太陽戦隊ヒナタレンジャー ―虹色の戦士たち―













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【番外編】メカニックルーム連れ込み隊・山口陽世
3人目・平尾帆夏
 ヒナタベースのメカニックルーム。
 今日も一日、黙々と戦士たちのマシンの整備、メンテナンスに終始した敏腕メカニックコンビ、森本茉莉と山口陽世。
 それまでテキパキと抜群のコンビネーションを見せていた二人だが、業務を終えた途端、振る舞いは対照的で、
「じゃ、おつかれ」
 さっさと部屋から出ていく茉莉に対し、陽世は、
「おつかれー」
 と見送りつつも自分は部屋に残り、隅にある椅子に腰掛けた。
 部屋を出る様子はない。
 仕事終わりの一服でもあるが、それ以上にやたらと時計をチラチラ見て、まるで何かを待っている様子…。
 そして、そんな矢先、

 ♪♪♪

 突然、鳴りだした内線電話の音に、思わずビクッと反応する陽世。
 この電話を待っていたのか?…いや、どうやら違う。
 なおもチラチラと時計を見ながら、受話器を取り、
「はい。こちらメカニック…」
「陽世さーん。業務、終わりましたぁ?今から遊びに行ってもいいですかぁ?」
 緊張感のないその声の主は、どうやら山下葉留花。
 今ではすっかり仲良しの…もとい、仲良しを通り越して少し怪しい関係にまで発展している後輩からの連絡に、普段なら二つ返事でOKを出す陽世だが、今日は珍しく、
「いや…今日はちょっと…」
「えー?ダメなんですかぁ?」
「うん…ごめん…また今度ね…」
 と断る陽世。
 その表情には断腸の思いが見え隠れ…そして、
「分かりました。じゃあ、また」
 と内線電話が切れ、そこで一度、
(…ふぅ…)
 と溜め息をついて受話器を戻した陽世だが、すかさず、その肩口に、

「今、誰と電話してたんですかぁ…?」

「わぁッ!」
 完全に無警戒だった背後から、突然、人の声…。
 慌てて振り返ると、そこに立っていたのは、山下と同じ一般隊員の平尾帆夏。



 たまらず、
「ちょ、ちょっとぉ…こっそり入ってこないでよ」
「だって、この時間に行きますねって事前に言ってたじゃないですかぁ。それで時間通りに来たら誰かと電話してたから」
「しょ、しょうがないじゃん。電話が鳴ったら出るよ、そりゃ…あー、ビックリした…驚かさないでよ、心臓に悪い…」
「アハハ♪ですよね。次から気をつけまーす…♪」
 と反省も軽い平尾。
 そして、再度、
「今、誰と話してたんですかぁ…?」
「べ、別に…誰でもいいじゃん…」
 と目を逸らす陽世に対し、
「えー?何で隠すんですかぁ?教えてくださいよぉ」
 声と口調こそ可愛らしいものの、その視線は明らかに重い束縛系のそれ…。
 仕方なく、
「…は、はるはる…」
 と白状すると、平尾はなぜかニヤリとして、

「…で?先に約束してたの私なんだから、ちゃんと断りましたか?」

「こ、断ったよ…また今度ね、って…」
 確かに平尾の方が先約だったのは間違いない。…が、それでも平尾は、
「えー?今度っていつですかぁ?何で私以外の後輩と遊ぶんですかぁ?」
「そ、それはいいじゃん…別に…」
「ふーん…まぁ、いいや。とりあえず今日は私ですからねッ…♪」
「━━━」
 どうも立場が逆転しているような気がする二人のやりとり…陽世の方が先輩だった筈だが…?
 そして平尾は、スッと身体を翻すと、今しがた自分が忍び足で入ってきた部屋の入口へと足を進め、ドアを閉めると、そのまま、カチッ…と施錠をかけた。
 こうして密室の完成…そして振り返った平尾は、ニコッと笑って、

