乃木坂抗争 ― 辱しめられた女たちの記録 ―





























































小説トップ
第二部 第一章・西野七瀬の場合
5.絶頂地獄
 ついに陥落し、外道な男たちを相手に、自らの口で絶頂を懇願してしまった七瀬。
 だが、涙をこぼすほどの屈辱の反面、それが待ち遠しくもあった。
(身体が熱い…イキたい、早くイキたいっ…!)
 枷となっていたプライドは脆くも崩れ去り、電マの振動を今か今かと待ちわびて腰を揺らす七瀬。
 そして、ついに濡れた秘部へあてがわれる器具。…しかし、ふと、七瀬の顔色が変わった。
「ちょっ、ちょっと待って!はうっ、あっ、んんっ…!」
 それは、全く予期していない“膣内”への刺激だった。
 ハッとして慌てて目をやると、いつのまにか電マの先に男性器を模したアタッチメントが取り付けられていて、それがみるみる膣内へ侵入していた。
「んあっ!やぁっ!ま、待って…中はアカンっ!アカンってぇぇ!」 
 疑似男根が電マの振動を身につけ、不意をついて七瀬の体内で暴れ回る。
 さらに男たちは乳首を刺激していた二本の電マを、一本はクリトリスへ、もう一本はへそのあたりに押し当てた。
「ああっ!んんっ!やぁっ!」
 媚薬で火照る身体に、膣内とクリトリスへのダブル攻撃。
 しかも、細長いアタッチメントの先端は膣の奥、ポルチオ性感帯にまで達し、上からの圧迫も相まって、意識が飛ぶぐらいの爆発的な快楽が一気に押し寄せる。
「んあぁぁ!ダ、ダメぇ!イッちゃう!イッちゃうぅぅぅっ!!」
 声を張り上げて絶頂に達した七瀬。
 その暴れっぷりに拘束具がギシギシと音を立て、今にも弾き飛ばしそうな勢いだ。
「ハァ…ハァ…」
(こ、こんなの初めて…頭が真っ白になる…)
 だが、余韻に浸ったのも束の間。
「ハァ…ハァ…ま、待って…あぁっ、んんっ、い、一回止めてっ…はぁっ!」
「おいおい、イカせてくれっておねだりしたのはお前だろう!」
「一回ぐらいで満足できる筈がない。たっぷりイカせてやるよ。壊れるまでな!」
「いやぁぁぁ!やめてぇぇ!」
 しつこい寸止めから解放されたばかりの身体を次は絶頂地獄が襲う。
 男はアタッチメントのついた電マをグリグリと奧へねじ込み、抜き挿しを行う。
 疑似男根はグチョッ、グチョッと卑猥な音を立てながら七瀬の身体に埋まり、再度、出てくる時には粘りのある愛液をたっぷりと纏っていた。
 男たちはその濡れ具合を見てニヤニヤ笑っていたが、ふと、一人が、
「おっと、こっちがお留守になっていたか」
 と言い、電マが去ってがら空きになった乳首を指で摘んだ。
 あまり大きくない乳房に対し、乳首は固く肥大していたから格好の餌食だ。
「ひぃぃぃ!」
「へへへ。貧乳のくせにエロい乳首してやがるぜ」
 男は、摘み上げ、指の腹でコリコリと転がすと、七瀬の身体が、また、くねくねと艶かしく動いた。
 電マの振動音が部屋に延々と響く。
 アタッチメントを抜き挿しする角度を少し変えると、そのたびに七瀬の声色も変わる。
「んんっ!あんっ!そ、そこダメ…!」
「へへへ。残念だが、俺たちはひねくれてるから、ダメって言うところほど徹底的に責めたくなるんだ」
「い、いやぁ!お、おかしくなる…!」
「そら!激しくしてやるぜ!」
「…うぁぁぁ!ダ、ダメぇ!死ぬ!死んじゃう!死んじゃうからぁ!もうやめてぇぇぇ!」
 反り上がった腰をガクンガクン揺らしながら快楽に溺れる七瀬。
 それでも男たちは責めの手を止めない。
 恐ろしいほどの地獄の責めに、絶頂に達する回数は、たちまち、五回、六回と、増えていく一方だ。
「ハァ…ハァ…や、やだ!もう嫌だっ!もうイキたくないっ…ああっ!」
「何を言ってるんだ。捜査官だろ?自分の言葉に責任を持て。あと十回はイカせてやるからな」
「む、無理!お、お願いっ!助けてっ!も、もう許してぇぇぇっ!」

 こうして、警察庁の捜査官・西野七瀬は、本来は憎むべき悪党どもに許しを請い、涙を浮かべながら絶叫した。

鰹のたたき(塩) ( 2019/12/18(水) 19:15 )