生意気新人女優・中田花奈の初撮影 -序盤-
某月某日。
都内某所、アダルトビデオの撮影でよく使われるスタジオに、本日を撮影日に予約したクルーが到着した。
白のライトバンを乗りつけ、若いAD数名がせっせと荷物を下ろしてスタジオに運び入れる。
その荷物の中の一つ、これから撮影で使う小道具の数々が詰まっているであろうボックスの側面には「immorality」と少しオシャレに印字されたステッカーが貼られている。
そして手早く資材の搬入が終わったところで、続いて、黒塗りのベンツがライトバンの後ろに到着。
下りてきたのはメーカー社長、兼、監督の片桐と、今回、撮影をする女優。
見事なプロポーション…少し小生意気な顔立ちが妖艶さを助長している。
そんな彼女の名は中田花奈。
社長の片桐がどこかと掛け合い、直々に連れてきた新人女優。…のわりには、やけに立ち振る舞いが威風堂々としていて自然と香るベテラン臭。
社長の筈の片桐に対しても、
「ねぇ。控え室どっち?」
とタメグチで話すのは大物の証か、それともただの図に乗った生意気か。
一方、そんな横柄な口を聞かれても嫌な顔をせず、
「建物に入って左だ。何か不備があったら遠慮なく言いたまえ」
と持て囃す。
それに気に良くしてズカズカと建物に消えていく花奈。
その背中を見つめて、今作のカメラマン、裏では舎弟でもある男がスッと寄ってきて、
「アニキ。いいんですか?あの態度。少しばかり生意気すぎるんじゃ…」
眉をひそめるカメラマンに対し、片桐は、
「構わん。気にするな」
と全く意に介してない様子で返した後、付け加えて、
「今の間ぐらいは好きにさせてやれ。今の間ぐらいはな…」
と意味深な一言。
さてさて…いったいどんな撮影が始まるのだろうか。
……
14時。
撮影開始を予定していた時刻となり、いつでも準備OKのスタジオだが、肝心の花奈の姿がそこにはない。
「…遅いな」
「…何やってんだ?」
と、カメラマン、音声担当が顔を見合わせて舌打ちし、
「おい!どうなってんだ!」
と声を荒げると、近くのADが恐縮した様子で、
「す、すいません。何か衣装がサイズが合ってなかったみたいで、今、代わりの衣装を…」
「チッ…そんなの一時間も前にスタジオに入ってんだから、来てすぐ確かめとけや…」
と至極真っ当な不満を舌打ちとともに吐き捨てるカメラマン。
それから待つこと10分。
ガウンを羽織り、ようやくスタジオに現れた花奈だが、クルーを待たせたことの謝罪などは一切なく、当たり前のような顔をして登場。
おしとやかにではなく、ドカッと勢いよくベッドに腰掛けるあたりも生意気だが、そんな態度にも片桐は柔和な表情で、
「よし。じゃあ始めようか!」
と気に留めることなく開始を告げる。
こうしてカメラに「録画中」を示す赤いランプが灯るやいなや、早速、脚を組んでエラそうな花奈だが、それでもそのガウンから覗く美脚は少し見応えあり…。
そして、まずは助監督がインタビュー風に、
「今日が初めての撮影ですが、どうですか?」
「どうですか?いや、別に」
「緊張とかは…?」
「…別にしてないけど」
「たいていの娘は初撮影って緊張するんだけど、すごいですね…大物感というか何というか…」
「そう?普通なんだけど」
「……」
つっけんどんな返答の連発に次第にピリつき始めるクルーだが、当の花奈はお構いなし。
続いて助監督から今作の趣旨説明。
「ざっと台本にも書いてあったと思うけど、記念すべきデビュー作ということで、まずは花奈ちゃんがどれほどのテクニックの持ち主かというのをユーザーに知ってもらおうというのが今回のテーマ。…どう?テクニックには自信ある?」
「…もちろん♪」
と自信満々の微笑を浮かべて豪語する花奈に対し、助監督の方がやや圧倒された感じで、
「そ、それは頼もしい…ということで今回はそれを、手コキ、脚コキ、パイズリ、フェラ、そして本番と、計5つのパートに分けて、それをそれぞれ対決形式を見ていくって企画。対決するのはウチのADが街で見つけてきた、これもまた自称テクニシャンの素人さんなんだけど…どう?意気込みは」
と聞くと、花奈は一笑に付すような感じでクスッと笑って、
「ねぇ、もしかして私のことバカにしてる?前職のソープの時から、男のチンコ、ヌキまくってたんだよ?その私がそこらの素人に負けるワケないじゃん」
「そ、それは失礼…」
相変わらず圧倒されて尻込みする助監督。
もっとも、その前職のソープでは、テクニックはともかく、あまりに態度がデカすぎて中盤からは干されていたと聞いたが、まぁ、それを言うと機嫌を損ねかねないのでやめておく…。
