乃木坂抗争 ― 辱しめられた女たちの記録 ―





























































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第四部 ANOTHER-07 佐藤璃果&林瑠奈 -defence(守備)-
2.対極の地獄
「くっ…うぅっ…」
「んっ、くっ…」
 小さく声を漏らす女たちに、
「ほぉ〜…いいザマじゃねぇか、お前たち」
 と楽しげに声をかける只野。
 その目の前では、今まさに、自慢の双子の舎弟が獲物の女たちにオイルマッサージを施しているところだ。
 使用するのはもちろん、媚薬配合の特製オイル。
 こういう絶好の機会に向け、前もって愛人の橋本奈々未や深川麻衣との営みの際に試用し、事前に効能を確かめておいた。
 効き目はもちろん抜群。
 奈々未も麻衣も、感度が上がって愛液ダダ漏れになり、我慢できないと言って自らの指で股を弄りだす始末。
 その凄まじい効果をこの女たちに思い知らせるべく、下着の上から大胆に垂らし、それを大きく広げた手の平で全身に行き渡らせる双子。
 しかも、その手付きが精巧なロボットのごとく、左右で全く同じだから眺めているだけでも面白い。
 なおもスリスリ細部まで撫で回す双子の手に、
「や、やめろっつってんでしょぉ…!」
「き、汚い手で触るなぁっ…!」
 と声を上げて身をよじる二人だが、為す術なく、艶めかしい光沢を全身にたっぷりと付与されてしまった林瑠奈、そして佐藤璃果。
 既に全身の毛穴からたっぷり浸透し、着実に二人の感度を上昇させている頃だろう。
 二人も次第に自らの身体の異変に気付いたか、目隠しの下から覗くセクシーな唇をグッと噛みしめ、悔しそうな表情。
「ククク…やはり女の身体にオイルってのは鉄板だな。二人とも一気にエロくなった。クイーンに引き渡すのが惜しくなってきたぜ」
「だ、黙れっ…」
「は、早く拭き取りなさいよ、これぇ…」
 もがく二人の手足は、依然、四方に引っ張るガチガチの拘束で自由に動かせない。
 既に下着もぐしょ濡れ…。
 そして只野が、
「よし、仕上げだ!その邪魔な下着を取っ払って乳首とマンコにもたっぷり塗り込んでやれっ!」
 その指示と同時に耳元でハサミの刃が噛み合う音が聞こえ、それがブラの肩紐と谷間に架かる橋、さらにパンティの両脇を次々に切断していく。
「あっ!ちょ、ちょっと…!」
「な、何すんのよぉッ…!」
 目隠しで視界を封じられた中、静かに近づいたハサミの刃の音とともに、切り裂かれ、剥ぎ取られてしまう下着。
 パンティにいたっては、まるで水分を大量に含んだオムツのよう。
 こうしてズタズタにされ、とうとう晒されてしまう乳首、そして陰部…。
 それらを、
「ほほぅ…これはこれは…♪」
 と見比べて品定めするような只野の声に、
「くっ…み、見るなよぉ…」
「や、やめろぉ…」
 と、さすがに少し頬を染める二人。
 殺し屋として暗躍した女たちのオイル漬け全裸拘束。
 ムチムチとスレンダー、どちらの裸もそそるものがある中、二台のベッドの間に立った只野。
「ククク…では、まずは佐藤璃果!お前の身体から観察させてもらうぞ」
 と、肉感的な身体を震わせる璃果に目をやると、いきなりデリカシーの欠片もなく、

「顔に似合わずデカイ乳首しやがって…さぞかし、いろんな男に吸わせてきたんだろうなぁ?」

「う、うるさいッ!そんなこと、アンタに関係ないでしょッ!」
 慌てて制するように声を上げながら、かァッと赤面する璃果。
 隣のベッドで黙って聞いていた林も、つい、
(そ、そうなんだ…り、璃果って…乳首、大っきいんだ…)
 と、こんな状況にもかかわらず、初耳なもので、つい、耳を傾けてしまう。…が、すぐに、

