掛橋沙耶香サイド―14.自慰教育
「んぐっ…んぐっ…♪」
「く、くぅっ…」
ジムに響く男性器を口を使って奉仕する音…。
リングの中央、ズボンとパンツを下ろした幹部の男の眼下にひざまずき、夢中でフェラチオをする女は勝ち抜きバトルに敗れて快楽に屈した掛橋沙耶香。…ではなく、その相棒の金川紗耶だった。
沙耶香とは別の場所で、沙耶香とは対照的に、あっけなく快楽責めで陥落してしまった敗北者。
それも、ただ犯されるだけではなく、よりによってプライベートでは男好きで性に奔放なことまで看破されて性奴隷堕ちした金川に、
「おらっ、俺にも見せてくれよ。ヤリマン捜査官のフェラテクってものをよぉ!」
と言って、金川の小さな頭をグッと引き寄せる幹部。
「…んごぉっ…!」
喉奥まで男根を突っ込まれ、イラマチオをさせられても嫌な顔ひとつせずに続ける金川。
つい先ほどまで死闘が繰り広げられていたリング上は、いまや、すっかり、この二人のラブホテルに変わっていた。
では、それまでそこにいた沙耶香は何をしているかというと…。
「んっ…んんっ…あぁっ…♪」
こちらもこちらで艶めかしい声を上げているが、金川と違って自分の意志では自由に動けず、リングの隅っこ、コーナーポストに拘束具をつけて磔にされていた。
同じリング上にいながら、かたや手足を自由に使えて幹部への奉仕に励む女と、かたやそのすぐ傍で拘束されながらじっと鑑賞させられる女で、明暗がくっきり分かれている。
しかも沙耶香の場合、周囲にまとわりつく男たちが手にする先の細い絵筆でチロチロと全身に微弱な愛撫を絶え間なく施されて、気を逸らすことも許されない。
筆を操る男たちは、ついさっきまで沙耶香が対峙していた男たち。
沙耶香を卑猥な中国拳法で陥落させた男はともかく、その前座として立て続けにぶちのめされてきた他の三人の男たちは、やられた痛みの報復も兼ねて、人一倍、執拗に沙耶香の身体を愛撫する。
絶妙な筆遣いに、たまらず、
「んっ…んっ…」
と声を漏らすたび、
「へへへ。どうだ?くすぐったいだろ?媚薬も効いてるし、寄ってたかってこんなことされちゃ、たまんねぇなぁ?」
「こんなのじゃなくて、早くセックスがしたいか?ええ?」
「だが、残念!今、アニキはあっちの女と楽しんでるからよ。自分の番が来るまで、もう少し待ってろよ」
と嘲笑う男たち…。
先刻、ペナルティールールで媚薬を盛られて性行為未経験のウブな身体に快楽の火を無理やり灯され、そして、その身体を妙な憲法で弄ばれ、全身の性感帯を開花させられて敗北を喫した沙耶香。
その際、快楽の沼に沈んだ証として叫んだ、
「わ、私の…私の処女マンコ犯してくださいっ…!処女あげるからッ…私の初めて奪っていいから…!」
という文言は、今も鮮明に記憶に残っているが、不思議と後悔はなく、それよりも今は期待が大きい。
だが、言われた通りに降伏宣言をしたにもかかわらず、すぐさま待望の初セックスを味わわせてもらうことは出来なかった。
「残念だが、まだ足りねぇんだよ」
「お前みたいに生意気に振る舞ってた女には、もっともっとセックスに飢えてもらわねぇとな…♪」
その不敵な笑みとともに、こうしてコーナーポストに拘束されて数分。
別の班の男たちに連れられて金川もこの場に姿を見せた。
何時間かぶりに再会した二人。…といっても、既に沙耶香の知る“やんちゃん”ではなく、沙耶香の知らないところで男たちに快楽堕ちさせられ、見る影もない立派な性獣と化していた。
そして金川はリングに上げられ、幹部と対峙するやいなや、カラミが始まった。
まるで、処女ながら早くセックスがしたくてたまらない沙耶香にむざむざと見せつけるように…。
ジュポ、ジュポ…と巧みなリズムで男根をしゃぶる金川に、
「ほぅ…コイツはすげぇや。俺の舎弟たちの言う通り、かなりのテクニックだ。さぞかし、これまでいろんな男のチンポをしゃぶってきたんだろうなぁ?」
と、ご満悦の幹部。
竿や、裏筋、亀頭だけでなく、玉裏、さらには尻の穴まで舐めてもらったところで、
「よし、もういい。ほら、ここに立て」
とリング中央に立たせ、そして背後に回ると、金川の胸の膨らみをいきなり鷲掴みにした。
「んあぁぁぁッ♪」
胸だけでもこれほどの嬌声を上げ、ベリーダンスのように卑猥に腰をくねらせる金川の虚ろな視線の先にはコーナーポストに磔にされた同期の沙耶香の姿。
こちらを見る目は羨望、そして嫉妬…。
その視線に気付いた幹部は、ニヤリと笑って、
「おい、よく見ておけよ。これから俺たちがするのが、お前が今、してほしくてたまらない“セックス”というものだからな」
「く、くぅっ…!」
依然、周囲から伸びるむず痒い筆責めと、そんな刺激ですら震えてしまう高感度を堪えながら唇を噛み、キッと睨みつける沙耶香。
その表情に浮かぶのは敵対心ではなく、単なる不満…。
(くっ…あ、あのセリフを…あの恥ずかしいセリフを口にすれば気持ちよくしてくれるって言ったのに…!何で…何でやんちゃんが先なの…!?)
