乃木坂抗争 ― 辱しめられた女たちの記録 ―




























































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<番外編>Member's Private Act ━女捜査官たちの素顔━
伊藤純奈との一夜
 人生で初めて入ったラブホテル。
 どうしていいか分からず、ひとまずベッドに腰掛けた俺に、早速、もたれかかってくる純奈さん。
 押し倒される形で仰向けに倒れた俺に覆い被さると、酒の席で見た姐御肌の表情から一変、セクシーな表情と流し目で、
「アンタ…キスもしたことないの?」
「は、はい…」
「じゃあ、私が初めてだね…♪ファーストキス、もらっちゃうよ」
「んっ…」

 チュッ…♪チュッ…♪

 俺の遅めのファーストキスをあっさりと奪った純奈さんのセクシーな唇は、二度、三度とソフトなのから始まり、
「口、開けてよ…」
 と言われて開いた口に舌を差し込み、俺の舌を捕まえるために口内を縦横無尽に動き回った。
 一瞬、顔を上げ、
「うわっ、酒くさ…」
 と呟く純奈さんには、
(アンタよりマシだよっ!)
 とツッコミを入れざるをえない。
 そして、とうとう見つかった俺の舌。
 ネチョネチョした細長い舌に巧みに絡めとられ、吸われて引き揚げられると、
(な、何だ、この感じ…すげぇ…心地いい…)
 まるで生気を吸い取られるような感覚で、力が抜けていく。
 されるがままになっていると、すかさず、
「ほら、アンタも私みたいに舌を絡めてジュルジュル音立てて吸って?」
 と男前お姉さんからキスのレクチャー。
 無我夢中で言われた通りにすれば、時折、俺の口の中に、
「ハァ…ハァ…♪」
 と生暖かい吐息が入ってきて、覆い被さる女体がもぞもぞ動く。
 その身体の重み、衣擦れ、ニオイ、間近に見る表情…いろんな要素で徐々に興奮してきた俺を見抜き、膝で俺の股間を軽くなぞる。
「んっ…!」
 ピクッと小さく跳ねた俺をクスッと笑って、
「なに、アンタ…もう固くしてんじゃん…♪」
「す、すいません…」
「キスだけで勃っちゃったの?さすが童貞…♪」
 とからかうように笑った純奈さんは、俺のシャツを豪快に捲り上げ、次は乳首をターゲットに狙う。
 カリカリと爪の先で引っ掻かれ、たまらず、
「あっ…うぅっ…」
 と悶えた俺を好奇な目で見つめ、
「私、男の乳首いじるの好きなんだよね…♪」
「そ、そうなんですか…」
「…してほしい?」
「は、はい…!」
 従順な俺に、心得たという頷きで返す純奈さん。
 巧みな指遣いで俺の無垢な極小乳首をいたぶり、反応を見せるたびに目を細め、無邪気に笑う。
「ほら、見て?どんな風に触られてるか自分で確認して」
「えー…は、恥ずかしいッスよぉ…」
 照れて顔を背ける俺だが、次の瞬間、

 …チュパ♪

「あぅッ…!」
 身体に電撃が走り、目を向けると、そのぼってりした唇で俺の乳首を包囲し、吸いついている純奈さんの上目遣いと目が合う。
 口内へいざなわれ、チロチロと動き回る舌に、
「うぁぁっ…!」
「アハハ、可愛い…♪ジタバタしてる…」
 と笑みを見せる純奈さんは、
「気持ちいいの?」
「は、はい…!」
 初めての感触…AVやエロサイトで見てずっと憧れを抱いていたことを初体験して、ついテンションが上がる俺。
 それだけでもご満悦の純奈さんだが、
「下の方はどうなってるのかな…?」
 と、俺の膨らませた股間のテントを撫で、
「わっ…!また一段とデカくなった♪」
「うぅっ…」
「窮屈そうだから出してあげなきゃね…♪」
 と言って、まるで追い剥ぎのように俺のベルトを抜き取り、Gパンを、そしてパンツをも、躊躇なくずり下げた。
 まだ一人前になれない愚息を女の人の前に晒す恥ずかしさに耐えきれず、明後日の方を向く俺の耳に次々に聞こえる、

