開き、アモンとイグチ魔女が揃って現れた。
「目覚めはいかがですか?佐々木久美さん」
と薄ら笑いを浮かべて口にするアモンと、
「一度ならず二度までも完敗…再び味わう絶望の気分はどう?」
と勝ち誇った顔で仰向けの久美を見下ろすイグチ魔女。
「くっ…き、貴様ら…!よくも菜緒を…!よくもみんなを…!」
ふつふつと沸き上がる怒り…だが、いくら怒ろうとどうすることも出来ない。
そしてアモンは、
「言いましたよね?貴女にはとっておきの処刑を用意してあげるって…♪」
と嬉しそうに言い、
「では、早速、始めましょうか。我々に対する反抗勢力を一度ならずに二度も養成し、我々の航海の邪魔をした極悪人、佐々木久美の処刑を!」
「くっ…だ、黙れッ…!何が航海よッ…侵略の間違いでしょッ!極悪人とはお前たちのことよッ!」
と言い返す久美。
啖呵は一丁前だが、動けない女は恐るるに足らず…。
そして、アモンの脇からイグチ魔女が、
「フフフ…処刑を前にしてその威勢はたいしたもの…ただ、それもいつまで持つかしら?」
と笑みを浮かべ、ふと意味深に、
「私たちがまだ何も知らないとでも思っているのかしら?元々はけやき星の住人、いわば“けやき星人”の佐々木久美さん…?」
(…!)
反射的にギクッとした顔を見せ、慌ててその表情を隠す久美。
「な、何のこと…?べ、別に私がどこの星の生まれだろうと、アンタたちに何も関係がないことだわ…!」
と平常心のつもりで言い返す久美だが、さっきと違って心なしか声が震え気味…。
そしてアモンに、
「別に他の何の変哲もない星なら気にも留めませんよ。ただ、けやき星人…ここが重要なのです」
と言われ、じっとりとした嫌な汗が額に浮かぶ久美…。
確かに彼女は、ヒラガーナに侵略されたけやき星の生まれ…けやき星人である。
だが、それがいったい何だというのか…。
なおもアモンは、くどくどと、
「異星人の生態というのは神秘に宝庫…一見、自分と同じように見えても生き方や文化が全く違う…これまで幾多の惑星に寄港してきた我々は、それを、訪れた星の数だけ実感してきたんですよ…」
「━━━」
ゆっくり外堀を埋めながら核心へ近づくような口調はさすがネルネルの側近、いかにも老獪といったところだが、一方、イグチ魔女には回りくどいと感じるようで、
「ゴチャゴチャ言ってないで、さっさと見せてもらいましょうよ。けやき星人である証拠…♪」
と愛用の杖を拘束された久美に向け、
「ふぁぁッ!」
と唸るような声を上げると、その杖の先から小さな風の刃が飛び出し、それが瞬く間に久美の着ている服をズタズタに切り裂く。
「くっ…!」
「フフフ…♪」
抗議する間もなく、あっという間にパンティ一枚にされた久美。
あっけなく放り出された左右の乳房…細身で長身ながら意外にボリューミーなサイズだということも気になるが、それよりも目が行くのは股間…。
見た目がどう見ても女性である筈の久美だが、なぜかパンティの股間は不自然にもっこり…。

そこに目を移し、再び、
「フフフ…♪」
と笑みを浮かべるイグチ魔女。
そしてアモンの、
「一年前、リーダーの貴女こそ取り逃がしてしまいましたが、我々に楯突いた8人をけやき星人を生け捕りにし、捕虜としました。加藤史帆、潮紗理菜、影山優佳、斉藤京子、高瀬愛奈、東村芽依、高本彩花、佐々木美玲…そして、この8人を処刑にしようとした際、我々はある大発見をしたのです。…そう。けやき星人の女性は皆、遺伝的に“ふたなり”であるということをね!」
「くっ…!」
思わずアモンの目から顔を背ける久美だが、その耳に、
「アンタの仲間たち、なかなか立派なものだったわよ?みんな。特に…そうねぇ、加藤史帆。あの娘のはすごかったわ♪見た目は女なのに、アモンの生み出すモンスターに引けを取らないぐらいのを股にぶら下げて…」
「や、やめろッ…聞きたくないッ…!」
イグチ魔女の下世話な回想を声を張り上げて遮る久美だが、その間に注目を集める股間の膨らみ…。
そして、とうとう、
「さーて…遅かれ早かれなんだから、さっさと見せてもらおうかしら…♪」