てっきり、屈服を口にしたあの場ですぐに犯されるものだと思っていたし、すぐに快楽にありつけると思っていた。
だが、違った。
予想外の金川の登場…そして沙耶香の番なのに割り込み…。
「ククク…さぁ、いくぞ?ぶちこむぞ?」
スレンダーな裸体に背後から密着し、股下を突き抜けてズリズリと擦りつけられる男根に、
「ひ、ひぃっ♪お、おっきい…♪こ、こんなのオマンコに挿れられたら…紗耶、おかしくなっちゃうよぉっ♪」
と、挿入前から早くも快楽に取り憑かれた金川。
沙耶香の目にも、金川の陰部から頭を出す幹部の立派な亀頭が見え隠れしてゾクゾクする。
(や、やんちゃん、ダメだよっ…!それ…沙耶香が挿れてもらうヤツだからっ…!)
という抗議の目をする沙耶香だが、動けなければ奪回しようがない。
そして…。
「さぁ、金川紗耶っ!くらえ、おらっ!」
ズンっ♪
「んひゃぁぁっ♪き、来たぁっ…♪」
そのまま立ちバックの状態のズブズブと金川の体内に埋まっていく幹部のイチモツ。
メリメリと収縮している膣内を割るように進み、根元まで埋めたところで、やや大袈裟に、
「おぉっ…こいつぁ、すげぇ締まりだ…!さすが男喰い大好きのヤリマン捜査官!マンイーターとはお前みたいなヤツのことをいうんだな!」
と絶賛し、上機嫌にピストン開始。
ぐじゅっ…♪ぐじゅっ…♪
「あんっ、あんっ♪」
幹部の意地悪なポジショニングにより、あえて沙耶香の方を向いて、とろけた表情で喘ぐ金川。
(ず、ずるいっ…!ずるい、ずるいっ!やんちゃんだけ、ずるいってばぁぁっ!)
と、悔しそうな表情で、首を左右に振り乱す沙耶香。
だが、いくらそんな目をしても、幹部は沙耶香のことを犯してくれない。
今、彼は、沙耶香になど目もくれず、金川のスレンダーな身体と、侵入してきた肉棒を逃すまいと絡みつく膣肉に夢中なのだ。
そんな目の前の光景を見ているうち、無意識にとろとろと涎を垂らす沙耶香。
依然として続く微弱な筆の刺激に身をよじりつつ、気付けば空腹の犬のように口も半開き。
それを見て、
「おいおい、どうした?そんな顔して…お前のアニキのが欲しいのか?」
「ほ、欲しいぃっ…♪沙耶香もやんちゃんみたいに気持ちよくなりたいよぉっ…♪」
もはや強がることもせず、本音をぶちまける沙耶香に、
「へへへ。言っておくが、アニキのはとびきり気持ちいいぞぉ?何てったって“真珠入り”だからよぉ」
「それがマンコの中でゴリゴリ壁に当たってたまらねぇって、これまでアニキが抱いてきた女は、みんな、嬉し涙を流しながら鳴くんだからな」
「それにしても、処女でいきなり真珠入りを経験できるたぁ、ツイてるぜ。お前さんは」
「まぁ、とはいえアニキもチンコは一本しかねぇからよ。おとなしく自分の番が来るまで待つんだな」
と口々に冷やかす周りの男たち。
(真珠入り…?)