「おいおい。自分は関係ないというような顔をしてる場合じゃないぞ、林瑠奈…何だ?このジャングルみたいな陰毛は…ちゃんと最低限の処理ぐらいした方がいいぞ?」

「だ、黙れッ!このッ…!」
 不意の恥ずかしい指摘に、璃果に負けじと…いや、それを上回る勢いで一気に赤面が増す林。
 そんな怒声を浴びることすら心地よさそうに、
「ククク…さぁ、想像しろよ?俺が、お互いの裸の特徴をもっともっと教えてやるからな」
 と笑みを浮かべる只野。
 お互いの裸をお互いに聞こえるよう声に出して批評し、それでお互いが恥じらう様を楽しむ何とも悪趣味な羞恥プレイ。
 それによって璃果は、クリトリスが皮かぶりなことと、既に陰部がオイルとは別の液体でベトベトなことを声高らかに暴露されて恥辱の餌食に…。
 一方の林も、微乳のてっぺんに乗る乳首が既に痛々しいぐらいビンビンなことと、キュッとすぼんだ尻の穴の横にホクロが2つもあることを、璃果と同様、大きな声で指摘されて赤面。
 こうして二人の羞恥心をけちょんけちょんに痛めつけながら時間稼ぎ。
 この羞恥プレイの間にも、二人の身体に塗りたくられた媚薬オイルが刻一刻と浸透していく。
 現に、時折、林の口から、
「んっ、くぅっ…」
 と疼きに耐えるような呻き声が聞こえ、璃果も声を殺すように唇を堅く結ぶ様子が見受けられるようになった。
 そんな二人の変調を確認したところで、
「ククク…では、続きをやろうか。やれ!」
 と只野が口にすれば、この屈辱の批評タイムの間、言い合わせたように一時停止していた双子たちが満を持して再始動。
 いよいよ女体の核となる乳首、そして陰部にも媚薬オイルが塗布される。
「替えのボトルはいくらでも用意してある。遠慮せず使え!」
 と只野が言った通り、那智の滝みたく高いところからトクトクと垂らされた“追いオイル”が天を向く乳首に直撃すると、揃って、
「あぁんッ…♪」
「うぁぁっ…!」
 と声を上げ、ビクッ!…と身体を震わせる二人。



 そのまま膨らみの傾斜を伝ってシーツに垂れ落ちそうなところを掬い取り、手の平に馴染ませ、それを全く同じ動き、力、手付きで塗り込みにかかる双子。
 オイルをたっぷりつけた指先でクリクリと乳首を弄られると、早速、
「んぁぁッ…♪や、やめろぉっ…」
「さ、触るなぁッ…!ひぃぃッ♪」
 と、嬌声が飛ぶ。
 小柄なわりにパツンパツンの豊満バストを有する璃果と、スレンダーゆえにサイズは小ぶりな林…大きさは違えど、その先端の突起が弱点なのは共通で、そこに触れられた際の反応も似通っている。
 満足に動けない身体を揺すり、吐息混じりの声で悶絶する二人と、その様子を楽しげに見比べる只野。 
「ククク…佐藤璃果。お前の方が反応が大きいな。そんなに乳首が敏感なのか?えぇ?」
「う、うるさぁいッ…くっ、んんっ♪あぁっ…♪」
「一方の林瑠奈。お前…また一段と乳首が勃起したんじゃないか?まったく、スケベなヤツめ」
「だ、黙れぇッ…んぁぁぁッ♪」
 双子による同時愛撫…仮にお互いがすり変わっても同様の反応を引き出せる寸分狂わぬシンクロで、二人を、乳首に差し向けた指先ひとつで軽々と追い詰めていく。
 そして、乳首を弄りながら膨らみを揉みしだくという追加攻撃も始まると、ここで、
「ひ、ひぃぃっ♪ダ、ダメぇっ…!」
 と、先に身体が仰け反るような反応を見せたのは璃果。
 やはり璃果の方が林に比べて感度が高いようだ。
 そのパンパンに張った乳房を、むにゅっ、むにゅっ…と一定のリズムで揉み続ける双子の片割れ、Lがニヤリと笑って、
「アニキ…このままやってたら、この女、もうすぐイキそうですぜ…♪」
「うむ、構わん。イク奴はイカせてやれ」
 と指示しつつ、璃果の耳元では、
「おい、しっかりしろよ。胸だけでイキそうだって言われてるぞ?隣の相棒はまだ踏ん張ってるんだ。同じことをされてお前だけイッてしまうワケにはいかんだろ?」
「くっ…こ、この卑怯者ォっ…んぁぁっ♪や、やめッ…ひぃぃッ♪」
 声が上ずってきた。
 隣の林も、自らへの刺激に息を切らしつつ、
「り、璃果ッ…頑張ってよ…!こんなヤツらの思う壺になるワケには…!」
「わ、分かってる…!分かってるけどぉッ…んぁぁっ♪」
 璃果がもうだいぶヤバい。
 引導を渡すように双子たちが揃って揉みほぐす力が増していくと、林の声も上ずったのと同時に、とうとう璃果は、一足先に、
「あぁっ、ダ、ダメぇっ…!や、やめっ…あぁっ♪イ、イクっ…イクぅぅっ♪んはぁぁッ♪」



