欅共和国の罠 ― 捕らわれた男たちの記録 ―

















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戦争勃発編 新芽たちの成長記録
A独房 大園玲
「うぅっ…がぁっ…」
 という情けない呻き声が男の口から漏れるたび、
「いいじゃん!上手、上手♪」
 と笑みを見せる土生瑞穂。
 そして、その視線の先では“新芽”の一人、大園玲が、しなやかな指先をオイルで染めていた。
 目の前にはパンツ一丁で仰向けに拘束された捕虜の男。
 その裸体に、優しい手つきでオイルを塗り広げていく。
「んがぁっ…!」
「あはっ、ピクピクしてる♪」
 柔和な中にも好奇心を覗かせる魅惑の笑みを浮かべる玲は、その細い指を蜘蛛のように這わせ、男の乳輪を包囲する。
 すっかり板についた艶かしい手つきに、後見として見守る土生も感心するばかり。
「ほら、だんだん輪を狭めていくよ」
 と、その五指を中心に寄せていくと、
「うぁぁ…あぁっ…」
 と、むず痒さに耐えかね、男は暴れた。が、施術台に巻きつけた固定ベルトでろくに動けない。
 玲は意地悪な笑みを浮かべ、
「いけませんねぇ。暴れたら」
 と、あやすように言い、指の中心で隆起した乳首をサッと弾いた。
「はぅんッ…!」
「ふふっ、情けない声出ちゃって…可愛いですねぇ」
「くっ…や、やめろぉっ…うぁぁっ…」
「え〜?やめちゃっていいんですかぁ?こんなに触ってほしそうにしてるのに?」
 少し訛りの残るおっとりした口調で放たれる嘲笑が、癒しボイスと妙にマッチして艶かしい。
「ほ〜ら♪クリクリ〜ってしてあげる♪」
「あぅッ!はぁぁっ…」
 日々、磨いてきた性感マッサージのスキル。
 オイルとの相性も抜群で、口調に反して男の股間は膨らむばかり。
 当然、気付かない筈がなく、
「ほらぁ…もうこんなに…♪」
 と、テントのてっぺんを、軽くひと撫ですると、
「んがぁっ…!」
「やだぁ…何かベトベトしてます〜、まだここには、オイル、一滴も塗ってないのにどうしてですかぁ?ねぇ〜?」
 と、乳首を嬲りながら問う玲。
 もちろん答えは一つだが、それを口には出来ない。
 黙っていると、
「ふーん。教えてくれないなら自分で見ちゃお♪」
 と、唯一の防具であるボクサーパンツをズリズリと下ろす。
 ジャングルのような汚ならしい陰毛の中から、ビヨンっ…!と勢いよく飛び出したイチモツの反動で、滲み出た粘液がへそとの間に糸を引く。
 その意図を白い指で絡めとり、
「あれ〜?こんなところからもオイルが採れるんだぁ…混ぜちゃお♪」
 と、手の中でオイルと馴染ませ、カウパー液を足したミックスオイルを作り出して、次はそのイチモツを狙う。
「んはぁっ…!」
 そ〜っと裏筋をなぞられただけで、ビクンっ…と震える男。
 後ろの土生も一目置くほどの巧みな指遣いで既に男の感度は限界突破中。
「あぁっ…!や、やめっ…ひぃっ!」
「何をやめるんですかぁ?こんなに気持ちよさそうなのに」
 と、固くなった竿にベトベトの指を絡め、ゆっくりと扱く玲。
 その手つきに合わせて、
「んっ、んっ…」
 と喘ぐ男は、もはや玲のオモチャ同然。
 そして、そこにかかる細長い影…!
「せっかくだから私も手伝っちゃおっかなぁ…♪」
 と不敵な笑みで横たわる男を見下ろす土生。
 垂れ落ちたオイルを指に馴染ませ、玲に変わって乳首責めを引き受ける。
「んがぁっ…がぁっ、んおぉっ!?」
 土生の指が、スクラッチをするようにオイルまみれの乳首を擦る。
「うわぁ、コリッコリ♪たっぷりこねくり回してあげるね」
 と、まるで自分の獲物のように責め立てる土生だが、あくまでもこれは玲の練習台。

 にゅるん…にゅるん…!

 ウナギを掴むような手つきで、右手、左手、右手、左手…と、いきり立ったイチモツを交互に掴む。
 その際、ちゃんと親指を立て、カリ首と亀頭を刺激することも忘れないようにというのは、以前、土生から教わったテクニック。
 それを今日もしっかりと実践している。
「うぁぁっ…ダ、ダメ…で、出る…出るぅっ!」
「え〜?もう出ちゃうのぉ?」
 と言いながらも手は止めず、それどころか、
「どうせなら顔ぐらいまで飛ばしてね♪ほらっ、勢いつけてあげる♪」
 と、離れた右手で金玉をくすぐり、逆手にした左手で擦りあげる玲。
「がぁぁっ…!」
 と呻き声を上げるとともに、

 ドピュッ…ドピュッ…!

 とオイルまみれの胸板に勢いよく吐き出された大量のザーメン。
 土生も、思わず、
「おぉっ!すごいっ!」
 と唸るほどの量だ。
「かぁッ…はぁ…はぁ…!」
 と出しきるように腰を震わせ、息を乱す男。
「何分?」
 と土生が聞くと、玲は首から下げたストップウォッチを見て、
「開始から8分。オチンチンを触ってからは2分46秒です」
「わぁ!とうとう3分切ったかぁ…!」
 もしかしたら自分より早いかも…と土生ですら舌を巻く至極のオイル手コキを身につけた玲。
 これまでは母に守られる子ライオンの如く、先輩が捕らえ、嬲り尽くした獲物をお下がりとして貰い、こうして練習台にしていたが、そろそろ“狩りそのもの”の実践をさせてもいいだろう。
「じゃあ、あかねんには私からGoサイン出しとくね」
 と言って立ち上がる土生。
 まだ余韻に浸る息絶え絶えの男にチラッと目をやってから、
「どうするの?」
 と聞くと、玲は、
「もちろん、最低あと三発は出してもらいます。目標は2分を切ること。そのためには練習あるのみですから」
 と屈託のない笑顔を見せた。
 意外にストイック。
 そんなことをさらりと言ってのける女ほど恐ろしいものはない。
 今宵も、その貪欲さで、男は失神するまで玲のオイル手コキで搾り取られるのだ…。


(つづく)

鰹のたたき(塩) ( 2021/05/11(火) 11:44 )