「へぇ〜…サイズはなかなか…♪」
「ん〜…ちょっと皮被ってるけど、まぁいっか…」
「あーあー…キスして乳首舐めただけでもうこんなに先っぽ濡らしちゃって…♪」

 という観察の感想。
 そして、その愚息にしなやかな指が巻きつき、スコスコと上下に扱かれて俺は、
「あっ…あっ…」
 と身を固くして悶えた。
 一人でする時とはまた違う感触。
 自分でする時より少し皮が剥けすぎてヒリヒリするが、そのぶん、クリクリと根元で捻る独特の動きは斬新だ。
「ほら、滑りがよくなってきたよ♪」
 と純奈さんの言う通り、溢れ出るカウパー液が潤滑油となり、徐々にスムーズになる上下運動。
 おそるおそる逸らしていた視線を戻して目をやると、ちょうど純奈さんが、
「んべぇ〜…♪」 
 と舌を出して、潤滑油の第二弾、唾液を亀頭に垂らしているところだった。
 それを機に握られる手の中から、グチュッ、グチュッ…♪と濁音が立ち始め、快感も倍増した。
「あっ…あっ…ヤ、ヤバいッス…!」
「えー?なに言ってんの。早いよ、まだ」
 と笑みを浮かべて扱く純奈さん。
「もっと、こういうこともしていくんだから…♪」

 ぺろんっ…♪

「うぁぁっ…!?」
 すぅ〜っ…と裏筋に舌を這わされ、さらにテカテカの先端をペロペロと舐め回されて悶絶する俺。
 そして、とうとう俺の愚息は純奈さんに、ジュポジュポ…♪と軽快な音を鳴らして捕食された。
 初体験のフェラチオ。
 その記念すべき感想は、とにかく温かい…それだけ。
 さらに、
「ほら、こっちもサービス…♪」
 と、途絶えていた乳首弄りも再開され、童貞の俺にはたまらない両乳首もイチモツへの三点責め。

 

「んぐっ…♪んぐっ…♪」
 妖艶な泥酔お姉さんが繰り出すノーハンドのアナコンダフェラ。
 その吸引力に、たまらず、
「あっ、あっ…ま、待って…で、出ちゃいますっ!うぁぁっ…!」
 と口にすると、純奈さんは、上目遣いで目を見つめ、
(いいよ…そのまま出しな、ほらっ…!)
 とアイコンタクトをして、発射を促すように頬をすぼめる。
 やがて俺は、
「あっ、で、出るっ!出るぅぅ…!」
 と上ずった情けない声を上げて、普段は自分の右手を使って一人で虚しく搾り出している熱い滾りを今夜は強奪されるようにして吸い出された。
「んっ…」
 と小さく声を上げて口を縛り、ゆっくりと首を上げる純奈さん。
 生温かな感触から解放される瞬間の、ポンッ…!と間抜けな音と同時に、いろいろな粘液にまみれて消化される寸前のような愚息が戻ってきた。
 放心状態の俺の視線の先で、ゆっくり、手の平の皿に収穫を吐き出し、好奇な眼差しで量や濃さを確かめる純奈さん。
 そして、一旦、洗面所に消え、始末して戻ってきた純奈さんの眼は、一段と色気を増していて、
「ねぇ…まさか今ので満足したワケじゃないよね…?」
 と、再度ベッドに乗ってきて、俺に迫る。
 俺の腰…いや、精液を吐き出してまだ間もない愚息の上に跨がり、
「ほら、手ぇ貸して」
 と放り出した俺の両手を掴み上げ、パンパンに張ったブラウスの上から自らの胸の膨らみへ持っていく。
 この期に及んで、まだ、
「さ、触って…いいんですか…?」
 と野暮なことを聞いてしまう俺と、
「どうせ、いつも一人でエロい動画とか見てんでしょ?それと同じようにして」
 と急かす純奈さん。
 言われるがまま、まずは下から持ち上げるようにして触れる。
「んっ…」
 と小さく声が漏れたが、まだまだ物足りない様子。
 その後も、撫で回したり、ツンツンとつついたりして感触を味わう俺に、たまらず、
「んっ…んっ…ねぇ、そんな遠慮してないで、もっと強く触ってよ…!」
 と指示。
 それを受けて俺も、意を決して、一度、思いきって力強く鷲掴みにしてみた。