「じゃあ、陽世さん…今日もいっぱい“遊んであげます”ね…♪」

 と言った。
 遊んであげます…やはり上下関係が完全に逆転している…。

 ……

 上下関係の逆転…そのキッカケとなったのは、ちょうど半月ほど前だった。
 その日、何気なく廊下を歩いていた陽世は、前から来た平尾とバッタリすれ違った。
 そこで、
「あ、陽世さん。お疲れ様です」
「おつかれ」
 少し先輩風は吹かせたものの、すれ違いざまのよくある光景。
 その時点ではまだ、山下葉留花や平岡海月ほどの仲の深さはなく、単に後輩の一人という程度の認識だったが、一方で、自分と同じ、広大な砂丘を有するトットリー地方の出身ということだけは知っていたので、それを理由に、今後、仲良くなれそうな雰囲気は感じていた陽世。
(もう少し話せるようになったら、一回、メカニックルームにも呼んでみよっかなぁ…)
 と、山下や平岡で味を占めた連れ込み癖を発動する気でいたのだが、立ち去り際、ふいに平尾から、
「…あ、そうだ。陽世さん…♪」
「ん?どしたぁ?」
 背後から呼び止められ、進めかけた足を再び止めて振り返った陽世だったが、次の瞬間、思いがけない言葉を浴びせられた。
 一度、周囲をキョロキョロと見渡し、誰もいないことを確認した平尾の口から、

「お節介かもしれないですけどぉ…メカニックルームに人を連れ込んで遊ぶ時は、同じフロアに誰もいないことをちゃんと確認した方がいいですよ…?たまに掃除当番の一般隊員がモップがけで通ったりすることありますし…現に、こないだ、私が掃除当番してた日、みっちゃんとすごく楽しそうなことしてた声、全部、丸聞こえでしたよ…♪」

 ……

 平尾に指摘通り、今から思えば無警戒…その一言に尽きるだろう。
 そして、それ以来、山下や平岡に続いて、平尾もちょくちょく終業後のメカニックルームに出入りするようになった。
 追い返すことは出来ない。
 追い返すと、あの声を聞かれてしまった秘め事を言いふらされそうな気がして…。
 その結果、陽世が思い描くものとは全く違う詰め方で、あれよあれよと距離が縮まった二人。
 その証拠に、
「ちょ、ちょっと…またすんの?これ…」
「えー?いいじゃないですかぁ…♪だって…好きですよね?こーゆーの…♪」
「…す、好きじゃないよ。別に…」
「えー?ウソだぁ…♪あんなに喜んでたくせに…♪」
 そして、
「はい。つけますねぇ…♪」
 と言って、陽世の顔に持参したアイマスクを着ける平尾。
 その傍らには丁寧に脱がせてやった陽世の作業着…。
 こうして、色気など全く無かったメカニックの姿から一変、色白の肌を曝して下着姿になった陽世は、なおも椅子に腰掛けたまま、顔に目隠し、そして両手首には手錠を嵌められて後ろ手と、何とも悩ましげな格好へと様変わり…。
 今しがた平尾に「好きですよね?こーゆーの…♪」と言われた通り、三日前と全く同じシチュエーション。
 そして、視界を封じられた中、耳元で、
「どうですかぁ?手錠、きつくないですかぁ?」
「う、うん…大丈夫…」
 と答えたのが合図。
「ふふっ…♪じゃあ、まずは…♪」