処女の沙耶香には、それがいったいどういう意味か、まったく分からない。
ただ理解できたのは、とにかく女が泣いて喜ぶほどのものだということだ。
だったら尚更、
(早くしたい…!沙耶香も早くしてみたい…!)
本来、初体験を目前にした女性が感じる筈の恐怖や不安は消えていた。
それよりも、この股の疼きを何とかしてほしい…このジンジンする穴の中に男性器を挿入してもらえば、それが果たされる筈…それを早くしてほしいという期待だけ。
そして、その期待を余計に煽るのが、今、目の前で繰り広げられている光景。
「あんっ、あんっ♪き、気持ちいいぃっ、最高ぉっ♪デ、デコボコが…す、すごすぎるぅっ♪」
リング中央、いつの間にか立っていられず犬のように四つん這いになっていた金川。
その背後から怒涛の杭打ちピストンを食らい、早くも昇天寸前。
「ひ、ひぐっ…そんなにされたら…あぁっ、ひ、ひぐぅぅっ♪」
絶叫とともにビクビク痙攣を繰り返す金川と、その姿に息を飲む沙耶香。
(や、やんちゃん…も、もしかして…イッちゃった…?)
イク…自分も経験はないが、聞いたことぐらいはある響き。
確か、行為をしている中で快楽の頂点を極めた時に経験するもので、男性でいう射精と同じ感覚だと本か何かで読んだ気がする。
(い、今のが…今のビクビク震えてたのが“イッた”てこと…?あんなの、沙耶香も経験できるのかな…?)
うっとりとした金川の表情。
あれがいったいどれほどの快楽なのか…未経験ゆえの好奇心が湧き、それが湧いてくるといよいよ歯止めが利かない。
「んひぃっ…♪」
ふいに無防備な腋の下に筆の侵入を許し、声を漏らす沙耶香に、
「おい、お前…いくら処女でもオナニーぐらいしたことあんだろ?…ん?どうなんだよ」
「するよなぁ?一人で」
「男がシコるのはほぼ100%だけどよ。女だって六人に一人ぐらいはコソコソ家でしてるってよく聞くからなぁ!」
「どうなんだよ?」
と下卑た笑みで聞き出そうとする男たち。
こんな下衆な尋問、普段なら…それこそ当初のような闘志があれば絶対に口も開かない。
だが、今の沙耶香は、とにかく男たちの機嫌をとって早くセックスにありつきたい…その一心しかない。
「し、しない…沙耶香、したことない…」
正直に答える沙耶香に、
「はぁ?ウソつけ、この野郎っ!」
「一回ぐらいあるだろうが」
「な、ないっ…ホントにないの…ホントにしたことなくて…」
「おいおい、マジかよ…」
「オナニーもしたことないなんて、こりゃ、マジで天然モノの処女じゃねぇか」
と、ざわつきつつも、
「まぁ、そんなヤツほど、ちょっとやり方さえ覚えれば味を占めて何度もやっちまうんだろうけどな」
おもしろがって一人の男が、
「何なら、今、試しにちょっとやらせてみるか?」
「おぉ、いいねぇ♪」
「どうせまだあっちの女も終わらねぇし、ヒマつぶしにちょうどいい!」
と勝手に盛り上がる男たち。
そして一人の男が沙耶香の左手の拘束具だけ外して、
「ほら、片手だけ自由にしてやるよ。初オナニーやって見せろよ」
「え…ど、どうやって…?」
拘束を解かれた左手を脱出に活かす気はゼロ…それよりも好奇心で男たちの指示を待つ沙耶香。
「そうだな…まずはその手で自分の胸を揉んでみろ」
「右、左、どっちでもいいぞ」
「さっきもリングの上で触られて気持ちよかったろ?あれを思い出して力強く揉むんだ」
と煽られるがままに、ゆっくり左手で自身の小さな胸の膨らみを握る沙耶香。
おそるおそる、むにゅっ…と力を加えた瞬間、つい、とっさに、
「んんっ…♪」
と声が漏れた。
(す、すごい…♪じ、自分の手でしても、こんなに…)
そこにすかさず周りの男たちが、
「どうだ?いいだろ?なぁ?」」
「それを一回だけじやなく、何回も続けるんだよ」
「ほれ、やってみろ」
言われるがまま、指に力を込めると、
「んっ…あっ、んんっ…んっ、んっ…♪」
ひと揉みするごとに背筋から脳天にまで電流が走る胸。