「じゃあ、早速、第一ラウンド、始めていいかな?」
「いいよ」
「で、では…どうぞ!」
と口にすると同時にスタジオの隅でスタンバイしていた素人娘に手招き。
緊張した面持ちでフレームインしたその女性に、
「では、お姉さん。下の名前だけでいいから自己紹介をお願いします」
「え、えっと…み、美音です…」
「手コキが得意なんだって?」
と聞くと、その娘は少し頬を赤らめつつ、
「は、はい…まぁ、そこそこ…」
と小さく頷く。
その様子を隣で、
「へぇ…♪」
と早くも好戦的な目で見る花奈。
そして早速、二人の前にパンツ一丁の汁男優を用意。
「美音ちゃんは、いつも通り、得意の手コキを披露してね。で、もし勝てたら賞金5万円ね。で、対する花奈ちゃんは、彼女よりも先に男優を手コキでイカせれば勝ち。次のステージに進出ってことで」
「オッケー♪」
と、すっかりやる気が入った様子の花奈。
そして、
「では、用意…スタートっ!」
の掛け声とともに二人ほぼ同時に、目の前の男優の股間に手を伸ばす。
まずはパンツの上からスリスリと男の股間を撫で、血行を促進する二人。
そのしなやかな指でなぞられ、たちまち膨らんできたところで、すかさずパンツのゴムに手をかける美音と、かたや、パンツを引っ張って隙間を作り、そこから巣穴に潜るウナギのごとく手の甲ごと突入させる花奈。
中に潜む竿を握ると同時に、
「ほぉら、捕まえた…♪」
と上目遣いで妖艶な目つき。
それだけで男は、
「うぅっ…」
と顔を真っ赤にして目を逸らすほどのセクシーさ。
隣では美音がパンツをずり下ろし、露出された男のイチモツをなおもフェザータッチで撫で上げて刺激。…とはいえ、やはり所詮は連れられてきただけの素人。
普段はもっと積極的なのかもしれないが、こうしてカメラの前だとまだまだぎこちない。
一方、デビュー作にもかかわらず肝が据わっていて堂々としている花奈。
「ほら、私の手の中でどんどん硬くなってきてるよぉ?この変態チンポ…♪早くパンツから顔を出したいって言ってるけど、まだ出してあげなーい…♪」
と自発的に淫語を交え、主導権だけでなく、この場の空気まで掌握。
その痴女っ気たっぷりのパンツ内手コキによってテントは無茶苦茶に壊され、やがて支柱のてっぺんからほんのり滲み出てきた先走り汁。
それをめざとく見つめ、
「あれぇ?何これぇ…何か濡れてきたんだけど…♪」
と白々しく声に上げ、そして男の顔を見上げて、
「ねぇ。何これ?もしかしてガマン汁?もうガマン汁出してんの?早くない?」
「うぅ…」
新人からの上目遣いの囁き淫語に、思わず顔が真っ赤になる男優。
隣の美音もいよいよ竿を握り、唾液を垂らしては巧みな手つきで、シュッ、シュッ…と扱き始めたが、既に開いた差は歴然。
その証拠に、花奈の方の男優の口からは、
「あぁ…あぁ…♪」
と吐息が漏れ始め、さらに腰もクネクネし始めている。
その腰を、
「ほら、じっとしなよ」
と捕まえ、徐々に速度を速める扱き+時折そこに織り交ぜる亀頭こねくり。
たまらず、
「んっ、くっ…あぁ…ヤ、ヤバい…」
「え?なに?ヤバい?もうヤバいの?えー、マジ?」
と持ち前の生意気な笑みで嘲笑い、
「なにコイツ、めっちゃ早漏じゃん。早漏すぎて楽勝なんだけど。つまんないから、いっそこのままパンツの中で暴発させちゃおっかぁ♪ねぇ?」
「あぁ…ま、待って…ダ、ダメ…うぁぁッ…」
パンツを下ろさずして近づく射精感に慌て始める男だが、花奈のノッてきた手は止まらず、結局、
「がぁぁッ…で、出るッ…出るぅッ…!」
びくん…びくん…♪
男の脚がぷるぷる震え、力むように腰に力が入ると同時に、一気にパンツにシミが広がり、そしてとうとう生地を貫通して白濁汁がドロドロと滲み出てくる始末…。
その様子と男優の顔を見比べながら、
「うーわ、ダっサぁ…♪パンツの中で出してやんの…♪」
とクスクス笑って、あっさり勝利を決めた花奈。
あまりの瞬殺に、思わず美音も、
「えー、ウソぉ…早すぎません?そっちの男の人…」
と逃した賞金5万円を男優の早漏のせいにして不満顔だが、同時に、花奈の瞬殺した手コキのテクにも唖然。
そんな美音に向かって、
「残念…♪まぁ、私はヌイてきたチンポの数が違うからさ…♪あなたももっと練習すれば上手くなるよ。何なら私がコツでも教えてあげよっか?」
と、別に取らなくてもいいマウントをわざわざ取って勝ち誇る花奈。
相変わらず性格に難あり…だが、生意気に振る舞うだけあって腕は確か。
そして、そんな彼女は、少しの小休止を挟み、次のシーンの撮影に移る…。
(つづく)