 ふぅぅっ…♪

「んんッ…♪」
 掻き上げられた長髪の下から現れた耳めがけて吹きかけられる優しい吐息の風に、思わず身体が震え、繋がれた両手を身体の前でクネクネと揺する。
 その好反応に、
「ふふっ…♪めっちゃ敏感ですよね。耳…♪」
 しめしめと微笑み、さらにチロチロと出した舌を、耳たぶをなぞるように這わせれば、
「あっ、あっ…♪」
「アハハ♪めっちゃ動いてますよ。身体…♪」
 指摘通り、椅子に腰掛けたまま、ビクビクと跳ねだす陽世。
 さらに、
「…あっ!ちょっ…ふ、太もも…!んふぅぅ…♪」
「えー?何ですかぁ…?」
 蜘蛛を放したように、巧みに動かす五指で太ももをくすぐり始める平尾。
 そして、その手をスッと内ももの方へ滑り落とせば、
「ひゃぁッ…♪ダ、ダメっ…くすぐったいッ…そこ、くすぐったいってばぁッ…!」
 どんどん声量を上げていく陽世の耳元で、
「しぃ…声、大きいですって…もし、あのドアの向こうに誰かいたらどうするんですかぁ…?次から、その人にも“オモチャ”にされちゃいますよぉ…?」
 そう言われて、
「んッ…んんッ…!」
 と懸命に唇を閉ざす陽世だが、声は抑えられても息の乱れまでは抑えきれない。
 そして、そんな唇の上に、ふと、柔らかいものが触れる。
 それが平尾の唇と分かった途端、閉ざした唇を緩め、遠慮がちに舌を出す陽世に、
「ふふっ…よく分かってるじゃないですか…♪」
 そう言って、淫靡な舌同士の絡み合いに発展。
 もちろん、その間もくすぐりの手は止めず、
「…んッ…!んんッ…♪」
 少しムチッとした白い脚をクネクネ揺らして悶える陽世。
 さらに平尾は、
「陽世さん、知ってました?人間の腕って2本あるんですよ…♪」
 そう言って追加投入された平尾の左手は、陽世の首筋から肩、そして二の腕へと転移。
 絡め取られた舌を離して、
「あっ、あっ、あっ…♪」
「アハハ…♪ホント、感じてる時の声、可愛いですよねぇ…キュンキュンしちゃう…♪」
 と楽しそうな平尾。
 そして、
「窮屈そうだから…これも、もう取っちゃいますね…♪」
 と背後に差し込まれた手で外されるブラのホック。
 締め付けが緩むと同時にスルスルとずり落ち、それまで覆われていた乳房の先端部に空気が触れると、
「やぁッ…」
 恥じらって身を揺する陽世だが、それをすることで、ぶるんぶるんと弾み、
「あれぇ?もしかして、意外に大きいんだぞってアピってます?私へのあてつけ…?」
「ち、違うよぉ…ハ、ハズいんだってばぁ…」
 と釈明する陽世だが、平尾は溜め息をついて、
「はぁ…羨ましいなぁ…私もせめてもう少し欲しい…」
 確かに、いくら隊員服越しとはいえ、平尾の胸元は少し味気ない…。
 そして、その弾みを抑え込むように、

 …むにゅっ…♪

「んんッ♪あっ、あっ…♪」
 軽く揉みほぐされただけで、さらに甘い声が出始める陽世。
 さらに先端の桃色の突起を爪の先でカリカリひっかくように嬲られた時には、
「んひゃぁッ♪」
 と今日一番の声が出た。
 なおもカリカリひっかきながら、
「アハハ…♪硬くなってきてる…♪敏感乳首だぁ…♪」
 と微笑む平尾。
 そして、そっちの刺激で翻弄しながら、内ももをくすぐる手をだんだん脚の付け根へと近づけ、パンティの生地に触れたところで、
「あれー?何か湿ってませんか?陽世さーん…♪」
「や、やぁッ…」
 慌てる陽世に、
「もう濡らしちゃったんですかぁ?」
 そんな意地悪な問いに、たまらず、
「だ、だからぁ…ぬ、濡れやすいんだってばぁ…あぁッ♪」
 その湿ったシミのところをツンツンされて声を上げる陽世に、
「アハハ♪そうでしたよね。こないだもすごく濡れてましたもんね…♪」
「うぅ…」
 アイマスクで隠れきらない頬が真っ赤に染まっていく。
 そして、スッと陽世の耳元に顔を寄せた平尾から、
「どうしますぅ?もう少し楽しみは取っておきます?それとも、もう…」
「さ、触って…!意地悪しないで早く触ってよぉ…」
 囁きを遮り、駄々をこねるように座ったまま地団駄を踏む陽世だが、それだと平尾の思う壺。
「えー?どこをですかぁ?陽世さんは先輩なんですから、もっと後輩にちゃんと伝わるように言ってくださいよぉ…♪」
「い、意地悪ッ!いいかげんにしてよぉ…!」
 と言いつつも結局は抗えず、