と再び杖を構えるイグチ魔女。
「よ、よせッ…あぁッ…!」
制止を無視されて打ち出された風の刃が久美の最後の防具もあっさりズタズタに切り裂いた。
紙吹雪のように宙を舞ったパンティの生地…そして、ついに暴かれた久美の秘密…。
「くっ…」
隠れ蓑を失った股間でそそり立つ逞しい陰茎…。
それを凝視して、
「ほぅ…素晴らしい…♪さすがはリーダーを務めていただけはありますねぇ…♪」
と笑みを浮かべるアモンと、
「こんなのをよく今までヒナタレンジャーの娘たちに澄ました顔して隠し通してこれたわねぇ?それとも既にカミングアウト済みかしら?」
と嘲笑うイグチ魔女。
カミングアウトなど出来る筈がない…菜緒たちには今までずっと隠し続け、自分も同じ普通の女性として振る舞ってきた。
普段は冷静沈着、死の恐怖にも毅然とした態度が取れる筈の久美だが、その突き刺さる下卑た視線にはさすがに耐えかね、
「くっ…み、見るなッ…見るなぁッ…!」
と細い腰をクネクネ揺すりだす始末。
しかし、底意地の悪いイグチ魔女は、それすら、
「アハハ♪そんなに腰を揺すって、自慢のイチモツがぶらんぶらん揺れてるわよ?なに?誇示して見せびらかしてるつもり?立派なのはよく分かったからおとなしくしなさいよ」
と、久美の羞恥心をいたぶる。
珍しい久美の赤面…。
そしてアモンは、
「さぁ、プロローグはほどほどに、そろそろ始めましょう。では、まず、右のモニターをご覧なさい」
と声をかける。
別にその言葉に従ったワケではないが、チラッと右の方に目をやった久美。
すると、さっきまで真っ暗だったモニターが点灯し、何やら文字を映し出した。
・影山 優佳
・斉藤 京子
・潮 紗理菜
それは、かつてともに戦った仲間たち数名の名前…。
それが突然、モニターに映し出され、
(…?)
と困惑する久美に対し、
「この三人、実はある数字を元にした際の上位三名なんですね。何だか分かりますか?」
「……?」
皆目、見当もつかない久美。
アモンはクスッと笑って、
「ではヒント…その順位付けした際の数値と単位をお見せしましょう…♪」
楽しそうな口調とともに、モニターに出ていた三人の名前の横にそれぞれ数字が示された。
・影山 優佳 3.1m
・斉藤 京子 2.8m
・潮 紗理菜 2.2m
(メ、メートル…?)
現れた数字、そして単位を見ても、まだ何の順位か分からない久美。
そんな久美の困惑にご満悦のアモンは、
「フフフ…では、教えて差し上げましょう。これは、その、けやき星人特有の陰茎を扱いて射精させた時にザーメンを飛ばした飛距離のベスト3です。一位が影山優佳で3.1m…二位が斉藤京子で2.8m…」
「━━━」
アモンがあまりにも淡々と話すものだから、一瞬、何を言ってるか分からなかった。
そんな久美に把握することを急かすように、
「他のメンバーは、みんな、せいぜい1m程度だったのよ?そんな中、この三人は異常…特に一位の影山優佳なんて驚愕の3m超え!飛びすぎて、あそこの壁についちゃったんだから…♪」
と向こうの壁を示すイグチ魔女。
そして、
「さーて…アンタはどうかしら?リーダーなんだから、影山優佳以上の3m超え、目指してみる?」
と笑みを浮かべながら腕のロンググローブの先を噛んでゆっくりと外し、そっと久美の晒されたイチモツに手を伸ばすイグチ魔女。
「くっ…さ、触るなッ…んんッ!」
竿を握った手にグッと握力を込められただけで反射的に硬直する久美。
そして、その手がゆっくり上下し始めると、
「んっ、くっ…!や、やめッ…あぁっ…♪」

「フフフ…こんなのをぶら下げてるくせにやたらと敏感なのもけやき星人の特性でしょ?8人も研究材料がいたおかげで既に何でもお見通しなんだから…♪」
と妖艶な笑みを浮かべ、久美のモノに強制手コキを見舞うイグチ魔女。
悔しいかな、彼女の言う通り…握られただけでも神経に直流する快感が襲い、そして、あっという間に、
「うぁぁッ…は、離せッ…!や、やめろぉぉッ…!ふぁぁッ…♪」
ドピュッ、ドピュッ…♪
これぞ、けやき星人であることの証…超がつくほど早漏のふたなりチンポから勢いよく発射され、飛び散った白濁汁。