やがて沙耶香は味を占め、自身のちっぱいを一心不乱に揉みしだいては、
「あんっ、あんっ…♪はぁっ、す、すごいっ…♪んあぁっ…♪」
と、絶えず気丈に振る舞っていたバトル中とは打って変わって、小動物のような可愛らしい声を上げ始めた。
さらに、
「それを目の前の光景を見ながらやってみろ」
「自分が興奮すればするほど、気持ちよさも増してくるからよ」
と言われ、目の前の幹部と金川のセックスをまじまじと見る沙耶香。
激しいピストンで乱れる長髪…部屋に響く肉と肉の激突音と、その隙間に混じる濁音…そして掠れた嬌声。
金川のマンコを乱暴に突き上げる幹部にもすっかり熱が入り、
「おら、言ってやれよ。自分が今、何をされてどんな気分か、あっちのバージンのお嬢ちゃんに教えてやれよ。仲間だろ?」
と、四つん這いになった金川の髪を捻り上げ、顔を持ち上げる。
沙耶香に向けて上がってきた顔は恍惚一色。
「ひ、ひぃぃっ…オ、オチンポ…♪おっきいオチンポが紗耶のオマンコにズポズポ入ってて…そ、それが凄いスピードで動くからっ…め、めちゃくちゃ気持ちいいっ…♪お、おかしくなっちゃうよぉ…♪」
「しかも、このチンポは普通のと違って…?おら、それについても教えてやれよ」
「あぁっ、んんっ…ふ、普通のチンポと違ってデコボコしてるのっ…それが突かれるたびにマンコの中で擦れて…♪」
「これか?ほらっ!」
「あぁっ!?そ、そうっ…こ、これぇっ♪これ、ヤバいのぉっ…♪んひゃぁぁっ、ダ、ダメぇっ…イ、イクっ…イクぅぅっ♪」
身体を跳ね上げ、ビクッ、ビクッ…と痙攣する金川。
その一連を見て、思わず、
(ごくっ…)
と息を呑んだ沙耶香。
金川の絶頂レポートを聞いてさらに興奮が止まらず、触発されてより激しく胸を鷲掴みにしては、こちらも、
「あんっ、あんっ♪
と声が止まらない。
本能でコツを掴んだのか、次第に胸だけではなく、その先端の突起も自らの指でいじくり、
「あっ、あっ…す、すごいっ…ここ触るの気持ちいいっ…♪」
「へへへ、そりゃそうだ。さっきも乳首をいじられてビクビクしてたんだ。そこがお前の性感帯なんだよ」
「いいぞ、周りを気にしないで。自分で好きなようにしろよ」
とそそのかされ、摘まんでクリクリ転がしては仰け反る沙耶香。
さらに男たちの入れ知恵は続き、
「ほら、そうやってしてたら股の方も熱くなってきたろ?」
「そっちも触ってみろよ、自分で」
「━━━」
スッ、スッ…
「んあぁっ!?こ、ここ、すごぉいぃっ♪」
おそるおそる股にやった左手で、おしっこが出るところをスリスリと擦っただけで全身に走ったクセになるような刺激。
(き、気持ちいいっ…気持ちよすぎるぅっ♪)
すぐに好奇心に駆られ、味を占めてズリズリとマンズリを始めた沙耶香。
まだ不慣れがゆえに粗削り…火が起こるぐらいの速さ。
ベトベトと指先にまとわりつく自身の淫汁も気にせず…いやむしろそれをさらに塗り込むようにして擦り上げ、
「ひ、ひぃぃっ♪うあぁぁっ♪」
と歓喜の絶叫を上げる沙耶香。
コーナーポストに磔にされ、唯一動く左手で取り憑かれたように股を擦って快楽を貪る処女…。
俯瞰で見ると思わず目を覆いたくなるような卑猥な光景だが、当の本人は真剣。
いや、それどころか、
「あぁっ、た、足りないっ…手が一つだけじゃ足りないよぉっ…おっぱいも一緒に触りたいよぉっ…♪」
と、自由に動くのは腕一本では不満のおねだり顔。
それを、
「あぁ?ダメだよ、お前」
「俺たちがやってやるから我慢しろよ」
と細い筆で群がり、ツンツンつついたり、乳輪をソフトになぞったり…。
だが、沙耶香はすぐに、
「んっ、んっ…や、やだっ、全然足りないッ!もっとガシガシ揉みたいのぉっ♪乳首もぎゅっと摘まんでコリコリってやりたいのぉっ♪」
と、依然マンズリに励みながら抗議。
これが、あれだけ勝利に対して執念を見せていた格闘少女の成れの果て。
男たちは、わざとらしく、
