欅共和国の罠 ― 捕らわれた男たちの記録 ―

















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<番外編>森田ひかると田村保乃に捕まったヲタレッド
4.スプリンクラー強制作動
 二人の脚が、盛り上がった股間を踏みつけると、五郎は、
「ぐぁぁっ…!」
 と呻き声を上げた。
 閉じようとする両足は、どちらもホノスとヒカルに抱えられている。
 ギュッ、ギュッ…と一定のペースで力を込められ、悶絶する五郎。
 睾丸を圧迫される痛みに付随する妙な快感。
 電気按摩という名の通り、踏みつけた脚を電気を通わせたようにぶるぶる小刻みに震わされると、痛みと快感のバランスが、だんだん変わってくる。
「んがぁぁっ…!ああぁっ!」
 思わず床を叩いて悶絶する五郎と、その様を見て笑いが止まらないサディスティックな二人。
「めっちゃ暴れるやん」
「じっとしなよ」
 と二人は言いつつ、さらに振動を強くする。
「ひ、ひぃぃっ!」
 散々、垂らされた唾液が予想外の滑りを生み、さらに快感を高める。
「や、やめてくれぇ…!」
 と思わず声を上げる五郎だが、ホノスはニヤニヤしながらヒカルと目を見合わせ、
「また、ちょっと固くなってない?なってるやんな?」
「思った。勃ってるよね、絶対」
 二人でクスクスと笑い合って、
「嫌がってるフリして、実は喜んでるやん。ヒーローのくせにホンマ変態やな」
「こんな世間を欺く変態ヒーローには、もっとお仕置きしなきゃね」
 と、さらに力を込め、グリグリと股間のテントを踏み潰す。
「んぎゃぁぁっ!」
 絶叫する五郎。
 その絶叫っぷりに、ホノスが、
「ブーツのままやったら痛いんかな?」
 と呟いた。
「確かに」
 とヒカルも頷き、
「ねぇ。ブーツと生足、どっちがいい?」
 と、五郎に聞く。
 ジタバタ暴れながらも、すっかりMのスイッチが入ってしまった五郎は、
「な、生足…!生足にしてくれ…!」
 と小さく声を上げる。
「うわぁ…生足希望だって。きっも…」
「何なん、コイツ…ガチのドMやん」
 とドン引きしつつも、仕方なくブーツを脱いでやる二人。
 しなやかな脚を、再度、五郎の開いた股に差し込み、踏みつける。
「ぐっ…!あぁぁぁっ!」
 悲鳴を上げるものの、さっきほどではない。
 むしろ、少し“悦び”が混じり始めたようにも聞こえる。
 逆に責める二人は苦笑して、
「生足やばくない?足の裏に、めっちゃオチンチンの感触が伝わんねんけどっ!」
「マジ、勃ちすぎじゃない?これ…固すぎ!」
 と、直に伝わるイチモツの感触に引き気味の二人。
 そして先ほどのように振動を加えると、
「んあぁっ!あぁぁぁっ!」
 と、何とも言えないくすぐったさに悶絶する五郎。
 すっかり電気按摩の虜になり、恍惚の表情で刺激を味わい続けている。
 ふいに、ヒカルが、
「ぎゃぁぁっ!」
 と奇声を上げて跳び跳ねるように脚を離した。
「なに?なに?どしたん?」
 と驚くホノスに、ヒカルは、
「出てるっ!精子、出てるよぉっ!」
 と五郎の股間の指差す。
 その指の先を見て、
「うわっ、ホンマやっ!めっちゃ出てるやんっ!」
 と、ホノスも慌てて脚を離す。
 二人に踏まれていた股間に浮かぶシミと、そこから、じっとり滲み出る白濁汁…。
 電気按摩の快感に浸るあまり、五郎は、思わず暴発して射精してしまった。
「ちょっとぉっ!ついたじゃん、指に!」
 と激怒するヒカルは、ケンケンで移動し、余韻に浸る五郎の口に、足の指を押し込んだ。
「ほら、自分の不始末でしょ?早く舐めてキレイにしてよ、この早漏!」
「んぐっ…!ぐっ…!」
 ヒカルの小さな足を舐めて掃除させられる五郎。
 本来、ヲタレンジャーともあろう者にとって屈辱の仕打ちだが、そんな中、意外と五郎は従順に、ヒカルの足の指の間まで丹念に舐める。
「何なの?脚フェチ?マジでキモいんだけど」
 と見下されても、舌を止めない。
 そのうちに、

 バチバチッ!