思わず腰の浮いた久美のあっけない屈辱の姿を見届け、
「ふむふむ…これはなかなか好記録かもしれませんねぇ…♪」
と、早速、距離の測定を始めるアモン。
飛び散ったザーメンの最も遠くまで飛んだ雫を見つけ、そこから台に固定された久美の股間までの距離を測る。
電磁拘束台をはじめ、先進的な文明を持つわりに、ここだけは古典的に巻き尺というのもまた久美の羞恥心を刺激する。
そして計測終了。
元の位置に戻り、
「では、発表しましょう…ただいまの測定値、2.3m…!ということは…?」
コンピューターにその数値が打ち込まれると同時に、モニターのランキングが、
・影山 優佳 3.1m
・斉藤 京子 2.8m
・佐々木 久美 2.3m
と、2.2mで暫定三位だった潮紗理菜に代わって久美の名が現れ、結果が更新された。
そのモニターを見ることもなく、
「はぁ…はぁ…」
と射精の余韻で茫然とする久美だが、構わずアモンは、
「では次のランキングへ行きましょう。ご覧なさい」
と、モニターに久美の視線を誘う。
画面が切り替わり、再び上位三人の名前の羅列。
次は、
・加藤 史帆
・高瀬 愛奈
・東村 芽依
と名前が並び、
「数値と単位はこちら」
と言ったアモンの言葉で、
・加藤 史帆 5.8ml
・高瀬 愛奈 5.3ml
・東村 芽依 4.8ml
(ミ、ミリリットル…!)
その不吉な単位で背筋が凍る久美に対し、右手がザーメンまみれになったイグチ魔女が、
「これは単位が出た時点で分かるでしょ?ズバリ、一回の射精量よ」
と答えをバラし、
「ちなみに一般成人男性の一回の射精量の平均は3ml程度。そう考えると、けやき星人って絶倫なのねぇ…♪アンタの相棒の加藤史帆なんて、それのほぼ倍よ?噴水かと思ってビックリしたんだから」
「くっ…!」
ふいに史帆を引き合いに出され、あられもない姿のままキッとした目を向けた久美だが、その横から、
「ちなみに…けやき星人の陰茎は、初発から三発目ぐらいまでは射精量がほぼ一定ということも度重なる研究の中で判明しています。よって、精力の回復を待たずにすぐ次の測定に移れるから助かりますよ…フッフッフ…♪」
と笑みを浮かべたアモン。
つまり休み無し…そして、いつの間にやらアモンは用意周到に計量用のメスシリンダーを手にしており、
「では、始めてくれ」
とイグチ魔女に送る搾精開始の合図。
再び竿に手が伸び、意外にテクニシャンな女幹部の手コキ再開。
「んっ…あぁっ、んっ、んっ…♪」
「ほら、どう?さっきより刺激強いでしょ?何でか分かる?アンタの出した一発目のザーメンが潤滑油になってるからよ♪」
それを証明するように、イグチ魔女の拳の中から、クチュッ、クチュッ…♪と濁音が響く。
そして、ここでも、開始から1分も経たないうちに、
「う、うぁぁぁッ♪や、やめッ…い、嫌ぁぁッ…!」
腰を浮かせ、髪を乱して射精直前であることを全身で表現する久美。
それと同時に握った竿をサイドブレーキのように倒すイグチ魔女。
そして、その先端から出るものを一滴も逃さず受け止めるよう、亀頭をすっぽり覆うようにメスシリンダーをセットしたアモン。
久美の浮かせた腰が小刻みに震え、
ドピュッ、ドピュッ…♪
と、あっけなく二度目の射精…。
「ふむふむ…」
放心状態の久美をよそに、採取したメスシリンダーを久美の顔の横に置き、目盛りを確かめるアモン。
「これは…3.7ml。惜しくも絶倫トップ3たちには及びませんでしたねぇ」
とアモンには苦笑され、イグチ魔女には、
「へぇ、リーダーのくせに精力は並なのねぇ…♪年齢の問題かしら?」
と笑われた。
なおも屈辱の計測は終わらない。
「お次はこちらです」
と、次にアモンがモニターに映したランキングは、もう最初から数値と単位が出ていて、
・佐々木 美玲 3回
・潮 紗理菜 7回
・高本 彩花 8回
と、今度は数値の少ない順だ。
「さぁ、これは何の数字でしょう?」
と放心状態の久美の顔をニタニタしながら覗き込むイグチ魔女。
(か、回数…?しかも少ない順…な、何…?)
