乃木坂抗争 ― 辱しめられた女たちの記録 ―




























































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第一部 第五章・伊藤理々杏の場合
3.笑う小悪魔たち
「くっ…!んっ、あ、はぅ…」
 山下の手コキで悶える理々杏。
 先ほどの梅澤のスナップを利かせたテクニックとはまた違い、左手で竿をしごきながら、右手でカリ首を包み込み、蛇口を回すかのようにクリクリといじくる。
(く、くすぐったい…でも、感じちゃう…美月、何でこんなに上手いんだよぉ…)
「理々杏、腰がすごい動いてるよ?」
「い、言うなぁ…!」
「ふふっ、相変わらずツンツンしちゃって」
「くっ…あっ!ひゃあ!」
 山下の技に気をとられている隙に、いつのまにか背後に回り込んだ梅澤が背後から耳に舌を這わせた。
「やだっ、美波…!や、やめてよぉ!」
 だが、舌から逃げようと身体を揺するたび、山下の手に包み込まれた敏感な亀頭が手の平に当たり、さらに快感が押し寄せる。
 その様子を山下はクスクスと笑って、
「あれ〜?何か自分から当ててきてない?また、さっきの手の平でグリグリするやつをしてほしいのかなぁ?」
「ち、違うっ!あれは…!」
(気持ちよすぎておかしくなるからダメっ!)
 と言いかけて、慌てて言葉を飲み込んだ。
 理々杏が押し黙ると、また、ここぞとばかりに梅澤の舌が這い回る。
 耳から唇、首筋、そして手を吊られているから隠したくても隠せない腋の下。
 そして、さっき山下に弄られて少し隆起した先端の突起にも梅澤の舌が襲いかかる。
「んっ…はぁ、んんっ!」
「理々杏、どう?気持ちいい?」
「そ、そんなワケ…ないでしょ…!」
「へぇ…」
 梅澤は、やせ我慢をすぐに見抜き、
「そのわりには、こんなに勃ってるけど?」
 と意地悪を言いながら、親指と人差し指でクリクリと転がす。
「くぅぅっ!」
「こういうのが好き?それとも…」
 クスクス笑みを浮かべながら、理々杏の乳首を摘まんで捻り上げる梅澤。
「んぁぁ!」
「ふふっ、楽しい」
 山下に触発されたのか、それとも元からか、梅澤の方も徐々にSっ気が発揮され始める。
 そんな二人にいいように弄ばれる僕っ娘の理々杏。
 その光景は、まるで、ショタコンの痴女に襲われて悶絶する男の子のようだった。


 山下の巧みな手捌きと、梅澤の乳首嬲りが同時進行で続く。
「じゃあ、次は、もっと滑りを良くして摘まんであげよっか」
 と、梅澤が背後から顔を出し、おもむろに唾を垂らす。
 しかし、その唾液の玉は乳首には当たらず、そのまま張型の方にかかった。
「あはっ、ちょうどいいや」
 山下は、その外れた唾を潤滑油にしてさらにモノをしごく。
「やっ、あんっ、ふぁあぁっ!」
 竿から伝わるヌルヌルとした摩擦が男の性感に直撃する。
 さらに、二度目で上手くお目当ての乳首に命中した梅澤の唾液も、しなやかな指で塗り広げられ、摘まんで引っ張っては離し、また摘まんで引っ張っては離し…を繰り返される。
「んっ、あっ、も、もうやめて…二人とも…!」
「あ、すごい!今、身体がビクンってなった。気持ちいいんだぁ」
 と梅澤が言えば、山下は、
「じゃあ、そろそろ、こっちも舐めてあげるね」
 と、何のためらいもなく、理々杏のものを口に含む。
「ひゃぁ!?」
「ふふっ。…どう?初めてのフェラの感想は?」
(やぁっ…食べられてる!美月に食べられてるぅ!)
 山下の生温かい口内の感触は、男性ならさしずめクチマンコ…とでも表現するだろうか。
 だが、まだ生やされたばかり、いわば童貞の理々杏にはその心地いい感触はまだ刺激が強すぎたようだ。
(あ、温かい…今の、咥えられた瞬間のを、もう一回…)
 理々杏は、その新鮮な感触を、もう一度、味わおうと、自ら腰を引き、そしてまた前へ突き出した。
「うあっ…はうっ…す、すごい…」
「ふふっ、自分で腰振っちゃってる。やっと素直になってきたね。じゃあ、こんなのはどう?」
 完全にスイッチの入った山下は、首を前後させて吸い上げたり、頬を左右に振ったりして、理々杏のイチモツにさらに刺激を与える。
「はぅぅ!」
(ヤバい…また、あの感覚が…でも止まらない、腰が止まらないよぉっ!)
 二度目の射精感に、次は自ら登り詰めていく。
「み、美月!もうダメっ!離して!で、出ちゃうから!」
「いいよ、私の口の中に出して」
(く、口に…?ダ、ダメ…そんなことできない!)
 頭では分かっていても身体が止まってくれない。
 その自制心も、山下が奏でるジュポッ、ジュポッという卑猥な音でじわじわと削がれていく。
「うわぁぁぁぁ!!で、出るっ!また出るぅ!」
 腰が震え、二度目の想像射精。
「がっ、はっ…ハァ…ハァ…」
 息が荒くなり、頭が朦朧とする。…が、休む間もなく、山下は、口を離すと同時に、再び、亀頭を手の平でめちゃくちゃに擦りあげる。
(…!!)
「ぎゃあぁぁぁ…!」
 もはや悲鳴とも取れる声を上げる理々杏。
「言ったでしょ?二回連続でイカせてあげるって。ほら!好きなんでしょ、これ!」
「ダ、ダメ…!あぁっ!またっ!また出るっ!」
「理々杏。そういう時は、出る、じゃなくて、イク。って言うんだよ?」
「イ、イク!イッちゃう!イッちゃうぅぅぅ!」
 素直に言い直し、理々杏は、男になって三度目の絶頂を極めた。

鰹のたたき(塩) ( 2019/12/11(水) 12:52 )