<オムニバス> 大人気イメクラ店「slope」突撃リポート













































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指名→「高本彩花さん」
→体験します(初回指名)
 二つ並んだベッド…その一つには、女性モノのビジネスバッグが既に放り出されていたので、空いている方のベッドに腰を下ろす蔵夫。
 ふと、左手に目をやる。
 指に光る結婚指輪。…だが、残念ながら自前のモノではない。
 更衣室で着替える際、スーツと一緒に入っていて、メモでご丁寧に、

<※この指輪を左手の薬指に着用し、結婚指輪としてください>

 と書き添えてあった。
 どうやら今晩はそういう設定で楽しませてくれるらしい
 そして、もう一つ、携帯電話も小道具として持たされた。
 胸ポケットに忍ばせているが、いったい何の用途で使うのかは一切不明。
(まぁ、何か仕掛けがあるんだろう)
 と思いつつ、それがいつ、どんな風に訪れるかも分からない。
 そんなことを考えていた時、ふいに部屋のドアが開いて、女が入ってきた。
 スーツ姿のその女、高本彩花は、蔵夫と目が合うなり、
「今、フロントに聞いてきたけど、やっぱり他の部屋は満杯で、この部屋しか空いてないんだって…!」
 と肩をすくめて言い、
「もうっ!ホントありえない…!」
 とイライラした様子で吐き捨てた。
 そして自らの携帯電話を手に取ると、
「…もしもし。高本です。部長いますか?すぐ替わってください」
 と、少し苛立った様子で窓の傍を右往左往し、突然、甲高い声を上げて、
「部長っ!私、聞いてないですよ。ツインルームなんて…!出張で、男女で同じ部屋に宿泊なんて、いったいどうなってるんですかっ!…え?二人とも既婚者だから大丈夫?いや、そういう問題じゃないですよっ!既婚者だろうと異性同士なんだから!…それはそっちでどうかしろ?いやいや、どうもできないですよっ!フロントにも相談しましたけど無理なんです。満室なんですよ!今、繁忙期だからっ!」
 と顔を真っ赤にして抗議をする彩花。
 蔵夫にも聞こえる声量。
 そして、よく見ると怒り狂っている彩花の左手薬指にも指輪が光っていた。
 指輪の存在と怒声の内容で、蔵夫は、
(なるほど。既婚者同士が仕方なく相部屋…ってか)
 と、今宵の設定を把握する。
 だから蔵夫も指輪をつけさせられたのか。
 ツカツカと視界の中を右往左往する彩花のスレンダーな体型、タイトスカートから伸びる細い脚に思わず目が行く。
 見とれていると、彩花は、耳に当てていた携帯電話をベッドに放り投げ、
「もうっ!意味わかんないんだけど、あのハゲオヤジ!バカ部長!」
 と、口を尖らせてドカッとベッドに座った。
「まぁまぁ…しょうがないじゃん?満室なんだから」
 と蔵夫が声をかけると、
「しょうがないじゃんって誰に言ってんのよ!先輩に向かって!」
「え?あっ…す、すいません…」
 慌てて頭を下げ、
(せ、先輩だったのかよ…それは最初に教えといてくれよ…!)
 と思った。
 彩花は不機嫌そうにベッドに腰を下ろすと、
「ねぇ。ビール取って!」
 と、部屋に備え付けの冷蔵庫を指差して蔵夫に命じた。
 冷蔵庫を開けると、チェックイン前に買い込んだ設定なのか、コンビニ袋に缶ビールが入っていた。
 取り出し、手渡すと、彩花は、
「こんなの、飲まなきゃやってらんないよね。ほら、蔵夫くんも飲みなよ」
「は、はい…いただきます」
 缶ビールで乾杯して口をつける。
 冷えてて美味い。
 彩花はそれをグビグビと飲み干しながら、なおも不満げな様子で、
「ねぇ。蔵夫くんもおかしいと思うでしょ?男女で相部屋なんて…絶対おかしいよ」
「ま、まぁ、珍しいですよね…」
「部長が電話でさ。君たちは既婚者同士だし、寝るだけなら別に問題ないだろうって…そういうことじゃないじゃん。ね?」
「は、はい…」
 やたらと圧の強い先輩だが、その愚痴を聞き役に徹すれば徹するほど、目が合って、彩花の美貌に惹かれていく。
 彩花は、なかなかいい飲みっぷりを続けながら、
「てか、そういえば蔵夫くんって新婚だよね?ごめんね。新婚なのに私と相部屋なんて…」
「い、いえ、僕は全然…」
「奥さん、怒らないかなぁ…?」
「いや、まぁ、大丈夫じゃないッスかねぇ…!」
 と言った矢先、まるでそれが聞こえていたかのように小道具として持たされた蔵夫の携帯電話が鳴った。
 画面を見ると、補足も兼ねてか、

