乃木坂抗争 ― 辱しめられた女たちの記録 ―




























































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<スピンオフ>現役JK捜査官 ━風紀委員あやめ━
第二話 Aルート
 じっと軽蔑の視線を向けるあやめと、その視線が痛そうに目を背ける尾形。
 監視カメラの映像は尾形に違いなかったし、未成年喫煙も常習だろう。
 深夜徘徊ぐらいは大目に見るとしても、ノーヘルで改造スクーターを無免許運転はさすがに看過できない。
 だが、そんな問題児を前にしても、あやめが努めてキツイ物言いをしないのは、同じ風紀委員で尾形とも同じクラスの矢久保からの言いつけ…。

「暴走族とつるんだりしてるのも、きっと本人なりの何か事情があるんだと思う。普段、学校で見てるかぎりでは、とてもそういうことする子には見えないから…」

 …とはいえ、それは本人が心境を話す気になってくれないかぎり、到底あやめには理解できないことだ。
 あやめは肩をすくめ、
「尾形くん…何か困ったことでもあるの?」
「な、何がだよ…」
「同じクラスの子に聞いても、君がこういうことするようなタイプだなんて誰も言わない。みんな、寡黙で真面目な子だという意見ばかり…そんな君がどうしてこんなグレ方を…?」
「べ、別にお前に関係ないだろ。ほっといてくれよ」
「…そう、残念ね。もし私に力になれることがあるなら協力してあげたいと思ったんだけど…」
 平行線…塞ぎ込む彼の心の声を聞くことが出来ない。
 そして、そんな膠着状態の中、ふと道の向こうから、けたたましいバイクの音が聞こえてきた。
 現れたのは暴走族三人。
 そのバイクは睨み合う二人の横にビタッと停まり、
「よぉ、尾形!こんなところで何やってんだよ」
「もうすぐ集会が始まるぞ。早く行けよ」
「ところで、そいつ誰だ?お前の女か?」
 と話しかけてくる族たちに、
「いや、そんな仲じゃない…今から行くよ」
 目を逸らして合流しようとする尾形の手をスッと掴み上げるあやめ。
「な、何すんだよ…」
「行っちゃダメ…こんな連中とつるんで何になるの?君という人間がますますダメになるだけよ」
 と諭すあやめだが、それを聞いた族たちが、
「あぁ?なんだと、この野郎…!」
「まるで俺たちを社会のゴミみてぇに言うじゃねぇか」
「女のくせに生意気だな、てめぇ」
 と一斉に息巻き、あやめを取り囲む族たち。
 それでも動じないあやめ。
 むしろ、あやめからも負けじと詰め寄り、
「この子はウチの学校の生徒なの。暴走族ごっこは今日で終わり。もう二度と彼を集会に誘わないでちょうだい」
「あぁ?知らねぇよ、そんなの」
「俺たちの仲間になったのは本人の意志だろ」
 と突っかかってくる族たちは、
「おい、尾形!お前自身はどうなんだよ?俺たちのことが迷惑なのか?」
「━━━」
 答えに困り、口ごもる尾形。
 その沈黙が余計な怒りを焚きつけ、
「…どういうことだよ?口ごもるってことは迷惑だってことか?」
「どうなんだよ、尾形!」
「━━━」
「この野郎…スッキリしねぇヤツだな」
「今この場でヤキ入れてやろうか。えぇ?」
 詰め寄る暴走族たちに、
「やめなさい。数人がかりでみっともない」
「うるせぇ!女は黙ってろ!」
 と言ってあやめを押しのけた族。
「あ、触った!痴漢!」
 これで晴れて正当防衛という口実が出来る。
「やめなさいって言ってるでしょッ!」
 と尾形の胸ぐらを掴み上げた族の腕を捻り上げ、得意の合気道でアスファルトに転倒させるあやめ。
「ぎゃあっ!」
 と男の悲鳴とともに、
「てめぇっ!」
「何しやがるっ!」
 と残る二人が一斉にかかってくる。…が、華奢な見た目とは裏腹に、合気道、空手、柔道、護身術を全て会得している風紀委員あやめは強い。
 大振りなパンチをいとも簡単に見切ってかわし、カウンターで打ち込む鋭い膝蹴り、重い正拳突き。
「えいッ!やぁッ!」
 暗闇を照らす自販機の明かりの前で展開する大立ち回り。
「ぐおぉっ…!」
「く、くそっ…!」
 次々に膝をつく男たちに対し、
「まったく…いきがるわりに、てんでたいしたことないのね。しかも女一人相手に集団で…アンタたちみたいな弱虫、一人だったら私と目を合わせることも出来ないんじゃないの?」
 と挑発してやれば、
「ぐっ…ち、ちくしょう…!」
 女に負けてなるものかと男のプライドだけで再び立ち向かう族たちだが、そんなチンケなプライドごときではこの実力差は、到底、埋まらない。
 立ち上がってはすぐに沈む族たちだが、そんな中、まともにやってはあやめに敵わないと悟った族の一人。
(このアマ…今に見てろ…)
 と、他の仲間たちがやられては立ち上がり、あやめの気を引いている隙に気配を殺して移動し、尾形の乗ってきたスクーターのヘルメットボックスからこっそり催涙スプレーを手にすると、再び他の仲間に混じり、立ち向かうフリをしてあやめに近寄る。
 なおも、
「たぁッ!えいッ!」
 と気合いの入った掛け声とともに磨かれた拳打を繰り出し、男たちを圧倒するあやめ。
 だが、そこに突然、
「…くらえっ!」