「どうする?」
「どうしようか?」
と相談するフリをするも、すぐに、
「…いや、やっぱりダメだな。さすがに両手を自由にしてしまうと逃げようとして抵抗する筈だ」
「し、しないっ…抵抗なんてしないよぉっ!沙耶香は、ただオナニーしたいだけなのぉっ♪」
「なに?オナニーしたいだけ?それなら今のままで充分じゃねぇか」
「た、だからぁっ!足りないのっ…上も下も一緒に触りたいんだってばぁッ!」
と、半泣きのような顔で絶叫する沙耶香。
こんな真剣な訴えで何を懇願しているのかというと、他でもない、ただオナニーで気持ちよくなりたいだけ…。
「ほぅ…そんなにオナニーにハマちまったか?」
「ついさっきまでしたことねぇとか言ってたくせによォ」
と嘲笑を浴びても否定せず、それどころか、
「う、うん…ハ、ハマっちゃった…♪オナニー、ハマっちゃったのぉッ♪こんな気持ちいいこと、何で今までしてこなかったんだってぐらい…」
と、すんなり認める始末。
「まったく、しょうがねぇヤツだな…」
業を煮やしたフリをして、右手の拘束具に手をかける男たち。
その手元を凝視し、まだかまだかと息を飲む沙耶香だが、
「…はい、残念!ウソだよ、バーカ!」
カチャカチャと拘束具を触っていた男の手がスッと元に戻り、
「お前には、さっき、ボコボコにされちまったからな。そう簡単にはさせてやらねぇぜ」
「そ、そんなぁっ…!」
「ほら見ろよ、ここ…腫れてるだろ?まだズキズキして痛むんだよなぁ。誰かさんのパンチがモロに当たっちまってよぉ…」
その誰かさんとは、もちろん沙耶香のこと。
すぐに血相を変えて、
「ご、ごめんなさいっ!謝るからっ…殴ったことは謝るから許して!これ外してぇっ!」
ガシャガシャと駄々っ子のように右手の拘束具を揺する沙耶香。
「いや、謝るって言われてもなぁ…」
「俺たちゃ、別に『ごめんなさい』なんて言われても嬉しくも何ともねぇ」
「誠意を見せるなら、もっと他の方法じゃないとなぁ…♪」
と誘導するように話す男たちの意図を素早く汲み取り、先ほどの金川の姿も思い出した上で、
「が、頑張るから…!ちゃんとオチンチン握ってシコシコしたり、お口に咥えてしゃぶったりしてあげるからぁっ…!」
「してあげる、だぁ?」
「このクソガキ…まだ自分の立場が分かってねぇようだな」
「あぁっ、ち、違いますっ…間違えましたっ…!さ、させてくださいっ!オチンチン扱いたり、しゃぶったりさせていただきますぅっ♪」
と絶叫する沙耶香。
それを聞いてニヤリと笑顔で目を見合わせ、
「おい。今の、本当だろうな?」
「もしウソだったら外すどころか、左手も留め直して、二度と外してやらねぇからな?」
「は、はい…ウソじゃないです…」
「…よし、いいだろう」
こうして、ようやく右手の拘束具も外してもらえた。
残る拘束は両足首をロープに繋いで捕らえる二つだけ。
だが、これはもはや外さなくてもいい。
パタリとその場にへたり込んだ瞬間、前と左右から同時に突き出された男たちの三本の男根を、両脇のは自由になって手で掴み、そして目の前のは首の動きだけで咥えにいく沙耶香。
そのまま見様見真似でシコシコと扱き、そして舐める。
時折、男たちから、
「痛っ、痛っ…痛てぇなぁ…」
「もっと優しく触れよ」
「ひぃっ…ご、ごめんなさいっ…」
生まれて初めてする男性への本格愛撫は分からないことだらけ。
それでも何とか知識と記憶だけで、手と口を必死に動かす。
(ふぁぁっ…♪か、硬いし…大きいっ…♪)
口に入れたサイズ感や、手で掴んだ感触で、これらのチンポがもれなくデカチンと形容される部類のものだと認識した。
「さぁ、とっととヌイてくれよ。エッチしたくてたまらない沙耶香ちゃんよォ」
「お前の処女を奪うのはアニキだが、そのアニキが楽しんだ後、俺たちもたっぷり楽しませてもらうからよ」
「大丈夫。フェラも手コキもすぐにコツを掴んで上手くなる。今日から毎日、逃げ場もなく俺たちとセックス三昧の生活になるからなぁ!ガハハハハ!」
