episode-10_1 【ANOTHER】捕らわれた正源司陽子の末路
「くっ…は、離して…は、離せってばぁッ…!」
と、廃病院の中に響き渡る声を上げるのは正源司陽子。

そして、その陽子を朽ちた病室の中に連れ込んだのはヒラガーナが生み出したナメクジのモンスター、スラッグ。
襟の後ろを掴んで持ち上げるという、猫のような運び方…陽子が小柄ゆえに出来ることだ。
暴れようにも、両手首を凝固液で固められてしまっていて、せいぜい身体を揺することしか出来ない。
先輩たちの危機ということで出動命令を受け、一般隊員ながら果敢に戦場に乗り込んだ。
チームワーク抜群の同期たちで協力し合っての潜入劇、そしてピンチに陥った先輩の救援に参上と、そこまではよかったが、あと一歩というところで返り討ちに遭い、こうして囚われの身…。
「グフフ…バカめ。乗り込んできた勇気は評価してやるが、俺様のスラッグジェルを簡単に剥がせるとでも思ったか?」
と、スラッグの言う通り、いくらハンマーで叩いても菜緒たちの手首を固めた石膏を砕くことが出来ず、結局、自分たちも捕らわれてしまった。
そして、ここまでの大健闘も虚しく、菜緒、陽菜、ひよりの三人は全身に凝固液を浴びせられ、陽子の目の前でマネキンにされてしまった。
さらに、追加で捕らわれた果歩、理央、瑶季の同期たち三人も、同じく次々にマネキン化…。
むざむざと見せつけられた地獄絵図に悔しさと怒りが込み上げる反面、なぜか最後に残された自分だけは凝固液を浴びせられず、こうして病室に連れ込まれた。
病院が移転してからずっと放置されっぱなしのベッドの上に放り出される陽子。
すかさず、
「くっ…!くっ…!」
と身を揺するも、固められた手足がままならず、身体を起こすことが出来ない。
そんな陽子に、
「グフフ…お前も続けて固めてやりたがったが、あいにく、あそこでジェルが切れてしまったんでなぁ。体内で新たに生成されるまで、少しの間、生かしておいてやろう。感謝しろ」
と口にするスラッグに対し、
「そ、そんな気遣いはいらないッ…!よくも…よくも皆を…!」
こうして一人だけ残されて絶望に押し潰されるぐらいなら、いっそ、あの流れのまま、自分も固めてほしかった…。
自然と目尻のところに涙を滲ませるも、そもそも、痛むような良心そのものを持ち合わせていないのがヒラガーナの一味。
「グフフ…♪こうして間が空くのも何かの縁だろう。ジェルの生成が追いつくまでの間、余興がてら、少し別の楽しみ方をさせてもらうとしよう…♪」
と何やら不穏な笑みを浮かべたスラッグ。
そして、
「いでよ、我が子たちッ!」
と声を上げた瞬間、ふいに天井から十数匹のナメクジがベッドに横たわる陽子の身体めがけて雨のように降ってきた。
「きゃっ…!」
ほとんどが服についた中、二、三匹は頬や首筋にも付着し、そして、それらが一斉にウネウネと陽子の身体を這い始める。
服の上はともかく、頬を這うものは、そのねっとりとした湿り気がしっかりと伝わり、
「い、嫌ッ…!気持ち悪いッ…!」
ぶんぶん首を振り乱すも、付着して離れない子ナメクジ。
そして、
「グフフ…♪自分の身体を見てみろ。面白いものが見れるぞ」
と何やら思わせぶりなスラッグ。
それに従ったつもりもないが、チラッと自身の胴体に目を向けた陽子。
すると、
「…なッ…!」
身に纏う迷彩服…戦闘などの激しい動きに対応できるように丈夫な生地で出来ている筈だが、なんと、ナメクジのついたところが、そのナメクジの形に穴が空いていく…!
それを見て、
(せ、繊維が…繊維が溶かされてるッ…!)