 プシューーーっ!

(…!?)
 ふいにその小顔に向けて噴霧されたスプレー。
「くっ…!」
 慌てて後ろに退がるも、次の瞬間、目尻にポロポロと涙が溢れ、みるみる視界が狭まっていく。
(し、しまった…め、目が…!)
 立っていられず、目を押さえて膝をつくあやめ。
(そ、そうだ…催涙スプレー…!)
 ハッと気付くも時すでに遅し…。
 尾形は例の監視カメラの映像で、注意しに出てきたコンビにて店員に向かって催涙スプレーを吹きかけていた…つまり催涙スプレーを常時携帯しているということをすっかり忘れていた。
 それをまんまと利用し、卑怯ながら初めてあやめからダウンを奪った族の一人。
「ギャハハハ!ざまぁみろ!顔面にモロにかけてやったぜ!」
 と鼻につく高笑いとともに、
「よし、いいぞ!よくやった!」
「このアマ…よくも散々やってくれたなぁ?今から万倍にして返してやるぜ!」
 と、途端に水を得た魚のような息を吹き返す族たち。
「くっ…ひ、卑怯よ!喧嘩じゃ勝てないからって…」
「うるせぇ!何しようが最後に勝てばいいんだよ!」
「おら、こっち来い!」
「痛っ…!」
 ふいに毛根に走る激痛。
 サラサラのロングヘアーを乱暴に鷲掴みにされ、そのまま引きずるようにして歩かされる。
「は、離せッ…汚い手で触るなぁッ…!」
 と、そんな状態でも気丈に、何なら反撃しようとするあやめだが、さすがに視界を封じられては為す術なし。
「おら、おとなしくしろって!」
「万倍にして返してやるっつったろ!」
「お前が悪いんだからな?」
 と、とうとう両手首まで掴み取られ、為す術をなくされて連れ込まれる脇の小さな公園。
 花壇を踏み潰すように横切り、まるで狩った獲物を巣穴へ持ち帰るイタチのごとく、奥の木陰へとあやめを連れ込む族たち。
 そして、どうしていいか分からないまま、その一団の三歩後ろをついてくる尾形に、
「おい、尾形!俺のバイクのヘルメットボックスにガムテープとロープが入ってるからよ。それ持ってこい!」
 と命じる族の一人。
 その命令に従い、小走りで族のバイクに取りに戻る尾形の後ろ姿は、あやめの懸命の説得が全くと言っていいほど響いていなかったことを意味する。
「くっ…お、尾形くんっ…こんなヤツらの言いなりになっちゃダメっ…!」
 と目が痛む中、必死に呼びかけるも、既にその声が届く範囲に尾形はいない。
 その代わりに、

「へへへ。今からたっぷり仕返ししてやっからよぉ…♪」
「簡単に許してもらえると思うなよ?覚悟はいいか?」
「腕に自信があるのはよく分かったが、所詮は女…高校生のガキってことを今から思い知らせてやるぜぇ…♪」

 と族たちの下卑た笑みが返ってくるだけだった…。

 ……

 それから数分後。
 鬱蒼とした公園の奥、暗がりの木陰から、
「んーっ…!んーっ…!」
 と、くぐもった声が聞こえてくるが、残念ながらそれに気付いてもらえるほどの人通りは無い。
 そして、その木陰の入り口に、枯れ葉の上に無残に放り捨てられたパーカー…。
 奥では
「…よし、完了♪」
 と族の一人が最後のロープをきつく結んで仕上げを終えたところだ。
 その出来栄えを満足げに眺めながら、
「へへへ。どうだ?気分は」
「いいザマだなぁ?」
「ほらっ!さっきみたいに鋭いパンチやキックを繰り出してみろよ、おい!」 
 と、あれだけ痛めつけられたにもかかわらず水を得た魚のように饒舌な男たちだが、それも当然。
(くっ…ア、アンタたち…ほ、ほどきなさいよ、これぇッ…)
 と思っても声には出せない。
 なぜなら口の上にはガムテープ…そして、太い大木にぐるぐる巻きに縛りつけられて身動きが取れないあやめ。