<史帆 (※あなたの妻)>

 と出ていた。
「あ、もしもし…?」
 と応答すると、
「もしもし〜?蔵夫〜?」
 と、へにょへにょした声で、
「もうホテル着いたぁ?」
「つ、着いたよ…ところで、どうかした?」
「何かぁ…一緒に出張に行く人が女の人っていうからぁ…心配でぇ…」
「な、なに言ってんだよ。大丈夫だよ」
「部屋は別々なのぉ?」
「え…?」
「ねぇ〜、まさか一緒の部屋じゃないよねぇ〜…?」
「も、もちろん…!当たり前だろ?男女で同じ部屋なワケがあるかよ…」
「よかったぁ。安心したぁ〜…」
(な、何なんだ。この時間…)
 演出と分かっていながらも、女の第六感の恐ろしさを感じた気がして妙な動揺が走る。
「じゃあ、明日もお仕事がんばってねぇ〜…おやすみ〜…」
 と最後までへにょへにょしていた架空の妻からの電話。
「ふぅ…」
 と息をついて携帯電話をしまうと、声を潜めていた彩花もホッとした様子で、
「今の、奥さん…?」
「ええ、まぁ…」
「大丈夫だった?相部屋のこと…」
「いや、まぁ、イレギュラーな事だから、別に、わざわざ言わなくていいかなって…」
 と頭を掻く蔵夫。
 すると、途端に彩花は意地悪な顔になって、
「へぇ〜♪じゃあ、奥さんに嘘ついて騙したんだ…?」
「い、いや…騙したっていうか…」
「ふ〜ん…いけないんだぁ♪新婚のくせに〜…♪」
 と、やけに身体をすり寄せてくる彩花。
 見ると、いつの間にか、ほろ酔いで頬は真っ赤だ。
 彩花は、なおもビールをグビグビ飲みながら、
「ところで、奥さんとは上手くいってんの?」
「ま、まぁ…ぼちぼちですかね…」
「ふーん。…夜の方は?」
「え…?よ、夜…?」
 蔵夫は思わず目が点になって、
「まぁ…まぁ…」
 と取り繕うと、彩花はニッと笑って、
「なに?今の。変な間があったよ〜?ホントに上手くいってんの?早くも倦怠期きてるとかじゃないでしょうね?」
「いや、そんなことは…」
「仲良くしなきゃダメだよ。蔵夫くんが結婚してガッカリしたっていう娘、ウチの会社にけっこう多いんだよ?」
「そ、そんなワケないじゃないですか。どこ情報ですか、それ。からかわないでくださいよ」
 と、いつの間にか、すっかり新婚の後輩という役に入りきって言い返す蔵夫。
 すると彩花は、さらに身体を近づけてきて、
「ねぇねぇ。普段、奥さんはどんなことしてくれるの?」
「ど、どんなことって…え、ちょっ…!」
 ふいに蔵夫が、慌てて視線を逸らした。
 すり寄ってきた彩花のブラウスの首元から、胸の膨らみとそれを覆うピンクのブラが見え隠れして、つい照れてしまったのだ。
 だが、当の彩花は気づいていないのか、それとも気にしていないのか、ブラチラしたまま話を続け、
「奥さん、ちゃんと蔵夫くんのこと気持ちよくしてくれるの?前戯とかさぁ」
「え…ま、まぁ…」
 と曖昧な返事をし、
「せ、先輩…ちょっと酔いすぎじゃないですか?顔が真っ赤ですよ?」
 と気を遣うも、
「うるさいわね。今、私が質問してんの!先輩の質問にはちゃんと答えなさいっ!」
 と怪しい呂律で一喝し、
「たとえば、どんなことしてくれんのか教えなさいよ」
「い、いや、それは…」
 ほろ酔い彩花の突然の逆セクハラ質問タイム。
 戸惑いつつ、話を合わせるように、
「ま、まぁ…手コキとか…フェラとか…ふ、普通ですよ…」
「へぇ…そうなんだぁ…♪へぇ〜…♪」
「あ…ちょ、ちょっと…!」
 ある意味、予想通りというべきか、ふいに彩花の手の平が蔵夫の股ぐらをまさぐった。
 そのまま耳元で、
「ねぇ。最近、奥さんとエッチしたの、いつ…?」
 と聞かれた蔵夫。
 妻帯者というのは設定だから、答え方は自由。
 蔵夫は、少し考えた後、いい展開を期待して、
「し、しばらくしてません…ご無沙汰です…」
 と答えた。
 すると、思った通り、彩花はニヤリと笑って、
「へぇ…♪最近ご無沙汰なんだぁ…♪じゃあ、もしかして溜まってたりするのかなぁ…?」
「わっ…!」
 ふいに、強い力でベッドに押し倒された蔵夫。
 彩花は、その上に女豹のように覆い被さると、小悪魔な笑みで、