おそらく、その子ナメクジたちが纏うヌルヌルした体液によるものだろう。
たちまち、十数箇所、迷彩服に小さな穴を空けられ、まるで機銃掃射を浴びたようになってしまった陽子。
そして、その子ナメクジの群れは、空けた穴から一斉に服の中へ。
それが肌の感触として伝わった瞬間、
「くっ…ふ、服の中に…い、嫌ッ…!」
ヌルヌルした感触が、あちこち、迷彩服の中で蠢く。
鳥肌が立つような不気味な感触でもあるし、一方で、脇腹や内ももを這われるとくすぐったくもある。
それもあって、じっとしていられず、クネクネと身体を揺すり始めた陽子に、
「グフフ…安心しろ。我が子が纏う体液は、服は溶かすが、ヒトの皮膚に対しては全く無害だ。這ったところがヤケドしたり、かぶれたり、そういうことはない」
と説明したスラッグだが、続けて、
「もっとも…人間の女にとっては“少し厄介な成分”だから、どうなるかは知らんがな…♪」
意味深な含み笑い…。
そして、それに関係してか、次第に、
「くっ…ちょ、ちょっと…!」
ふいに慌てだし、みるみる顔が赤くなる陽子。
服の中に潜り込んだ子ナメクジの群れ…当初はそれぞれ独立して這い回っていると思っていたが、そのうち、胸の膨らみ…そして股ぐらへと吸い寄せられるように集まり始めた。
それに気付き、すかさず叩き潰そうと石膏で固められた両手を振り上げた陽子だが、それを、
「おっと…困るなぁ。俺様の可愛い子供たちに乱暴なことをされちゃ…♪」
と、掴み上げてベッドに押さえつけるスラッグ。
「くっ…い、嫌ッ…!あ、ちょっ…そ、そこは…!」
首元から…腕から…脇腹からと、いくつかの登山口から一斉に胸の膨らみを登り始めた数匹。
そのうち、溶解体液によってブラにも穴を空けられ、その穴から入り込んで、陽子の生乳を這いだす子ナメクジたち。
「んっ…んんっ…♪」
ヌルヌルとした感触で、ねっとりとした動き…喩えるならば、舌で舐められているような感じ…。
そして、その悩ましい感触に身震いをしているうちに、まず一匹のナメクジが左の山に登頂成功。
続いて右の山にも登頂成功したナメクジが現れ、そこから続々と、その頂上の突起に群がる子ナメクジたち。
そのヌメりを含む体液を塗り込むように突起の周りを這われると、やがて、
「んっ、くっ…!んっ…んんっ…♪」
それまでくすぐったくて上げていた声に、何やら悩ましげな吐息が混じり始めた陽子。
それを、
「おやおや、どうした?さっきまでと声の調子が変わってきたぞ?」
と冷やかされ、かァッと頬を赤くしながら、
「そ、そんなこと…ない…!」
と言い返す陽子だが、イマイチ語気が弱い。
どうも心ここにあらずといった様子だが、それもその筈。
(な、何これ…む、胸が…おっぱいが痒いッ…!)
普段、感じたことのないような妙な疼き…やがて、原因が子ナメクジの体液だと気付いた頃には、既に左右の突起もジンジン疼いていた。
「ひ、ひぃぃッ…!」
バンザイをしたように頭の上で押さえつけられる石膏付きの両手首。
小柄で幼く見えるその見た目とは裏腹に、空手の嗜みがある陽子。
それもあって、子ナメクジが侵入した穴からチラチラ覗く腕は、意外にムチムチしていて、それもまた悩ましい。
そして胸の疼きだけで既に揺らいでいる陽子が、ふと、
「あぁぁッ!ダ、ダメっ…!そこは入っちゃダメぇぇッ…!」
ふいに上げた大声。
乳房と同様、股ぐらに群がっていた子ナメクジが、いよいよパンティの繊維をも溶かし、続々と中へ入ってきたのだ。
障害物競走みたく、生い茂るアンダーヘアを掻き分け、横一線で次々に通過。
そして、股の斜面にへばりつき、まるで樹液に群がるカブトムシやクワガタのように輪になって陽子の性器を囲むナメクジたち。
やがて胸で感じていたのと同様の疼きが、今度は股ぐらにも如実に現れる。
もはや澄まし顔では耐えきれず、
「か、痒いッ…痒いぃぃッ!」
と脚をバタつかせ、さらに腰も浮かせて絶叫する陽子。
すると、まるでその言葉を待っていたかのごとく、
「ほぅ…どこが痒いんだ?ここか?ここか?」
と、あの凝固液『スラッグジェル』の発射口ゆえ、ゴツゴツとした奇形を誇る右手をスッと陽子の股ぐらに差し向けたスラッグ。

少しブニブニした感触のその手を押しつけ、グリグリ摩擦するような刺激を与えてやれば、
「ふぁぁぁッ♪」
疼きを打ち消すかわりに淫靡な愛撫を与えるその手つき。
たまらず、キュッと脚を閉じてスラッグの腕を内ももでホールドする陽子。…だが、スラッグは構わずに、
「ほら、どこが痒いんだ?辛そうだから紛らせてやると言ってるんだ。遠慮しなくていいぞ」
と、その太ももに挟まれた腕を次はグルグルと、右ひねり、左ひねりを加える。
「ひ、ひぃぃッ♪あっ、あっ…ダ、ダメぇッ…!」
デコボコしつつも、あてがわれるとブニブニ柔らかいその独特な感触に悶絶する陽子。
併せて、依然、両乳房に群がって蠢くナメクジの動きも侮れない。
特に、先端の突起に陣取ってウネウネ動くものに関しては、舌で転がされているのと遜色ない。
やがて、
(はぁ、はぁ…♪ヤ、ヤバいっ…き、気持ちよくなっちゃうッ…!)