今から自分の身に降りかかることの心構えという意味でも答えを探る久美だが、分からない。
そしてまたアモンの口から正解発表。
「フフフ…これはね。射精する直前に焦らされ、我慢できなくなって『お願いします!射精させてください!』とおねだりするまでに要した寸止めの回数です」
(す、寸止め…?)
唖然とする久美に、
「アンタと同じ苗字の佐々木美玲って娘はたったの3回でギブアップ。自分から腰振って『お願いだから射精させてぇぇッ!』って泣きながら懇願する情けない姿は傑作だったわよ?」
「ちなみに、最も耐えることが出来たのは斉藤京子で21回、その次が影山優佳で19回ですね。もっとも、その頃には二人とも半狂乱になっていて最後は握られただけで暴発フィニッシュでしたが」
「ここはしっかり我慢しなきゃダメよ?リーダーなんだから。最低22回は我慢しなさいね?」
と言い、再び久美のイチモツに手を伸ばしてスタンバイするイグチ魔女。
「い、嫌ッ…や、やめてッ…もうやめてぇぇッ!」
いつしか当初の毅然とした態度は消え失せ、すっかり青ざめ、怯えた表情で絶叫する久美だが、処刑を兼ねた研究は終わらない…。
早漏チンポに襲いかかるイグチ魔女の寸止め手コキ。
執拗な焦らしで、何度も発射寸前で手を離された。
もはや回数など自分では数えられない。
焦らされ、何度も焦らされ続けて、とうとう、
「も、もう無理ッ…!お、お願いッ!もうやめてぇぇッ!イカせてぇッ…!」
と態度を変えて絶叫したのが何度目の寸止めだったかは、もはや嬉々として測定するアモンとイグチ魔女にしか分からない。
そして、
「はぁ…はぁ…!」
と、荒い息遣いで、だんだん目も虚ろになってきた久美。
(も、もう無理…こんな屈辱…耐えられない…い、いっそ…いっそ、ひと思いに殺して…)
と、とうとう希望を捨て、そんなことが頭によぎる中でも、まだ地獄は終わらない…。
ふいに口に装着される猿轡。
「そろそろ舌を噛んだり、そういうことが頭をよぎる頃でしょう…しかし、そうはいきませんよ?まだ測定の項目は残っていますからねぇ…♪」
と耳元で囁くアモン。
そしてまたモニターに映される次なるランキング…。
今度も最初からヒント付きで、
・高瀬 愛奈 10回
・潮 紗理菜 8回
・東村 芽依 7回
もはや茫然とその並びに目をやるだけの久美に、
「フフフ…これは、3分間で何回連続で射精できたか、のランキングです。ご覧の通り、一位の高瀬愛奈は20秒に一回というハイペースで射精するかなりの早漏でしたが、さて…貴女はどうでしょうか…♪」
「━━━」
またも竿をゆっくり握られた感覚が身体に走る。
「さぁ、もうひと頑張りよ。これが終わったらご褒美にしゃぶってあげるから…♪」
イグチ魔女の囁きが聞こえても、もう制止の声も出ない。
寸止めされた後に連続射精という流れも最悪…。
そして、この後、久美が3分間にいったい何発のザーメンを発射し、ランキングのどこに名前が入ったか…それはもう、読者の想像にお任せするとしよう…。

(おわり)