「だったら、その溜まった性欲、今夜は私で発散してみる…?」

 と囁いた。
「え…?せ、先輩…?」
 と言いながら、内心、
(キターーーっ!!)
 と、注文通り、『同僚との不倫セックス』へと流れていく展開に心が弾む。…が、ここは、さらに盛り上げるために、あえて一度、
「ダ、ダメですよ…せ、先輩、結婚されてるじゃないですか…!」
 と生真面目になってみる。
 すると、案の定、
「なに急に可愛い子ぶってんの?さっきから私の脚とかチラチラ見てたくせに…♪」
「うっ…」
「けっこういやらしい眼してたよ?バレてないとでも思った?アハハ♪」
 と、とうとう手にした缶ビールを空け、空き缶を置いて密着してくる彩花。
 逆らえない空気が出来上がると、拍車をかけるように、

「私さ。お酒飲んだら誰でもいいからエッチしたくなるんだよね♪」

 と、ビールの香りを残したまま、そのぼってりした唇を重ねてくる彩花。
「先輩命令だから♪ほら、口開けて…?」
「は、はい…」

 ズッ、チュッ…♪ズッ、チュッ…♪

 身を任せ、されるがままの濃厚なキス。
「んっ…んっ…」
 その細身でスレンダーな彩花の身体の質感を感じるあまり、無意識に手をお尻に回し、タイトスカートの上から揉みしだく蔵夫。
「やんっ…♪もぉっ♪いきなりお尻…?いやらしい子なんだから…♪」
 と子供扱いしながら少し照れる彩花。
 負けじと、そのまま慣れた手つきで蔵夫のカッターシャツのボタンを外し、前を開くと、いきなり乳首に吸いつき、ねっとりと舐め始めた。
「んっ、くっ…!」
 もじもじと動く身体を覆い被さって押さえつけながら、
「ふふっ…私ね、蔵夫くんのこと、実は前々から可愛い男の子だと思ってたんだよね…♪」
 と嬉しそうに乳首を責める彩花。
 舌先でねぶったり、しゃぶりついたり、そうかと思えばカリッと歯を立てて甘噛みしたまま引っ張り上げたり、しっかり緩急をつけて責めてくる。
「はうぅッ…!うぅっ…」
「アハハ♪乳輪なぞられるの弱いんだぁ?じゃあ、もっとしてあげる♪」
 と反応を見ながら責めるその繊細で舌遣いは、瞬く間に蔵夫の乳首を肥大させ、さらに、
「ほら、もう摘まめちゃうよ?こうやって…」
 と、親指と人差し指でキュッと摘まみ、引っ張り上げる。
 その悪戯っぽい笑みと耳元の囁き。
(んっ、た、たまらん…♪)
 と、興奮が収まらないでいると、さらに彩花は、蔵夫の腹の上に跨がるように身体を起こすと、尻を揉む手を掴んで自分の胸元に移動させ、
「ほら、私のも脱がせていいよ…?」
 と言った。
 暗示でもかけられたように、黙々と彩花のブラウスのボタンを外す蔵夫。
 やがて、はらりと前が開くとセクシーなピンクのブラ、そして綺麗な肌がお目見えする。
 たまらず胸の膨らみに手を伸ばし、ブラ越しにもみくちゃにしてやると、
「んっ、あっ、はぁん…!もぉっ♪いきなり激しいってばぁ♪」
 と、甘い声で悶える彩花。
 そんな声を聞かされてはエスカレート必至。
 ブラ越しでは飽きたらず、捲り上げて美乳を露出させてやる。
「きゃっ…♪」
 見立てではBカップといったところか。
 決して大きいとはいえないが、スレンダーな体型にはこれぐらいの大きさの方が逆にエロスを感じる。
 まるでさっきの仕返しをするかのように、乳輪を指でなぞり、乳首を責め立てる蔵夫。
「んっ、やぁっ…♪あはぁっ♪」
 蔵夫の腹の上で悶える彩花。
 声に合わせて腰が揺れ、それはやがて股間に建ったテントの屋台骨をグリグリと圧迫、摩擦して刺激する結果に。