「さーて…けっこうバシバシ殴ってくれたからよ。どう仕返ししてやるかねぇ…?」
「そう簡単にゃ許してやんねぇぞ?」
「覚悟はいいか、お嬢ちゃんよォ!」
 と、月の光の下で下卑た笑みを浮かべる族の男たちに取り囲まれ、これより、男勝りの生意気風紀委員・筒井あやめ、真夜中の処刑の始まりだ。
 開始に際して、
「おい、尾形ァ?ちゃんと撮れてんだろうなぁ?」
「一分一秒も逃さず、全部ノーカットで収めろよ?」
「それが口止めの材料になるんだからよ」
 と族たちの念を押され、動画モードでスマホを構える尾形。 
(くっ…や、やめて…撮らないでっ…)
 と自分に向くスマホを、もとい、スマホを向ける尾形をキッと睨むあやめだが、あやめの懸命の説得も右から左…完全に族たちの言いなりの尾形には、もはや、そんな目の訴えなど通じない。
「へへへ…さぁ、どうしてやるかねぇ…」
「ひとまず、上から拝ませてもらうとするか?」
「そうだな」
 と言い合い、縛りつけられたあやめの胸のあたりに一斉に手を伸ばす族たち。
 制服のボタンを乱暴にちぎり、縛るロープの隙間から胸を引っ張り出すつもりだ。
(くっ…さ、触るなっ…い、嫌ぁっ…)
 と必死に抵抗を試みるも、手も脚も全く動かせず。
 伸びてくる手から逃げるにはこの背もたれの大木を根っこから引き抜くしかないが、当然そんなことは不可能。
 やがて、ボタンを引きちぎられて前が大きくはだけた制服。
 それを左右に分けて白い肌と胸の膨らみを強調すると、その膨らみを守るブラを強引に捲り上げた。

 ぶるんっ…♪

 と、ロープの間に飛び出す今なお発育中の白い美乳。



 思わず、
「おほぉっ♪」
「JKの生乳、たまんねぇッ♪」
 と下品な歓声を上げる族たちと、かたや、男たちに胸を暴かれて顔が真っ赤に染まっていくあやめ。
「さーて…それじゃ、まずは俺から感触を確かめさせてもらいますかねぇ♪」
 と族の一人が前に出て、再度、
「おい、尾形。しっかり撮っとけよ」
 と念を押し、あやめの白い胸に手を伸ばす。

 むにゅっ、むにゅつ…♪

「んっ、ぐっ…」
 口を留めるテープの下からかすかな反応。
 優しさや愛など微塵もなく、ただ乱暴に揉みしだかれる胸。
「おぉ、柔らけぇ…♪つきたての餅みてぇな胸してやがる」
「どれどれ…俺にも触らせろよ」
「待てよ、おい。俺が先だ」
 と代わる代わる楽しむ男たちは、さらに、
「今まで何人の男に触られたんだろうな?この胸は」
「せいぜい一人か二人じゃねぇのか?態度は生意気だが、かといって男遊びしてそうな感じはしねぇ」
「いや、分かんねぇぞ?そういうヤツが意外とヤリマンかもしれねぇ」
「いやぁ、それはそれで興奮するなぁ…」
 などとゲスい話で盛り上がり、あやめの頬をペチペチと叩いて、
「おい、コラ。聞こえたろ?今まで何人の男に触らせたんだ?教えろよ、おい」
「1人か?…じゃあ、2人か?…それじゃ、3人か?」
 と、あやめが頷くのを待つように聞いてくるが、当然、そんなものに頷いて教える義理はない。
 無視を決め込む間もカウントは増え続け、やがて、
「21人…22人…」
「ギャハハハ!すげぇヤリマンじゃねぇか!」
「おいおい。早く答えねぇとクラスの男子全員喰ったことになっちまうぞぉ!」
 と勝手に盛り上がる族たち。
 ちなみに実際は○人…それは想像に任せるとして、なおも胸を揉まれ、蹂躙されるあやめ。
(く、悔しい…こんなヤツら…自由に動ければ楽勝な筈なのに…)
 悔やまれる一瞬の油断、催涙スプレー…。
 そして男たちは、
「さぁ、それじゃ、そろそろこっちも見せてもらおうか!」
 とロープの間からスカートの裾を摘まみ、グイグイを引っ張る
(い、嫌っ…やめて、そこは…)
 とブンブン首を振るあやめだが、男たちは顔など見もせず、縛るロープの中でスカートを捲り上げるのに夢中。
「おらぁッ!」
 と力ずくで捲り上げられ、純白のパンティと、ロープが食い込んでボンレスハムのようにムチムチになった太ももが晒されると、
「おぉ、これまたそそる脚してんじゃねぇか!」
「いい蹴りしてたもんなぁ?肉付き抜群でたまらねぇよ」
「ぐっ…ぐぅっ…」
 と猿轡の代わりのガムテープの下で声をこもらせるあやめに、
「え?なに?撫で回してくれ…?分かったよ、してやるって…♪」
「現役JK様のお願いとあっちゃ聞くしかねぇなぁ…♪」
(くっ…い、言ってないッ…そんなこと一言も…!)
 無遠慮に太ももをベタベタ触れてくる男たちの手。
 ハリのある肉付きを堪能するように撫で回し、
「俺、けっこう脚フェチだからよ…おぉ、たまんねぇよ…♪」
 と息を荒くしてふくらはぎへ下がっていった一人を除き、二人の男が行き着くのは、当然、脚の付け根…。
「おい、尾形。もう少しこっちに寄れ。明かりが足りねぇ」
 と尾形を呼び、スマホのライトであやめの股間を照らす男たち。
 まじまじと観察し、
「ほぉ…ハミ毛ゼロ!素晴らしいじゃねぇか。丁寧に処理してあんのか、それとも薄毛か…♪」
「いや、ツルツルに剃ってる可能性もあるぞ」
「だとしたら最高だ。エロ過ぎるっ♪」
「よーし、確かめてやろうぜ…♪」
 と、いよいよパンティにも男たちの手が伸びる。
「んーっ!んーっ!」
 と、今まで以上にこもった声を上げるあやめだが、どうあがいても自分では動けない。
 たちまちズルズルとずり下ろされていくパンティ。
 そして、とうとうハイエナのごとく群がる男たちの前に晒された風紀委員の土手は…まさかの予想的中、パイパン…。