「マ、マンコっ…マンコも早く触ってぇッ…!」

 そんな陽世の懇願に、肩をすくめる平尾。
「もぉ…そんな簡単に…今の声、誰かに聞かれてても知りませんからね…」
 そして、その頼みを受け、いよいよ、

 ぬちゃっ…ぬちゃっ…♪

「…あぁんッ♪」
 今日一番を更新する喘ぎ声。
 モゾモゾとパンティの中に手を突っ込み、男でいうカウパー液に相当するぐらい潤沢に湿った秘貝の愛撫を始める平尾。
 なおも耳元で、
「わぁ、すごーい…♪こないだよりさらに濡れてません?陽世さん」
「あっ、あっ…♪」
「ほらぁ、やっぱり大好きじゃないですか。ソフトSMプレイ…♪」
「ち、違うってばぁ…んんッ…♪」
「どんどん出てきますねぇ…♪私の指、もうお汁まみれなんですけどぉ?確認します?ほら…♪」
「やぁっ…!」
 パンティの中から持ち上げた手で軽く陽世の頬をなぞる平尾。
 そしてまた戻り、その巧みな指遣いで愛撫を継続。
 こうして前回同様、すっかり手玉に取られてしまう陽世。
 そして、その流れで、とうとうクリトリスにも食指が伸びたあたりで、
「あぁッ♪そ、そこダメぇッ…♪ひゃッ…ひゃはぁッ…♪」
 触れるだけで身体が動く陽世の敏感クリトリス。
「ちょ、ちょっと…声…!」
 いくら密室でもこの声量はさすがにまずいということで、一旦、指を止め、再びキスをして口を塞ぐ。

 チュッ、チュッ…ジュルジュル…♪

 と、さっきよりさらに激しい舌遣いにしてやれば、もうすっかり虜。
 そして、なおもだらしなく舌を出して欲しがる陽世に、
「もぉ…声の大きさ、気をつけてくださいって何回言ったら分かるんですかぁ?抑えてくれないと、次は本当にやめちゃいますよ?」
「う、うん…頑張る…あっ、んんッ…♪」
 再開された指責めで飛び上がるも、言われた通り、必死に声を堪える陽世。…だが、やはり、その敏感体質で完全に無音となることは不可能。
 となると、やはりキスで唇ごと塞ぐしかない。
「んっ…んっ…♪」
 絡み合う二本の舌の間から、そして平尾の手がモゾモゾと動くパンティの中から、それぞれ異なる濁音が奏でられ、それらが合わさるハーモニー。
 さらに、息継ぎで一度、舌を解いた平尾に、
「陽世さん…指、挿れちゃっていいですかぁ?」
「うん…挿れてッ…んあぁッ…♪」
 その熱々の穴の中に難なく入っていく平尾の中指。
 声を上げた陽世の口を、すかさずまた塞ぎ、そして、クチュクチュと掻き回してやれば、
「んっ…♪んんっ…んっ、んっ…♪」
 平尾の細い舌をおしゃぶりのように吸いながら悶え、そのまま、
「…ん、んぐっ…!んぐぅッ…♪んんっ…んんっ…♪」
 着座だった脚がピンと伸び、飢えた肉食獣なら真っ先にかぶりつくであろう肉付きのいい太ももを小刻みにぷるぷると震わせて果てる陽世。
 ずっと吸っていた平尾の舌を離し、
「はぁ…はぁ…♪」
「ふふっ…イッちゃいましたね、陽世さん…♪気持ちよかったですかぁ?」
「う、うん…気持ちいい…♪」
「そっかぁ…♪よかった…♪」
 そう言って、スッと膣穴から、そしてパンティからも退散していった平尾の手に、思わず、
「…え…お、終わり…?」
 まだまだ物足りなさそうに口にする陽世に、
「え?なに言ってるんですか。まだまだこれからですよ…♪実は、今日は陽世さんのために“いいモノ”を持ってきてて…♪」