 隣の林からの鼓舞も虚しく、ビクビクと震えてオーガズムへの到達を示してしまう璃果のムチムチボディ。
 その瞬間、まるでサッカーのタイムアップのごとく、ピタッと手を止め、それぞれの乳房からゆっくり遠ざけていく双子たち。
「ハァ…ハァ…」
 と、目隠しの下で虚ろな目をして息を乱す璃果。
 その耳元にスッと口を寄せ、
「ククク…情けないヤツめ。まさか胸を揉まれただけでイッてしまうとはな。オイルこそ使ったものの、隣の仲間は全く同じ責めを受けてもイカずに耐えている。使ったオイルの量も同じ…よって、あとはお前たち自身の感度の問題で、先にイッたお前の方が感じやすくてイキやすいドスケベボディーだったというワケだ」
「くっ…うぅっ…」
 反論の余地がなく、唇を噛むしかない璃果。
 嘲笑う只野は、さらに、クルッと身を翻して対岸の林にも、
「今のコイツの声、お前も聞こえてたろ?お前の相棒、胸を揉まれだだけで『イクぅうッ♪』って叫んで、ビクビク震えてイッちまったよ。お前は頑張って耐えていたのになぁ?ほら、あっさりイッちまった情けない相棒に何か言ってやれよ。『この根性なし!』でも『変態!』でも何でもいいぞ」
 そう言って隣の林を煽る声が聞こえ、つい顔を背けてしまう璃果。
 そこで林が、
「だ、黙れ、くそっ…オ、オイルのせいだ…これさえなければ璃果だって別に…」
 と言ってくれたのがせめてもの救いだが、当の只野もその一言を逆手に取り、
「おい、お前ら!コイツいわく今のはオイルのせいらしい。検証のために、今のをもう一回やって、本当にオイルのせいか確かめてやれ!」
 と双子たちに命令を出す、
「なっ!ま、待てっ…んぁぁッ♪」
「んひぃぃッ♪」
 再び始まる双子たちのシンクロ乳揉み&乳首嬲りによって、数秒ぶりに二人が嬌声で競演。
「く、くそっ…うぁぁっ…♪」

 むぎゅっ、むぎゅっ…!

 璃果の豊乳を基準として加えられる握力は、微乳の林にとっては少し痛いし、また、璃果にとってはこの上ない愛撫。
「あぁっ、んっ、んっ…や、やめてぇッ…あぁっ、んんっ♪」
 唐突に開演したオーガズムまでのチキンレース。
 またしても林より少し先をひた走る璃果の声量の方が大きく、たちまち、さっき同様、
「あぁっ、ダ、ダメっ…や、やめてぇっ…んあぁっ♪イ、イクっ!またイッちゃうッ…!んひゃぁぁっ♪」
 またしても胸を蹂躙されただけで、あっけなく二度目の絶頂に達してしまう璃果。
 その絶叫を間近で聞き、グッと唇を噛むことしか出来ない林。
 また双子たちの手がスッと離れていき、それに代わって、ふいに耳に吹きかけられる吐息。

 ふぅ〜…♪

「あぁっ…!」
 耳が弱点で、とっさに反応してしまった林に、
「どうだ?同じことしたら、また相棒の方が先にイッちまったぞ?これでオイルどうこうじゃなく体質の問題ってことが分かったろ?」
 とクスクス笑みを交えながら語りかける只野は、続けて、
「お前がマグロなのか、それともアイツがドのつく敏感体質なのか、どっちだろうなぁ?」
「くっ…!」
 もう、さっきみたいには言い返せなくなった林。
 それにもかかわらず、
「ククク…分かったよ。二度あることが本当に三度あるかどうか、もう一回、確かめてやるさ。よし、やれっ!」
「へいッ!」
 威勢のいい返事とともに、またしても胸に添えられた手に力がこもる。