 むぎゅっ♪

「あぁんっ♪」
 これまでとひと味違う可愛らしい声にドキッとする俺。
 今の声をもっと繰り返し聞きたくて、何度も何度も強く揉みしだけば、やがて、
「んあぁっ♪そ、そう…上手…♪んっ、んっ…♪」
 と、これまでの男前キャラが一変、息を荒くして悶える純奈さん。
 その状態で、
「ちょ、直接…触っていいスか…?」
 と聞くと、純奈さんはコクリと頷いて、
「脱がせて…?」
 と胸を張った。
 ブラウスを押し上げて強調される豊満な乳房。
 緊張で震える手を上に掲げ、一つずつブラウスのボタンを外していくと、開いたブラウスの隙間から色白の肌と同化した白い下着が見えた。
 俺は、グッと身体を起こすと、まずブラウスからぷにぷにした腕を抜き取り、そしてイメージだけを頼りに純奈さんの背中に手を回す。
 改めて感じる肉感的な身体の質量。
 目の前に迫るバストの迫力に魂を奪われそうになりながら、俺は、この防具の解錠する方法を模索する。
「…ホックの位置、分かる?」
 と気を遣ってくれる純奈さんに、
「多分…」
 と意味不明な回答をしながら、ようやく、それらしきモノを発見。
 これを難なく片手でスマートに外せる男は遊び人だと聞いたことがあって、試しにチャレンジしてみるも、やはり上手くいかない。
 結局、両手でガチャガチャと試行錯誤して、ようやく引っ掛かっているところを外すことに成功。
 締めつけの揺るんだブラジャーは純奈さん自身の身体の揺れであっけなくずり落ち、いよいよ待望の、その弾む巨乳の全貌を目の当たりにする俺。



(す、すげぇ…)
 ぷるぷる震える色白の肉と、その先端に鎮座する桃色の突起。
 あまりのインパクトに触っていいか聞くのも忘れて手を伸ばし、次はAVの見様見真似で直に揉みしだく。
「んんっ、あぁっ、いいっ…!んはぁっ♪」
 一段と大きくなった喘ぎ声と、それに合わせて跨がる腰を揺するせいで俺の股間も擦れて、また少し気持ちいい。
「え…な、舐めてもいいですか…?」
 と聞くと答えより先に、俺の頭を抱き寄せ、胸の谷間で圧迫する純奈さん。
(んぷっ…!)
 巨乳に埋もれながら、何とか気道を確保した俺。
 そこに女性らしい良いニオイと少し汗ばんだニオイが入り混じって、それがまた興奮する。
 そして俺は、その興奮に押されるように、ちょうど口元のあたりに確認できたコリコリした突起めがけて吸いついた。

 チュパ、チュパ…♪

「んひぃぃっ♪」
 思わず仰け反って反応を示す純奈さん。
 味を占めて果敢に吸引を繰り返すと、
「そ、そうっ!それいいっ!好きぃッ♪」
 と髪を乱して悦ぶ純奈さん。
 そして、それに合わせて妖艶に揺れる腰が、再び俺のイチモツをフル勃起へと導いた。
 もちろん純奈さんも確認済み。
「…ねぇ」
 と何か言いたげに語りかける純奈さんの一言でそれに続く言葉を自然に察し、スカートのホックに指をかける俺。
 体勢を変え、寝かせた純奈さんから、スカート、パンスト、そしてパンティを次々に剥ぎ取っていく。
 目の前に現れた発育しきった女の裸。
 実物を見るのは、もちろん初めて。
 肉付きの良い太ももや、美しいくびれ。
 そして何より、童貞の俺にとって最も刺激的なのは股間を守る黒い茂み。
 AVでもモザイクが邪魔をしているところ。
 それが、今、目の前で、無修正で放り出されている。
(おぉぉっ…!す、すげぇッ♪)
 あまりに凝視しすぎて、さすがの純奈さんも、
「ちょ、ちょっと…見すぎじゃない…?」
 と照れる始末。
 はやる気持ちを抑えて、
「ど、どうすればいいですか…?」
 と固唾を飲んで聞くと、純奈さんは、
「ま、まずは…ここを…」
 と、少し照れた表情で自ら脚を開き、そして股の割れ目も開いてピンク色の秘肉を露出させ、
「ここを優しく、時には激しく触って私をもっと感じさせて…?」
 と俺に頼む。
 童貞だから上手なやり方は分からない。が、とにかくAVなどの知識などを頼りに、うろ覚えながら手を伸ばし、ヒクヒクする秘肉に触れる。
「んっ…♪あっ、んんっ…」
 伝わる刺激で反射的に閉じそうになる脚を懸命に開いてくれている純奈さん。
 触れた瞬間、指に付着した粘液。
 これが俗に言う「濡れている」状態のようだ。
 それを指先に纏い、さらに秘肉や周りのビラビラを弄ると、
「あっ、あっ…♪んんっ、き、気持ちいいっ…ひ、久々だから、すぐ感じちゃう…♪」
 時折、腰を跳ね上げて童貞の指で感じる純奈さん。
「じゅ、純奈さん…あの…い、挿れるところってどこですか…?」
 と聞くと、純奈さんは割れ目を開いたまま、立てた人差し指で秘肉の中にある窪みを指差し、
「ここ…分かる?ここ…」
「ゆ、指…挿れてみてもいいですか…?」
「う、うん…」
 割れ目を自ら拡げ、身を固くして待ち構える純奈さん。
 ある意味、その男勝りな性格に分相応ともいえる尻穴近くまで生い茂る剛毛がたまらなく卑猥で興奮する。