「うぉぉぉっ!」
「冗談のつもりだったのに、まさか本当にツルツルとはな!」
 快哉を叫ぶ男たち。
「ほら、撮れッ!もっと寄りで撮れよ、尾形っ!」
「あとでLINEで送ってくれよ!オカズとして永久保存するわ!」
 と盛り上がる族たちの傍ら、あやめは固く建てたつもりのプライドが傾き、ひしゃげ、そしてあっけなくボキッと折れてしまった感覚を覚えるとともに、恥じらいを含む悔し涙が溢れる。
 だが、鬼畜な族たちは、その頬を伝う涙に気付いても、
「おいおい、見ろよ。泣いてんぞ、コイツ」
「違うだろ。さっきの催涙スプレーだろ」
 と一蹴し、
「さて…それじゃ、どっちがする?」
「じゃんけんだな」
 と二人して中指を突き立てたファックサインを用意したまま、じゃんけん。
 一方、自身を脚フェチと称した男はあやめのパイパンには目もくれず、依然、縛られて強調された美脚に抱きつくようにして身を寄せては、
「たまんねぇ…たまんねぇよぉ…」
 と言って頬擦りをしながら息を荒くする変態っぷり。
 その間にじゃんけんの勝敗が決し、
「っつーことで、まずは俺から堪能させてもらうぜ。生意気JKのパイパンマンコの中の感触をな」
「んーっ…んーっ…」
 と、とうとう諦めモードに入ったのか、トーンダウンしたこもり声。
「くそー…早く代われよな」
 と、じゃんけんに負けた男が胸で我慢する中、あやめの脚の間に潜り込み、膣穴を探る指…。
「んっ…んっ…」
「何だ?もう感じてんのか?敏感だなぁ?」
「野外プレイに興奮してるのかもしれねぇぜ」
 と笑い合いながら、とうとうその指は潜る穴を見つけたようだ。

 クチュっ…♪

(んあぁッ…!)
 野太い指の侵入に思わず身を固くするあやめ…。
 それすら、
「へへへ…今、ビクッてしやがったぞ」
「どうやら気持ちいいみたいだぜ」
 と冷やかす男たち。
 指を挿れる男も、
「だろうな。だって…しっかり濡れてるからな。ほら、聞けよ」

 くちゅっ、くちゅっ…♪

 夜の木陰に奏でられる膣からの濁音。
「ぐっ、ぐぅぅっ…んんっ、んっ…」
 男の関節の可動に合わせて、吐息を漏らし、震えて背筋を伸ばすあやめ。
 その絶望の表情を眺めながら、
「へへへ。もう少しおとなしくなったら…助けも呼べねぇぐらいしおらしくなったらその口のテープも外してやっからな」
「そん時ゃ、存分に喘ぎ声を聞かせてくれよ。現役JKのよ」
「その模様…ちゃんと残してやっからよ。動画で♪」
 暗がりの木陰の奥での辱め…風紀委員あやめの処刑は、その後もネチネチと一時間近く続いた…。


(BAD END)

※一旦「INDEX」に戻って『敗北した風紀委員の末路 -その2-』へお進みください。

鰹のたたき(塩) ( 2022/11/21(月) 01:33 )