 ブィィィン…♪

「きゃっ…!な、なにッ…!」
 不意に耳元に触れた振動に驚く陽世、
 そのアイテム…ポケットから取り出したピンクローターを釣り糸のように垂らし、
「ふふっ…こないだは指だけでしたもんね…♪今日は私のお気に入りのコレを使って遊んであげます…♪まずは…♪」
「あっ…あっ…♪」
 コードを垂らしたまま、振り子のように勢いをつけ、陽世の乳房の先端めがけてぶつけてやると、予想通り、好反応。
 そのうち振り子では飽き足らず、
「ね、ねぇ。ひらほー…も、もっと…もっと当てて…」
 と、おねだり。
 それを、
「えー?もう我慢できないんですかぁ?もぉ…欲しがりなんだからぁ…♪」
 と言いつつ、陽世の望み通り、震える振動部を指で摘まんで持ち、それで次は乳輪をなぞってやる。
「あっ、あぁっ…♪」
 反応が増す陽世に、
「どうですかぁ?ゾクゾクしますぅ?」
「う、うん…は、早く…早く乳首にも当ててぇ…♪」
 もはや恥じらいなど無く、後輩の平尾に対して完全に従順と化した陽世。
 それはそれで平尾としては面白みが半減なようで、
「はいはい、分かりましたよ」
 と肩をすくめ、
「じゃあ…まずはこっちから…♪えいッ♪」
「ふほぉぉッ♪」
 まずは右の乳首めがけてグリグリと押しつけられたローター。
 自ら望んだ刺激とはいえ、視界を封じられた陽世にすれば、とんだ急襲だ。
 なおもグリグリと押し当てられ、
「あっ、あっ…す、すごいッ…こんなの初めてぇ…!」
「へぇ…アダルトグッズ使うのは初めてなんですねぇ…♪何か意外…電マとか持ってそうなのに…♪」
 と、まるで陽世のことをむっつりスケベだと思っていたような口ぶり。
 もちろん右だけでなく、左の乳首も同じぐらい時間をかけてたっぷりと責め、そして、
「じゃあ、陽世さん…そろそろ、こっちも…♪」
 乳房を離れ、お腹を伝って下降する振動に、
「し、してッ…!早く…早くぅ…♪」
 と、もう待ちきれない様子の陽世。
 それを聞いて、陽世のパンティのゴムを掴み、引っ張る平尾。
 ゴムが伸びて生じる隙間…その中はフサフサの陰毛が藻のように生い茂っている。



 その中にローターをポトッと落としてやれば、
「ひぃぃぃッ♪」
 イッたことでさらに敏感になった秘貝に振動を直で見舞うローター。
 掴んだゴムを離して隙間を塞ぎ、さらに、
「えっと…ここらへんですよね。一番いいポジション…♪」
 とパンティの上から指で押して微調整。
 ピチッとしたパンティにぽっこりとした膨らみ…それによって、
「あっ、あっ、あっ…♪」
 と、また声が大きくなりだす陽世。



 クネクネと身体をくねらせ、後ろ手にした手錠つきの両手を揺らして悶絶し、やがて、
「あっ…あっ…ヤ、ヤバい…ヤバいって、ひらほー…イッちゃう…またイッちゃうってばぁ…!」
 と訴える陽世だが、
「いいですよ、イッちゃって。ちゃんと見ててあげますから…じっくりと…♪」
「や、やだよぉ…ハズいって…キ、キスっ…キスしてよぉ…あっ、あっ…イ、イクっ…イクぅ…♪あんッ…あんッ…♪」
 まじまじと見られるのが嫌でキスをねだるも無視され、そのままパンティ内に仕込まれたローターによって二度目のオーガズムに達した陽世。
 そして、余韻に浸る間もなく、引き続き与えられる振動で、
「あっ、あっ…♪」
「あれぇ?もしかしてイッたら終わりだと思ってます?まだですよぉ…陽世さんがイッちゃうところ、もっともーっと、お腹いっぱいになるまで見せてもらいますからね…♪」
「そ、そんなぁ…あっ、あっ…♪あぁぁッ…♪」
 と、この後も延々とイカされ続けた陽世。
 ゾクゾクしてしまう目隠し拘束…そして先輩を見事に翻弄する平尾のSっぷり…。
 山下とする『甘々系イチャイチャ』、平岡にリードしてもらってする『キュンキュン系イチャイチャ』に続き、平尾に全権を預けて楽しむ『甘サド調教系イチャイチャ』の楽しさまで覚えてしまった。
 もちろん、イチャイチャタイムが終われば全てノーサイド。
 その証拠に、遊び終えた別れ際、
「ねぇ、陽世さん。次は陽世さんの方から誘ってくださいよぉ。はるはるとみっちゃんばっかり誘ってズルいですっ!」
 と膨れる平尾に、
「わ、分かったよ…ひらほーのことも誘うって」
 と返す陽世。
 少し照れつつも、あの、いじめられてゾクゾクするような感覚は平尾からしか得られない…そう思ううちに、だんだん平尾のことを欲してきた自分がいる。
 こうして新たに“連れ込み隊”として選択肢が増えた中、明日は誰がこの部屋に連れ込まれるのか、ひそかに目が離せない…。


(おわり)

鰹のたたき(塩) ( 2024/11/22(金) 23:48 )