 たまらず、
「せ、先輩…当たってます…」
 と声を上げると、
「ねぇ♪当たってるねぇ♪」
 と、あっさり認め、
「ほら、擦れるたびに、みるみる固くなって…♪奥さん以外の女でもこんなに勃起しちゃうなんて、案外いやらしい下半身してるのね…♪」
 と囁き、
「お仕置きしなきゃね♪こうやって…♪」
 と、さらに腰をくねらせた。

 ズリっ、ズリっ、ズリっ…

 衣服越し素股。
 その圧迫と擦れが心地よくて、
「んっ…くっ…くっ…」
 と、吐息を漏らすと、彩花は、蔵夫のベルトのバックルを掴み、それを外しながら、
「窮屈そうだから脱がせてあげるね♪」
 と、ベルトを抜き取り、ズボンをずり下ろした。
 現れたボクサーパンツは、まるで圧縮袋のように中に秘める男性器の形を浮き彫りにし、先端からはシミが滲んでいた。
 そのシミを指でなぞり、
「あれぇ?まだ勃起しただけかと思ったら、もうこんなに濡らしちゃったの?先っぽ、ネトネトしてるよ。ほらぁ…♪」
 と、生地から浸透してきたカウパー液を掬い、蔵夫の頬に擦り付ける彩花。
「もうパンツの意味ないよね、これ」
 と、ボクサーパンツのゴムを掴み、力任せに引き下ろすと、蔵夫のすっかり臨戦態勢のイチモツが飛び出す。
 天に向かってそそり立ち、ピクピクと脈打つ巨根に、
「ふふっ…♪こんなに元気なのに奥さんに構ってもらえないなんて、可哀想なチンポ…♪」
 と、あっさり淫語を口にする彩花。
「溜まってるの?」
「は、はい…」
「そっかぁ…♪いっぱい溜まってるんだぁ…♪」
 妖しい笑みを浮かべながら自らも腰を上げ、スルスルとパンティを脱ぎ去ると、晒け出した股間を拝む隙もなく、蔵夫のイチモツに脱ぎたてのパンティを素早く巻きつけ、そのままシコシコと扱き始めた。
「うぉおっ!?」
 いけないことをされてる背徳感、恥ずかしいことをされてる恥辱感、ただただ気持ちいい快感が、三種三様、うねりを利かせて一気に訪れる。
「がぁぁっ…うぁぁっ…」
「ほぉら、どう?先輩のパンティにくるまれてシコシコされる気分は?奥さんはこんなスケベなことしてくれないでしょ〜?」
「くっ…さ、最高っス!うぁぁっ…!」
 生温かい脱ぎたてパンティの生地に亀頭が擦れる感触がたまらない。
 そのあまりの快感に、思わず、
「うぉぉっ!おぉっ!」
 と、雄叫びを上げる蔵夫。
 たまらず、
「あっ、で、出るっ!出ちゃうっ…!」
「えー?もう出ちゃうのぉ?」
 とニヤニヤしながら手を止めない彩花。
 いや、むしろもっと圧迫するように片手だったのを両手に変えてゴシゴシと扱く。
 そんなことをされれば、たちまち、
「がぁっ…あぁっ、イ、イクっ!あっ、イクっ…!うがぁっ…!」
 パンティにくるまれたまま、ビクンビクン…と脈打つイチモツ。
 やがて扱く手を止め、竿をくるむパンティをゆっくり開くと、そこには、ねっとりと糸を引く精液が所狭しと付着していた。
「あーあ…こんなに汚しちゃって…もう穿けないよ、これ…」
「す、すいません…」
 と、平謝りの蔵夫。
「ほら。もうあげるよ、これ♪」
 と、放り投げられた精液漬けパンティは、ベチャッ…と少し気色の悪い感触で蔵夫の腹の上に落ちた。
 そして脈打つ竿を掴み、
「へぇ〜…すごい出たねぇ…♪本当に溜まってたんだ?」
 と、観察する彩花。
「でも、まだ固いね…♪全然、フニャッてならないもん…」
 と呟いた時、枕元に放り出した携帯電話が鳴った。
 手に取り、画面を見ると、再び、