そんな状況ではないのは百の承知。…だが、望まぬ形で付与された疼きに抗えない陽子。
その証拠に、気付けばさらに強く内ももを締め、スラッグの腕の感触をしっかりと堪能。
苦悶の表情を浮かべつつも、内心、
(に、似てる…!いつもの“アレ”に似てるぅ…♪)
陽子の思う“アレ”…それはズバリ、時折、悶々とした夜に一人でする枕オナニーのこと。

テンピュールの枕を股に挟み、クネクネと腰を擦りつける…今では指でするよりもそっちの方が好きだ。
そして、それに通じるものがあると思ってしまったが最後、次第に自ら、無意識に腰を振っては、
「んっ、んっ…あぁっ…♪」
と刺激を得る陽子。
その様子に、
「グフフ…♪すっかりその気になってしまったようだな。では、さらにいいことをしてやろう」
と口にしたスラッグ。
差し込んだ腕を引っこ抜けば、
(ちょっ…な、何で…!)
恍惚の表情から、一瞬、不満げな表情に変わった陽子。
そして、その陽子の見ている前で、みるみる身体が収縮し、自身もナメクジへと変化したスラッグ。
服の中に潜り込んでいる子ナメクジたちよりも、ひと回り大きめの親ナメクジ。
そして、スラッグも、先に行った子たちを追うように、ちょうど迷彩服のおへそのところにぽっかりと空けられた穴から中に侵入。
「や、やぁ…!」
心なしか、他のナメクジよりもさらにベトベトしているスラッグ。
素肌に触れるや、一目散に股ぐらを目指していく。
「あぁッ…ダ、ダメっ…ダメぇッ…!」
口ではダメと言いつつ、もう押さえつけられていない筈の両腕が全く機能せず、胸、股ぐらとも、ナメクジの群れを野放しにする陽子。
やがて、
「…はうぅッ♪」
頭のてっぺんから出したような声とともに、思わず海老反り。
陰部へと下りていったスラッグが、その動線上に鎮座するピンク色の宝石…クリトリスの上を這い、そのついでにネトネトした体液を塗りつけていく。
すると、それからわずか数秒で、
「あ、熱ッ…熱いぃぃッ…!」
親であるスラッグの体液は子ナメクジに比べて効果もマシマシ。
火がついたように熱を帯びた陽子のクリトリスは、たちまち、穴だらけの虫食いパンティの中でみるみる肥大し、そのまま、ぷるんっ…と包皮が剥いてしまった。
すると、それを待っていたのか、はたまたスラッグが操っているのか、割れ目に群がっていた子ナメクジが一斉にクリトリスへと移動し、皮の剥けた数匹がかりで蹂躙する。
「んひぁぁぁッ♪」
脳天を貫くような刺激を浴び、絶叫する陽子。
傍から見れば、陽子以外、誰もいない…一人で大声を張り上げて悶絶し、ベッドの上でのたうち回っている様は、さぞかし滑稽だろう。
さらにスラッグは、入れ替わりで独り占めとなった割れ目に辿り着くと、なんと、そのまま、
…ぐじゅっ…♪
「ひぃぃッ♪そ、そんなぁッ…!あぁぁッ♪」
ナメクジ姿のまま、膣穴に侵入してくるスラッグ。
ヌルヌルの体液が、疼きによって分泌した陽子自身の愛液とミックスされて絶好の潤滑油となったことで、驚くほどスムーズ。
そして、小柄ゆえに狭い膣に全身が収まるや、
ムクムク…ムクムク…♪
「んあぁぁッ!?」
絶叫とともに、また身体を海老反りにした陽子。
(な、中で…中で膨らんでるぅッ…!)