 と火花の散るような音とともに強化スーツの股間部分が切り裂かれ、開けられたピンポン玉サイズの穴から射精したてのイチモツが顔を出した。
「うわぁ…ホンマにイッてるやん…ベチョベチョなってるし」
 と、眉をひそめるホノス。
 行き場のなかった精液の残りがまだ竿にまとわりついている。
 そこに、

 ブィィィン

 という振動音とともに、ホノスが手にした電マが、五郎のイチモツに直で押し当てられた。
「んがぁぁっ…!」
「生足は終わり。あとはこれで我慢しぃや」
 と言って、まだビンビンのイチモツをなぞるホノス。
 射精したばかりで敏感になったイチモツへの電マ責めは男にとっては酷だ。
「んがぁぁっ!?あぁぁぁっ!」
 絶叫する五郎だが、そこに、足の掃除を終えたヒカルも加わり、電マ二本でさらに追い詰められる。
「どこに当ててほしい?先っぽ?裏筋?それとも玉?」
 と問うヒカルに対し、
「ぜ、全部…」
 と呟く五郎に、
「聞いた?全部やって。ヤバない?」
 と、呆れて苦笑するホノス
 ヒカルは亀頭に押しつけ、一点集中で当て続け、ホノスは裏筋を上下になぞる。
 そして二人は、その傍ら、金玉でリフティングするように、つま先で睾丸を小突き始めた。
「ぐっ!あぁぁっ!」
 睾丸が痛気持ちいい。
 そして、それ以上に電マの振動がただただ気持ちいい。
 二人は、責めながら五郎の顔を見て、
「イク時はイクって、ちゃんと言うてや?」
「次、黙って出したらマジで踏み潰すからね」
 と声をかける。
 釘を刺された五郎は、あっさりと、
「あぁぁっ!で、出るっ!また出る…!」
 と声を上げ、二度目の射精。
 亀頭に触れるヒカルの電マの先端が、みるみる精液にまみれていく。…が、振動は止まらない。
 そして射精するのを待っていたかのように、裏筋をなぞっていたホノスの電マも亀頭へ。
「ひ、ひぃぃっ!?」
 射精直後の亀頭に襲いかかるダブル電マ。
 左右から挟まれてグリグリと押しつけられるので逃げられない。
「ふふっ…辛い?辛い?」
 五郎の苦悶の表情をニヤニヤしながら覗き込むホノス。
 さらにヒカルが、
「チンポってさぁ、イッた後もずっと亀頭を刺激し続けると潮吹くんだよ?」
 と言って、なおも電マを押しつけ、
「さぁ、潮吹くとこ、私たちに見せて?」
「で、出ないっ!そんなの出ないっ!んがぁぁっ…!」
 最近、巷でもよく聞くようになった男の潮吹き。
 確かにあるらしいが、一度も経験したことがない五郎にとっては未知の世界であり、その未知の世界に行くための亀頭責めが既に始まっている。
「ぎゃあぁっ!や、やめてくれぇっ!」
 と懇願する五郎に対し、これまで黙って眺めていたリサが、
「私の元から逃げ出した罰よ。さぁ、ド派手に撒き散らせなさい。その瞬間を映像に収めて、都内の大型ビジョンで流してやるわ。二度と街を歩けないようにしてあげる」
「ぐわぁぁぁっ!」
 限界突破のむず痒さとともに、何か、今までにないものがこみ上げてくる。
 たとえるならば尿意だが、それともまた違う何かが…。
「ほら、我慢せんでええで?」
「早くお漏らししなよ。ここからさぁ!」
 と二人の電マが亀頭にまとわりつき、とうとう、
「あぁぁっ!?で、出るっ!何か出るっ!ぐわぁぁっ!」
 と雄叫びとともに、尿道から、ビュッ、ビュッ…と透明の液体が周囲に飛び散る。
 支えのない竿がぶらんぶらんと円を描くたび、まるでスプリンクラーのように四方八方へ潮を撒き散らす五郎のイチモツ。
「アハハ!ほら出たっ!すごい!いっぱい出てるでぇっ!」
「ほら、もっと出し切れ!カラッポになるまで出し切れぇっ!」
 その様を楽しそうに見つめながら、なおも電マを押し当てる小悪魔たち。
「ま、待ってくれ…!一回、離してくれっ…!」
 と懇願する五郎の頼みも聞き入れず、依然として亀頭は振動の餌食となる。
「いい気味よ、ヲタレッド。さぁ、お前たち!このまま二度と脱走する気も起きないぐらい痛めつけてやりなさい!」
「はい!」
 リサの高笑いと、責める二人の微笑が部屋に響く。
 そして、それをかき消すように五郎の、
「で、出るっ!また出るっ!ぎゃあぁぁっ…!」
 という断末魔の絶叫がこだまし、またしても股間のスプリンクラーが作動するのであった。

鰹のたたき(塩) ( 2020/07/18(土) 13:30 )