<史帆 (※あなたの妻)>

 と出ている。
 あくまで設定…だが、設定とはいえ、さァッ…と血の気が引く蔵夫。
 妙な緊張感…指の関節が固まって、しばらく出れずにいると、彩花が、
「…誰?奥さん?」
「は、はい…」
「出た方がいいよ」
 と、なぜか出ることを促す彩花。
「で、ですよね…」
 蔵夫は頷き、息を整えてから応答ボタンを押した。
「も、もしもし…?」
「もしもし〜?蔵夫〜?」
「な、なに…?どうかした?」
 と聞くと、相変わらずへにょへにょ声で話す電話口の架空の妻は、
「さっき聞き忘れたんだけどぉ…明日って何時ぐらいに帰ってくるのぉ?」
「あ、明日…?明日は、えーっと…」
 と、適当に答えようとした時、ふいに、
「はうッ…!」
「え?なに?今の声?」
「いや、何でもないっ…!」
 と、慌ててなかったことにしながら、何かを訴える眼を股間に向ける蔵夫。
 その視線の先では、イタズラっぽく上目遣いの彩花が、射精したばかりのイチモツを咥え、お掃除フェラを施していた。

 ジュポ、ジュポ…

「あっ、うぅっ…な、何時頃かなぁ…?し、19時には帰れると思うけど…んっ、くっ…」
「19時ね。了解〜。晩ごはん、何か食べたいものある〜?」
「え?ば、晩ごはん…?そ、そうだな…んっ、ハ、ハンバーグとか食べたいなぁ…あっ、うぅっ…うん、ハンバーグ」
 と、むず痒い快感を堪えながら電話を続ける蔵夫だが、
「ねぇ?さっきから何かおかしくな〜い?ずっと変な声出してるよね?もしかして何か変なことでもしてる…?」
 と、電話の向こうから、へにょへにょ声のわりに鋭い指摘。
「い、いや、何もしてないよ…!」
「ホントに?何か怪しいんだけど〜?」
「そ、そんなことないよっ…」
 と慌てて否定し、
「ちょ、ちょうどシャワーから出たところだから身体が火照って暑いんだよ。それでちょっと息が乱れてるのかもね。ハ、ハハハ…」
 と固い笑みで誤魔化しながら、手で、竿を咥える彩花の頭をポンポンと叩く。
(一旦ストップ…!今はまずいから…!)
 という意味で叩いたその手は、あっけなく彩花に掴まれ、身体の横に押さえつけられた。
 そして、

 ジュルルルル…!