迷彩服の中に潜っていった時は親指ほどの大きさだったのが、膣の中で明らかにサイズアップした。
その大きさ…それは、もはや、男性器以外に喩えようがない…。
そして、そのサイズのまま、
ずりゅっ、ずりゅっ…♪
「あぁッ♪んんっ、はあぁッ…!う、動かないでッ…中で動いちゃダメぇッ…!」
陽子の膣内に潜り込んだ自身の身体で、セックス顔負けの前後運動を始めるスラッグ。
まるで全自動で動くディルドー…先ほどまでの人間大のサイズの時はブニブニした身体だったのに、この形態の時だけやたら硬い。
「ひ、ひぃッ♪あんっ、あんっ…♪ダ、ダメ…ダメだってばぁッ…」
と、童顔のわりに意外と色っぽい声を上げ、されるがままの陽子。
膣内を蹂躙するスラッグに加え、なおも左右の乳首とクリトリスに群がる子ナメクジも侮れない。
現に、その3つの豆は、既にどれもふやけるぐらいヌルヌルまみれ…。
その証拠に、突入時はカッコよくキマっていた迷彩服が、内側からの汗、股から出っぱなしの淫汁、そしてナメクジの体液によって、じっとりと湿り、胸部と股ぐらにシミが出来る始末。
そして、ここからだんだん前後運動が激しくなっていくスラッグ。
これには、ダメと連呼していた陽子も、次第に、
「あっ、あっ…♪んんッ…ヤ、ヤバいっ…そんなに激しくしたら…あぁんッ♪」
その小さい身体でベッドの上をダイナミックにのたうち回る陽子は、やがて、
(ヤ、ヤバいっ…イ、イッちゃう…!あぁっ、ダメっ!イッちゃうぅッ…!くあぁぁッ…♪)
せめてもの理性が働いて口にはしなかった。…が、それも自身の脳の中ではダダ漏れ…。
釣り上げられたように腰を浮かせ、誰もいない病室で海老反りをキメながら一人で果て、痙攣が止まらない陽子。
焦点のズレたぼんやりとした表情で天井を見つめ、
(はぁ…はぁ…♪き、気持ちいい…♪気持ちよすぎる…♪)
ナメクジに犯されてイクなんて、もちろん人生初。
両乳首、クリトリスに加え、膣内にもナメクジの体液をたっぷり塗り込まれた陽子は、その疼きに取り憑かれ、なおも膣内に疑似男根と化したスラッグを収めなから、物欲しげに…まるで、おかわりセックスをせがむようにクネクネと腰を浮かせる始末。
そして、その要望に応えるように、スラッグが再びズポズポと動き出せば、とうとう理性も吹き飛び、
「あぁッ、そ、そこッ…♪そこ気持ちいぃッ…♪そこ、めっちゃ好きぃッ…♪」
と声に出して完全に虜。
なおも窓の外からはブルーたちを足止めするメミーの超念力による爆発音が聞こえるが、それももはや興味なし。
そこから3回連続でイカされ、最後は、エクソシストのワンシーンのようにベッドの上をブリッジでヨタヨタと歩きながら、
「あっ、あっ…♪ま、また…またイクっ…!んんっ、んんっ…♪」
と、震えてようやく、ズルズルとベッドに崩れ落ちた陽子。
「はぁ…はぁ…♪」
と息絶え絶えになったところで、ようやくスラッグが陽子の中から這い出て、さらに迷彩服の中からも這い出てきて、枕元で再び人間大のサイズに戻った。
「グフフ…♪どうだ?満足したか?」
と笑うスラッグの身体は、さっきと比べて格段にヌメりが増していた。
もはやスラッグの体液ではない。
全て、膣内から絡め取ってきた陽子の愛液だ。
そして、
「グフフ…♪おかげ様で次のスラッグジェルがたっぷり出来上がった。さぁ、仲間たちの元へ送ってやるぞ」
と言って、右手をベッドに横たわる陽子にかざすスラッグ。
なおも虚ろな目で、
「も、もっと…もっとしてぇ…もっと気持ちいいことしてぇ…♪」
と全身の疼きにうなされる陽子めがけて、出来たてのスラッグジェルを大量に発射。
顔にかかった際の、
「んぷッ…!」
という呻き声を最後に、たちまち表面が固まり、ほんの数秒前に絶頂に達して可愛らしく震える姿を見せていた陽子もマネキンと化した。
何とも虚しい最期…
そして、
「グフフ…♪さーて…では、メミー様が遊んでいる残りの連中も始末してやるとするか…♪」
のそのそと病室を出ていくスラッグ。
バッドエンド…陽子たちは全滅した…。
(おわり)