 教えられたところに、五指の中で最も長い中指をあてがい、その窪みに押し込むようにゆっくりと押し込む。
 最初、行き止まりかと思った窪みの壁が沈み込み、にゅっ…と指を呑み込むとそのまま滑りをまとって一気に第二関節まで入ってしまった。
 それと同時に、
「んあぁぁっ…♪」
 と高らかに鳴いた純奈さん。
「こ、これで…次はどうすれば…」
「そのまま抜き挿ししてッ…あぁっ、いいっ!そう、上手!すごくいいっ!んひゃぁっ♪」
 挿入した指を締め上げる純奈さんの膣圧。
 それでも抜き挿しを続けられるのは粘度の高い純奈さんの愛液がふんだんに出ているから。
 依然、手つきはAVの見様見真似だが、それでもしっかりセクシーな声を上げてくれる純奈さんに、
「じゅ、純奈さん…も、もう一つ聞いていいですか…?」
「んっ、んっ…な、なに…?」
「あの…ク、クリトリスって…ど、どこですか…?」
 と、顔を真っ赤にして聞くと、純奈さんは俺の指で感じながら、
「んっ、あっ、あっ…こ、ここ…!」
 と、再度、人差し指で、次は割れ目の少し上、陰毛の生え際のあたりを指差した。
 だが、エロサイトでの表現では「クリ豆」とか「突起」と言われるのに、そんなものは見当たらない。
 首を傾げていると、おもむろに純奈さんの指が、自らの肉をグッと押し上げた。
「あんっ…♪」
 と自分でも快楽を得ながら自ら剥いてくれた包皮。
(な、なるほど…こうなってるのか…)
 感心する俺の目に飛び込んだのは、想像していたよりもひと回り大きい、まさに「豆」だった。
(こ、これがクリトリス…)
 ジロジロと観察し、緊張しながら指先で触れる。

 …ちょん…♪

「はひぃっ♪」
 体内で何かが爆発したように、ひときわ跳ねた純奈さんの腰。
 それは、二回目も、三回目も…露わになったクリ豆に触れるたびのことだった。
「ひ、ひぃっ♪き、気持ちいいッ!」
「純奈さん…クリ触られるの好きなんですか?」
「大好きッ!クリいじられるの大好きぃぃ♪」
「へぇ〜…そ、そうなんだ…」
(ごくっ…)
 また、静かに息を飲む俺。
 ぷくっと膨らんだ純奈さんのクリトリスを見ていると、無性にしたくなることが思い浮かんだ。…が、していいものか分からない。
 でも、してみたい…AVでもよくしていることだ。
 不思議と躊躇はなかった。
 そして今の純奈さんは、既に俺の指責めでメロメロ…怒られるような気もしない。
(よ、よし…!)
 俺は静かに身を屈めると、蛇のように出した舌で、純奈さんのクリトリスを、ぺろっ…と舐めた。
「うぁぁッ!?」
 耳をつんざく絶叫に構わず、続ける。
「ひ、ひぃっ!?んひゃぁっ♪そ、それダメぇっ♪んあぁっ!き、気持ちよすぎぃッ!」
 これまで開いてくれていた脚がキュッと閉じて俺の顔を挟む。
 それでも俺は食らいつくようにして純奈さんのクリトリスを舐め続けた。
「あぁっ、ヤ、ヤバいぃっ!んあぁぁっ!」
 慌てて近くにあった枕を取り、顔を押し当てる純奈さん。
 調節の出来なくなった声量を気にしたのだろうが、それは枕を当てても同じこと。
「んーっ!んーっ!」
 と、くぐもった声を上げ、ビクビク脚を震わせて反り返る純奈さんの長身。
 その、これまでと少し違う反応に、俺は、
(も、もしかして…イ、イッたのか…?)
 男のオーガズムは精液が出るか否かで判断できるが、女のオーガズムは反応もまちまちで判断できない。
 どうしていいか分からず、茫然としていると、息を整えた純奈さんは顔に当てた枕を取り去り、照れたように苦笑して、
「ア、アンタ…ホントに童貞なの…?舐めるの上手いんだけど…」
「そ、そうですかね…?」
 頭を掻いているところに、
「…ねぇ。挿れ方、分かる?」
 と聞く純奈さん。
「わ、分かんないッス…」
 と言うと、純奈さんは、むくっと起き上がり、俺を押し倒すと、再び、俺のイチモツにしゃぶりついた。
「うっ…うぅっ…」
 先刻、射精に追い込まれたバキュームフェラ…気持ちよくないワケがない。
 そのまま臨戦態勢まで高め、唾液でたっぷりコーティングしたところで上に跨がり、しなやかな指で掴んで割れ目にあてがったところで、
「私のこと好きって言ってくれたよね…♪」
「は、はい…」
「本当にいい…?アンタの童貞、私が貰うよ…?」
「は、はい…!お願いします…!」
 俺の了承とともに、純奈さんの腰が俺のイチモツを呑み込む。