「おぉう…!」
「ほら、また変な声出してるし!」
「あ、ごめんごめん…ちょっとあくびが…」
 と蔵夫は取り繕い、
「あ、明日も早いからそろそろ寝たいんだけど…」
「は〜い…」
 と返す妻だが、明らかに不満げなトーンなのは電話口でも分かる。
 そして、

 ツー…ツー…

 と通話が終了すると、蔵夫は、すっかり泣きそうな眼で、
「せ、先輩…!か、勘弁してくださいよぉ…!あっ、うぅっ…」
「どうだった?バレなかった?」
「いや、ほぼほぼバレてますよ、あんなの…!」
「へぇ…♪でも、そのわりには、チンポ、またビンビンだけど…?」
 と得意満面な彩花。
「…続けてほしい?」
 と聞かれれば答えは一つ、
「お、お願いします…」
「オッケー♪ここからは心置きなく情けない声で喘いでいいからね♪」
 と言ってギンギンの竿にしゃぶりつく彩花。
「うぁぁっ…あぁっ、き、気持ちいい…がぁっ…」
 蛇の舌のように、チロチロと亀頭に巻きつく長い舌と、顔に似合わず、丸呑みするように喉奥まで咥え込むディープなフェラ。
 その様はまさに飢えたメスアナコンダという異名がふさわしい。
 彩花は、そのまま身体を反転させると、左右の手を膝で踏みつけて動けなくして、棒人間状態の蔵夫の顔の上に股間を持っていく。
 淫靡な陰毛、そしてトロトロに濡れた秘貝。
「んぐっ…んぐっ…ほら、見える?私のオマンコ…♪」
「は、はい…」
 と頷くと、彩花は、急におねだりするような口調になって、
「指でしてよ。指でクチュクチュして…?」
 と言って、左の膝だけ浮かして、蔵夫の左手を解放した。
 こんな美女に、そんな口調でお願いされたら聞かずにいられるものか。
 左手を持ち上げ、ヒクヒクする割れ目を、まずはほぐすようになぞり、撫で上げ、そして、ゆっくりと指先を、第一関節、第二関節…と挿入していく。
「あっ、あぁっ…んんっ、き、来た…♪あぁん!」
 と、腰をくねらせて悶える彩花。
 そのまま指の抜き挿しを始めると、
「あぁん♪んんっ、んっ、んっ…♪」
 と、声がリズミカルになり、
「ね、ねぇ…指一本じゃ物足りないの…二本ちょうだい…♪」
 と、さらにおねだり。
 仕方なく、人差し指と中指を突き挿してやろうとすると、彩花は、
「違う…!中指と薬指…♪」
 と言った。
「え…?」
 途端に躊躇する蔵夫。
 中指は別にいい…ただ、薬指には指輪がついたままだ。
(け、結婚指輪のついた指で、他の女のアソコを…?)
 …いや、そんなことは出来ない。
 架空の設定とはいえ、すっかり感情移入した蔵夫は、せめて指輪を外そうと右手に力を込めるが、彩花の膝でしっかり踏みつけられてロックされた右手は抜けない。
「くっ…!くっ…!」
 と必死にもがいていると、彩花はクスクス笑って、
「無駄だよ。絶対に動かさないし、絶対に抜けないから♪」
「せ、先輩…!」
「ほら、早く指でしてよ。中指と薬指、この二本でやられる手マンが私は好きなの♪」
 と蔵夫の顔の上でお尻をフリフリして誘う。
(で、できない…できないよ…)
 と、躊躇していると、ふいに、