 むにゅっ、むにゅっ…♪

「くっ…んっ、あぁっ、お、お前らっ!い、いいかげんに…あぁっ、んんっ♪」
「ひ、ひぃぃッ♪んあぁぁっ♪」
「ほらほら、どうした?佐藤璃果。されるがままで、もはや強がりすら言えてねぇぞ!さっきから自分だけイカされて恥ずかしいだろ?ムカつくだろ?何か言ってみろよ、おい」
 と璃果の敏感体質を嘲笑したかと思いきや、林に、
「そろそろお前のイクところも見てみてぇなぁ?その生意気な態度がどう変化するか楽しみだ。えぇ?林瑠奈よ」
「だ、黙れっ…だ、誰がお前なんかの前で…!」
 と強がる林を無視して、
「おい!そろそろ、こっちの女がイクのも見てぇからよ!乳首責めを左右同時にしてやれや!」
 と指示を出す只野。
「なっ!?や、やめっ…はひぃぃッ♪」
「んひゃぁぁっ♪そ、それダメぇぇっ♪」
 二人のオイルまみれの乳首を、右手で弾き、左手で摘まんで転がす双子たち。
 これにはさすがに林も、
「あぁっ♪は、離せっ!摘まむなぁッ…!ひ、ひぃぃっ♪」
 と反応を大きくするが、双子の手付きがシンクロしている以上、先に二回イカされて感度が振り切れている璃果の方が効果てきめん。
「ひぃぃっ♪ダ、ダメぇっ!ホントにダメだってばぁッ!あぁぁっ、は、林ぃぃっ…な、何とかしてぇぇっ!」
「な、何とかしてって言ったって…!んひゃぁぁっ♪」
 次第に声を抑えることが出来なくなり、絶叫して悶絶する二人に、
「さぁ、どっちかがイクまでずっと続けるからな。やめてほしいなら、さっさとどっちかがイクことだな」
 と非情に告げる只野。…となると、当然、先にイクのは過敏になっている璃果。
「あぁっ、イ、イクぅっ!またイクぅぅっ♪ひぃぃッ…!」
 四肢を拘束されたまま腰を高く浮かせ、またもや先に果てる璃果。
 その瞬間、また双子たちの手が止まる。
「ハァ…ハァ…♪」
 と璃果が息を乱す間だけ訪れる束の間のハーフタイム。
 そしてオーガズムの波に攫われた璃果が戻ってくるのを待ち、只野の合図で再び同時責めが再開される。
 しかも次は、
「よーし、そろそろ下の口も欲しくなってきた頃だろう。マンコも触ってやれや!」
「へいッ!」
 二人の乳首を責めていた腕が一本、大きく開かれた脚の間へ下りていく。
 まずは熊手のようにした手で、軽くなぞると、それだけで、
「くぁぁッ…♪」
「ひぃぃッ♪」
 と揃って身を固くする二人。
 璃果の愛液とろとろマンコ…林の毛むくじゃら剛毛マンコ…どちらも二人の意思とは裏腹にビラビラを緩め、早く嬲れと言わんばかりに中の秘肉をヒクヒクさせながら覗かせている。
 そこにあてがわれる双子の指。
 その指先には息ぴったりのテクニックが秘められており、なぞったり、押し込んだり…引っ掻いたり、擦ったり…いろんな手段で二人のマンコを、まずは表面からこねくり回す。



「ひ、ひぃぃッ♪も、もうやめてぇッ…!」
「うぁぁっ…♪や、やめろぉっ…!」
 絶叫する二人。
 そして璃果が、またしても、
「あぁっ、イ、イクっ…!またイッちゃうッ!ねぇ、もうやめてってばぁッ!」んひゃぁぁッ♪」
 と絶叫し、あっけなくオーガズムへ。
 それと同時に、また一旦スッと身体から離れる双子の手。
 …このからくり、お分かり頂けるだろうか?
 元から敏感な身体を媚薬オイルでさらに敏感にされ、巧みな手つきでマッサージ責めにされて繰り返しイカされる璃果。
 これはこれで過酷な拷問だが、一方、璃果が先にイクたびにふりだしに戻され、またイチからじわじわ高められるせいで、林にとってはあと少しでイキそうなのにイケないもどかしい焦らし責めとして全く別の拷問と化す。
 連続イカセと寸止め…対極にある地獄が、目の前で同時に行われている絶景。
 やがて林が、
(くっ…そ、そういうこと…?璃果だけイカせて、私は延々イカせないつもり…?)
 と、ようやくこの双子による責めに隠された真意に気付いたのは、隣で璃果は甘い声色の絶叫で七回目の絶頂を迎えた時だった。


(つづく)

鰹のたたき(塩) ( 2022/12/01(木) 00:07 )