そう言って高笑いする三人の男たちをよそに、懸命に奉仕をする沙耶香。
たどたどしい手つきは時折、力強く握りすぎて叱られる。
フェラも、歯が当たってしまって怒られる。…が、すぐにそれを覚え、一つ上の快楽を経験したいがために、この短時間でどんどん改善して上達していく沙耶香。
やがて男たちの一人が額に脂汗を浮かべて、
「…んっ、くっ…♪」
「おい、何だ?その顔」
「さてはお前、処女のウブのフェラでイキそうなのか?」
冷やかす仲間に、
「ち、違げぇよ…そんなワケねぇ…」
と強がりつつも体内で確実に押し寄せてきている射精感。
だんだんコツを掴んできた沙耶香も、さらに口をすぼめて男を追い詰める。
そして、とうとう、」
「くっ…おい、顔を上げろ!だ、出すぞっ!うぉぉっ…!」
勢いよく沙耶香の口から抜き取ると同時に、その小顔めがけて大量にぶちまける男。
濃ゆい精液を鼻、口、顎にたっぷり浴びてもなお、左右の手コキはやめない沙耶香。
仲間を冷やかしていた二人も次第に表情が変わってきて、
「くっ…ヤ、ヤベぇっ…で、出そうだ…」
「こいつぁ、性欲処理係として有望だぞ…」
と言い出し、
「おい。俺たちのはその小さい胸にたっぷりぶっかけてやる。受け止める準備はいいな?」
「は、はいっ…♪か、かけてっ…いっぱいかけてぇっ♪」
と、いつの間にか精液を浴びることに悦びすら感じる始末。
そして、一足先に沙耶香の拳を振りほどいた右の男がまず発射し、熱いものをたっぷりと微乳に浴びているところに、続けざまに左の男も振りほどいて勢いよく発射。
ちょうどビンビンになった乳首を射抜くように浴びせられて、つい沙耶香も、
「ひぃっ♪ち、乳首、熱いぃっ♪」
と可愛い声を上げた。
こうしてヒマつぶしとして、顔、そして胸を精液まみれにされてしまった沙耶香だが、チラッと目をやると、まだ幹部と金川はリング中央で繋がったまま…。
いつの間にか仰向けになった幹部の腹の上で、
「あぁっ、き、気持ちいいッ!さ、最高ぉっ…♪」
と自ら腰をくねらせる金川に、
「や、やんちゃん…いつまでしてんの…!早く沙耶香にも代わってよぉ…!」
と口を尖らせる沙耶香。
仕方なく、また左手を股に、そして遅れて自由を取り戻した右手を精液まみれにされた胸に這わせ、金川のいやらしい腰つきをオカズして、高速マンズリと微乳の鷲掴みコンボでオナニー再開。
「ひ、ひぃぃっ♪」
繋がれた脚をジタバタと動かしながら自らの火照る身体に快楽を送り込み、
(き、気持ちいいっ…♪もう、沙耶香、オナニーやめられないっ…♪)
と、鏡で見ると自己嫌悪になりそうな変態フェイスを晒して自分を慰める沙耶香だが、そうはいっても、まだオナニー自体も覚えたて。
このまま自らの身体を人生初の絶頂に押し上げるには少し勉強時間が足りなくて、ただ延々と快楽に浸るだけの行為。
だからこそ、待ち遠しくてたまらない本番。
(は、早く…早くエッチしたい…♪もう我慢できないよぉっ…!)
そして…。
長い長い数分が経過。
「…よし、連れてこい」
の一言で、介助のように両腕を掴んで起こされ、リング中央に連行される沙耶香。
途中、イキすぎてとうとう失神してしまった金川とすれ違ったが、それには目もくれず、
「はぁ…はぁ…♪」
と荒い吐息のまま、リング中央へ。
「そらっ…!」
掴んだ腕を放り出され、そのままへたり込んだ沙耶香にかかる人影。
期待を抱いて見上げると、そこには真珠入りの黒光りする巨根を誇らしげに揉みほぐしながら笑みを浮かべる幹部。
「ククク…待たせたな。次はいよいよお前の番だ」
と声をかけ、そしてリングをぐるりと囲む舎弟の男たちに向かって、少し大袈裟に、
「では、これよりッ!我々に敗北し、快楽に屈した女捜査官、掛橋沙耶香への制裁として“貫通式”を執り行う…!お前たちも、しっかりと見届けるがいい!」
と声高らかに。
(つづく)