 ジュル、ジュル…ジュポン、ジュポン…

「がぁぁっ…!」
 アナコンダフェラで急かし、理性を溶かしにくる彩花。
 綺麗事も罪悪感も、この口技の前では歯が立たない。
 気付けば蔵夫は、中指と一緒に、結婚指輪をつけた薬指を彩花の膣に押し込み、掻き回していた。
「あんっ♪あんっ♪」
 と、フェラの口を離して嬌声を上げる彩花。
「もっと…もっと奥までちょうだい!グリグリしてぇ♪」
 という希望を聞き、指を深く突き挿す蔵夫。
 中指も薬指も根元まで…それによって第二関節のすぐ下に着けた結婚指輪は、無情にも彩花の膣穴に飲み込まれ、はしたない愛液にまみれる。
 蔵夫も、もう、開き直ったように彩花の身体を愛撫することのみを考え、指を動かす。
(つまり俺は、実際にこんな局面になっても、快楽と誘惑に負けてしまうということだ…)
 情けない。が、仕方ない。
 こんな美マンを目の前に突きつけられ、甘い声でおねだりをされ、急かすように巧いフェラをされて突っぱねられる男なんかこの世にいるのだろうか?
 そうやって正当化するように、そして知らんぷりをするように、指の愛撫に熱を注ぐ蔵夫。
「きゃはッ♪あぁっ、き、気持ちいい♪上手だよぉ♪んんっ!」
 と彩花は可愛い声で散々鳴いた後、
「ねぇ!私のオマンコ、どうなってる?言ってみて♪」
「ぐ、ぐしょぐしょ…!ぐしょぐしょです…!」
「キレイにしてくれる?」
「キ、キレイに…?」
 息を飲む蔵夫。
 眼前に蠢くグロテスクな貝…だが、なぜか目を奪われる。
 そして、そこから分泌された白い粘液も、まるで甘い蜜のように蔵夫を誘う。
「な、舐めていいんですか…?」
 と、おそるおそる聞いたら、
「ごちゃごちゃ言ってないで、早くしなさいよ!ほらっ!」
 と、待ちきれず、むぎゅっ…と蔵夫の顔を押し潰す彩花。
「んぷっ…!」
 湿った陰毛に覆われ、息苦しさに悶える蔵夫だが、やがて口先に熱を帯びた二枚貝を感じると、舌を出し、目の前の泉に大胆にむしゃぶりついた。

 ジュルルルル…!チュッ…ピチャ、ピチャ…!

「んはぁぁっ♪」
 彩花の艶かしい嬌声とともに完成するシックスナイン。
 ようやく解放された右手も、もはや指輪を外すことなど後回し。
 顔の左右でぷるぷる震える肉付きの良い太ももをガシッと掴むと、そのまま、お互い、競うように目の前の性器を舐め合う。
「んひゃぁっ♪う、上手いじゃん…!あっ、き、気持ちいいよぉっ…♪あんっ、あんっ…♪」
 つい竿を掴む手が離れ、ビクビク跳ねて悶えまくる彩花。
 やがて、舐めているうちに舌先に固い豆の触感を如実に感じるようになった。
 すっかり剥けた彩花の淫乱クリトリス…!
 そんなものが舌先にあるのをむざむざ放置する理由がない。

 …チュパッ…!

「きゃひぃっ♪」
 変な声を上げ、飛び上がるほどの反応を示す彩花。
 構わずそのまま口に含み、舌でこねくり回してやると、
「ひゃぁっ♪ク、クリ…♪クリ舐め、気持ちいいっ!あっ、イクっ!イッちゃうっ!そんなにされたらイッちゃうってぇぇっ!」
 と絶叫し、全身をブルブルと震わせて絶頂に達する彩花。
 ごぷっ…と濁音を立て、とろとろ溢れ出して止まらない愛液が、蔵夫の鼻下、口元を汚す。
「はぁ…はぁ……ねぇ、蔵夫くん…?」
 その続きはいらない、今の名前を呼んだ問いだけで言いたいことは分かった。
 身体を起こし、ベッドの上で座って向かい合う二人。
 再び熱いディープキスを交わしながら、脚を絡め、身体を擦りつけてくる彩花。
 それを迎えるようにイチモツを握り、照準を合わせるように彩花の濡れた割れ目にあてがうと、グッと一度、腰を浮かせた。