 …ぐじゅっ…♪

「んあぁっ…♪」
「うぉぉっ…!」
 嬌声と感慨…二人揃って声を上げると、あとは純奈さんが上で好きに跳ね、俺はされるがままで童貞喪失に浸るのみ。
「あんっ♪あんっ♪す、すごいっ…すごく固いっ…気持ちいい、最高ぉっ…♪」
 純奈さんの口から飛び出す言葉の一つ一つが嬉しく、今後の自信になる。
 そんな俺に、
「ほらっ!サボってないで、こっちも触って!」
 と、再び胸を揉むように促され、従う。
 さっきので何となく掴んだ純奈さんの好きそうな触り方をすると、その返事をするように腰のくねりが増す。
「あぁっ、んんっ♪いいよっ…慣れてきたら下からも突いて…?あぁ、そう!それっ!その動き、すごく大事!あぁっ、たまんないっ…!奥に当たるぅっ♪」
 と、俺の上でご満悦に躍る純奈さん。
 その後も、筆おろしにしては少々スパルタな純奈さんの情熱的なセックス指南が続いた。
 騎乗位の次は正常位、そしてバック。
 初体験の俺にとっては、どの体位もチンポが溶けるぐらい気持ちよくて、とにかく言われるがまま、猿のように腰を振った。
 それに対し、ちょくちょく身を固くして痙攣するところを見ると、どうやら俺は、なかなか筋が良いようだ
 そして最後は純奈さんにせがまれ、繋がったまま床に降りて、壁に手をつく純奈さんのデカ尻を鷲掴みにしてアソコを串刺しにする立ちバック。
「あぁっ、いいっ♪さ、挿さるっ♪んんっ、さ、最高ぉっ…♪」
 と、この体位が一番好きだというだけあって、メロメロの純奈さん。
「あぁっ、イ、イクっ!イクぅぅっ…!」
 と、はっきり公言して絶頂に達し、崩れ落ちるとともに、にゅるん…♪と抜け落ちた俺のイチモツも純奈さんの巨尻めがけて白濁汁をぶちまけた。
「はぁ…はぁ…」
(す、すげぇ…こ、これがセックスってやつか…な、なんて気持ちいいんもんなんだ…)
 苦節二十年。
 普通とは言い難い少しトリッキーな形にはなったが、この夜、ようやく俺はオンナの味を知った。

 ……

 そして明け方。
 先に目を覚ました純奈は、二日酔いでガンガンする頭で、
(あーあ…またやっちゃったよ、私…)
 と、自身の不興を恥じていた。
 詳しくは覚えていない。が、隣でスヤスヤ眠る見知らぬ男…ホテルの部屋…そして素っ裸の自分というヒントが揃えば、また、いつも通り、酔った勢いでワンナイトラブを決めてしまったのは明白。
(いいかげん、反省しないとな)
 と思うのはいつものこと。
 そう思いながらも酒好きだから飲むことをやめられない。
(次こそは健全な飲み方をしなきゃ…ホント次こそはこうならないように…)
 と、これもいつも通り、教訓を得たような顔をして、こっそり先に部屋を出る純奈。

 女は酔うとエロくなる…。

 この言葉は彼女のためにあるのかもしれない…。


 以上、これが武闘派捜査官…伊藤純奈のプライベートアクトだ。


(おわり)

鰹のたたき(塩) ( 2022/03/10(木) 02:52 )