 グジュッ…♪

「あんっ♪」
「おぉっ…!」
 一回で挿入成功。
 生温かい…いや、少し熱いぐらいの熱を帯びる秘肉が、逃がさないようにギュッと締めつけてくる。
 そして、ベッドのスプリングに身体を乗せるように腰を跳ね上げると、
「んはぁっ♪あぁっ、さ、挿さってるぅ♪あんっ、あんっ…♪」
 と、背中に手を回し、ぎゅっと抱き締めてくる彩花。
 密着して潰れる美乳と、スベスベの肌ざわり。
 次第に彩花自身も腰を擦り付けるように円を描いて快楽を貪り始めると、蔵夫ももうたまらない。
「あぁっ…す、すごい…せ、先輩のマンコ…し、締まりがハンパなくて…き、気持ちいいっ…!」
「ホント?う、嬉しいっ…♪」
 と、乙女の表情で微笑んだ彩花だが、すぐに小悪魔に変わり、
「じゃあ、もっと締めつけてあげるね♪…えいっ♪」

 きゅぅぅっ…!

「おぉうッ…!」
「えいっ♪えいっ♪」

 きゅぅぅっ…!きゅぅぅっ…!

 腹筋を駆使して自在に膣を締めながら、魅惑の腰振りによって、ザラザラした数の子天井の膣肉でイチモツを擦りあげる。
 たまらず、
「がぁっ、せ、先輩ッ…ダ、ダメっ…そ、そんなにきつくしたら、あぁっ、で、出ちゃうよぉ…!」
 と泣きが入るも、彩花は腰を止めてくれない。
 それどころか、
「ほらっ、いいよ?出して♪私は別にいいんだよ?困るのは、新婚なのに他の女のマンコに生中出ししちゃう蔵夫くんだから♪」
「そ、そんなぁぁっ…!」
 もがくように身体を揺するも、背中に絡んだ細い腕がまるで食虫植物のように離してくれない。
「さぁ、あと何秒で出ちゃうのかなぁ?一緒にカウントダウンしよっか♪」
 と、悪い顔でクネクネ腰をくねらせる彩花。
「行くよ?んっ…5…あんっ…4…」
「ひ、ひぃっ…がぁぁっ、ダ、ダメっ…出ちゃう!出ちゃうからぁっ…!」
 ジタバタ暴れる身体をガシッと固められ、追い込むように腰の振りが加速する。

「3…♪んっ、あっ、あっ…」
「ま、待って…!あぁっ…!」

「2…♪す、すごい…わ、私もイキそうっ…!」
「せ、せめて…せめて外っ!中はまずいですってぇっ!」

「1…♪ほら、ちょうだい…?あぁっ、イ、イクっ!イクぅぅっ!」
「うぁぁぁっ、ダ、ダメぇぇっ…!」
 ギュッと締まる背中に回した腕、そして膣。
 ビクビクと小刻みに震える彩花の背中。
 それとともに、膣内では、

 ビュッ…ビュッ…!

 と、蔵夫の裏切りの、背徳の射精が行われていた。
 その瞬間、それまで、
「んはぁっ…はぁっ…はぁっ…」
 と息を荒くしていた彩花が、ふいに目覚めたように、
「あんっ…♪あ、熱っつい…♪あはっ、出たぁ…♪」
 と、お腹の奥に注がれた熱い滾りを感じ、まんまとしてやったりの顔で微笑む。
「はぁ…はぁ…」
 極上マンコの痴女グラインドでカウントダウン強制生中出し…。
 搾り取られた蔵夫は、まだ抜かずに繋がったまま、意識朦朧としてしまった。
 そして、そんな蔵夫の耳元で、彩花が囁く。

「また私と内緒の出張しようね?奥さんにはずっと秘密だよ…?分かった…?」

 その一言で、まるで自分が本当に新婚の既婚者だと錯覚してしまう蔵夫。
 そして、それ以来、蔵夫は、店に通うたび、きまって彩花を指名し、左手の薬指に結婚指輪を着けては、背徳の仮想出張へと出掛けるのだった。


(つづく)

鰹のたたき(塩) ( 2021/08/09(月) 01:47 )